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教員紹介

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野依 修 野依 修
野依 修
助教
NOYORI OSAMU
所属学科
薬学科
研究室
免疫微生物学研究室
専門分野
生物系

経歴概要

出身大学院・出身大学他

2008 福岡大学 薬学部 卒業  2010 九州大学大学院 医学研究科 修士課程 修了  2014 北海道大学 獣医学研究科 博士課程 修了

研究者になったきっかけ

研究者になったきっかけ

高校生時代に何気なく手に取った1冊の本からエボラウイルスに興味を持ちました。 ヒトは、本来備わる生体防御機構や、高度に発達した医療を享受することで、一般的な風邪の原因となる病原体に対して強い抵抗力を示します。 しかし、エボラ出血熱は、1970年代の流行時で90%、近年でも70%を超える致死率を示しながら、散発的な流行を繰り返しては世界を震撼させてきました。 なぜこのウイルスは異常なまでに高い病原性を示すのか、体内で何が起きているのか、なぜ治療薬の開発が難しいのか。 増殖に必要な最低限の核酸、蛋白質などの成分のみを有し、細胞に寄生することでしか子孫を残せない“極小で不完全な存在”に興味を惹かれ、知りたい、治療薬を見付けたいと思ったのがきっかけで研究者を目指しました。

研究について

研究分野・テーマ

病原体の病態増悪機構と生体防御機構の関連性解析

単独では病原性を示さない病原体も、混合感染した他種の病原体と協調することで病態を悪化させる場合がある。 どの様にして生体防御機構は破綻するのか、一次感染により免疫細胞がどのような影響を受け、それが後続する病原体の排除にどの様な影響をもたらすのか、免疫学的観点から解析する。

研究テーマへの想い

ヒトが子孫を残して繁栄するように、微生物もまた限られた環境に適応し子孫を残そうとします。 ヒトは、微生物など様々な外的因子の侵入・増殖から生体を守るため、複雑かつ精密に制御された生体防御機構を備えています。 しかし、微生物の中には、免疫攪乱能力を獲得したものや、共に感染 (共感染)した他種の微生物特有の機能を利用して効率的に増殖しようとするものも存在し、注目を集めています。感染症克服を目指すうえで、単一微生物の生活環のみに注目するのでなく、共感染する微生物の生活環を含めて集約的に理解する必要があると考えています。 微生物学、免疫学、バイオインフォマティクスなどの見地から多角的アプローチを心掛け、人為的制御法の探究に臨みたいと考えています。

学生へのメッセージ

野依 修 学生へのメッセージ 野依 修 学生へのメッセージ

積極的に学ぼうとする姿勢を少しでも後押しできれば嬉しいです。

生命科学・遺伝子科学は進歩し、薬物療法はより高度化かつ多様化の一途を辿っており、これを理解し扱える医療人として、薬剤師への期待は一層高まってきていると思います。 そのため専門知識のみならず、薬物療法に関する第一人者としての自覚、高い倫理観とコミュニケーションスキルを持ち、チーム医療を先導しようとする姿勢が重要な資質として問われています。 また、臨床現場でのニーズを認知し、専門知識、独自の使命感や価値観をもつ薬剤師/科学者が研究に臨むことで、効率的でより深度のある研究を成すことができるのだと考えています。 英語力向上にも努め、世界レベルで先端医療の動向をいち早く理解すると同時に、情報・技術の共有ができる科学者を目指して欲しいと考えています。 学生生活はあっという間に過ぎ去ってしまいます。学部、学科さらには国籍の垣根を越えて、協調した学びと実践を意識した学生生活を送って頂きたいと考えています。 皆さんが薬学・科学に興味を持ち、積極的に学ぼうとする姿勢を少しでも後押しできれば嬉しいです。一緒に頑張りましょう。

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