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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼

全国各地で感染者が確認され、イベント・大会の中止や順延が相次いでいます。
ご案内できるイベントがなく、申し訳ございません。
新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、皆様にイベントのお知らせができるように願っています。


▼▼輝く学生インタビュー▼▼

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   第176回 輝く学生インタビュー
      「ありがとうございます」が嬉しい~利用者に寄り添って考える
                                       衣笠キャンパス学生ライブラリースタッフ
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回ご紹介するのは、衣笠キャンパス学生ライブラリースタッフの大原瑞希さん(文学部3回生・愛知県出身)です。これまでの取り組みについてお話を伺いました。
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撮影のためマスクを外しています。

Q. 学生ライブラリースタッフについて教えてください。
学生ライブラリースタッフは、衣笠キャンパスの「平井嘉一郎記念図書館」、びわこ・くさつキャンパスの「メディアセンター」「メディアライブラリー」、大阪いばらきキャンパスの「OICライブラリー」で活動しています。図書の整理はもちろん、パソコンを使ったりグループワークもできるスペース「ぴあら」の運営を主な仕事としています。現在、衣笠キャンパスには約70名が所属、そのうち約10名は留学生です。
日々の業務に加えて、利用者の方々に図書館の魅力を知っていただき、より一層活用してもらえるように図書館ツアー・講演会・館内各所に掲示されたクイズに答える謎解きゲームなど、様々な企画の運営もしています。今年は平井嘉一郎記念図書館開館5周年記念企画として、利用者の方々からいただいた「感謝と立志のメッセージ」を1階エントランスに掲示したり、平井嘉一郎様の功績や「平井嘉一郎記念図書館」のこれまでの歩みを振り返る特別展示も実施しました。
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Q.現在はどのような取り組みを行なっていますか。
利用者を立命館大学の学生・教職員に制限し、館内でのマスク着用や手指消毒を徹底したうえで、図書館を開館しています。感染防止のため、使用された机・椅子・パソコンはもちろん、返却された本については、本用の消毒スプレーで学生ライブラリースタッフが消毒しています。
また、オンラインを活用した取り組みにも力を入れています。例えば、「このような状況でも図書館の魅力や利用方法を伝えたい」とZoomを使った図書館のオンラインツアーを昨年7月に実施し、図書館におけるマナー・館内の雰囲気・貸出の仕方など、基本的な利用方法をクイズ形式で紹介しました。
学生ライブラリースタッフ全体のミーティングも月2回、Zoomで実施しています。どこからでも参加でき、資料の共有も簡単なので、オンラインでの打ち合わせはとても便利です。Zoomの機能を活用すれば、小集団に分けたグループワークなどを行なうこともできるので、対面のミーティングより、効率よく打ち合わせを進めることができていると思います。しかし、画面越しでは、お互いを深く知って仲良くなるといったことが難しいと感じています。例年であれば、新しく入ってきたスタッフの歓迎会や懇親会を実施して、互いに打ち解けていくのですが、この1年はできていません。新型コロナウイルス感染症が落ち着いた後は、Zoomと対面のメリットやデメリットを整理したうえで、併用して活動できればと考えています。
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Q.学生ライブラリースタッフになったきっかけを教えてください。
勉強や授業のレポートを作成するために図書館をよく利用していたことも応募した理由の一つですが、一番のきっかけは尊敬する先輩が学生ライブラリースタッフをされていたことです。
1回生の春から、オープンキャンパスや受験生を対象としたイベントの運営などを行なう入試広報学生スタッフとして、活動していました。頼もしい先輩ばかりでしたが、特に全体を統括されていたその先輩に憧れていました。「的確な指示」「全体への情報共有を怠らない」といったことはもちろん、「私たちの目線に立って物事を考える」「スタッフが困る前にフォローする」といった気配りにいつも助けられていました。その先輩が学生ライブラリースタッフもされていることを知り、「一歩でも先輩に近づきたい」と応募し、1回生の11月から学生ライブラリースタッフとしても活動しています。

Q.サブチーフとしての活動はいかがですか。

2020年11月からサブチーフを担当しています。入試広報学生スタッフでは、統括という全体をマネジメントする役割を担っていることもあり、「トップを支える立場も経験して、様々な角度から物事を考えられる力をつけたい」と、学生ライブラリースタッフのサブチーフに立候補しました。私含めてサブチーフ2名でチーフ1名をサポートします。チーフともう一人のサブチーフがしっかりと全体の統括をしてくれているので、私はスタッフ全体の士気を上げたり、雰囲気を和ませることを心がけています。また、「新しいことにどんどん挑戦したい」という思いもあり、これまでの企画に加えて「留学生との交流企画」「大学院生と学部生の交流企画」などを提案しています。まだ、実現はできていませんが、今後企画内容をつめて実施するつもりです。
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Q.学生ライブラリースタッフとして活動するうえで工夫していることはありますか?
「活動中は、いつでも笑顔でいること」を意識し、利用者が質問しやすい雰囲気を出すように努めています。また、常に周りを見て、困っている利用者がいれば「何か困っていますか?」と積極的に声をかけたり、経験の浅い学生ライブラリースタッフのことを気にかけて、サポートするようにしています。最近では、留学生の利用者も増えてきているように感じます。学生ライブラリースタッフには、日・英どちらも流暢な学生が所属しているので、協力しながら英語版のチラシも作成しています。「英語ではこんな言い回しをするんだ」「ここはあえて受動態を使うといいのか」と、いつも勉強になりますね。私自身はあまり英語が得意ではないのですが、いつかはしっかりと英語でも対応できるようになりたいなと思っています。

Q.図書館のおすすめの活用方法について教えてください。
あまり知られていないのですが、カジュアルな雰囲気の地下1階・学生たちの声が聞こえる1階・静かで落ち着く2~3階と、階が上がるにつれて照明が落ち着いた感じになります。また、各階で置いている机や椅子の色調も異なっています。私は3階の雰囲気が好きで、よく利用します。ソファーも置いてあるので、勉強で少し疲れた時は、そこでリラックスしています。
また、外観・内観どちらもおしゃれで、本棚に囲まれたガラスの吹き抜け「ライブラリーバレー」は特にお気に入りです。天気・季節・時間によって太陽の光の射し方が変わり、表情が変わります。特に何も考えず、3階から1階のフロアを眺めていると心が落ち着きます。

Q.活動を通して学んだことについて教えてください。
中学1年生から高校3年生まで、陸上競技の中距離走に取り組んでいました。個人種目ですし、負けず嫌いだったこともあり、当時は自分勝手なところが少しあったかもしれません。学生ライブラリースタッフでは、利用者の方が気持ちよく過ごしてもらうためにはどうしたらいいか、他のスタッフと一緒に考えながら取り組まなければなりません。この活動を通して、相手に寄り添って物事を考える力や協調性を培うことができたのではないかと思います。
また、「どのように本を並べたら良いか」ということを常に考えていることもあり、本屋さんに行くと本の並びが気になります。少し乱れたりしていると、直してしまったり。注目の本をどのように並べているのか、自然と観察していますね(笑)。

Q.学生ライブラリースタッフのやりがいについて教えてください。
困っている方に対応した後、安心した顔で「ありがとうございます」と言われる時が、一番やりがいを感じます。また、友人からも「この課題におすすめの本、どこにある?」と聞かれると、一緒に探しに行ったりもします。感謝されるととても嬉しいです。
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Q.今後の取り組みや将来の夢について教えてください。
このような状況なので、久しぶりに大学に来た学生の皆さんが困らないようにサポートしていきたいと思います。今までは、授業の一環で図書館を訪れた学生たちには30~45分ほどで紹介していたのですが、今年から予約なしで参加できる15分間の「図書館ミニツアー」を実施することにしました。事前にどのような学生が参加するかわからないので、図書館の基本的な利用方法を伝えつつ、当日参加してくれた学生のニーズも聞きながら、適宜案内する場所を調整して充実したツアーになるようにしていきたいと思います。
卒業後は、国語の教師になりたいと考えています。中学時代にお世話になった先生から、「先生に向いている」と言われたことがきっかけで、興味を持ち始めました。
なぜ「先生に向いている」と言われたのか、今でもわかりませんが、学生ライブラリースタッフや入試広報学生スタッフの活動を通して、「誰かのために働いて感謝されること、人の成長を実感できる時が楽しくてやりがいを感じる」と改めて思いました。教師はまさにそのような仕事の一つだと思います。国語の知識をしっかりと身に付けることはもちろん、生徒たちが自分らしく、やりたいことに精一杯取り組めるようにサポートする教師を目指したいですね。

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文学部で日本文学を専攻している大原さんが特に好きなのは、『源氏物語』や『伊勢物語』といった古典文学です。「今も昔も恋愛のカタチは変わらないんだなぁと思いました。登場人物の心情を読み取ることが楽しく、ロマンチックな気持ちになります」と笑顔で話されていました。
どのような質問に対しても的確にハキハキと答えてくださいました。「自分が先生を頼りにしてきたように、私も頼られる先生になりたい」とまっすぐな眼差しで語ってくださった姿が印象的でした。



▼▼編集後記▼▼

今回は、青森県東津軽郡今別町の地域おこし協力隊・岡田和也さん(文学部2021年卒・千葉県出身)をご紹介します。学生時代は、日本各地の伝統芸能を舞台用にアレンジして披露する「和太鼓ドン」に所属、2019年度には代表を務められました。この春卒業、現在は今別町に移住して、地域活性化に取り組まれています。
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「地域おこし協力隊」は、農業・漁業・特産品の広報・お祭りやイベントの運営などに取り組む移住者を地方自治体が任命する総務省の制度です。6月1日(火)から、青森県今別町の「地域おこし協力隊」として勤務しています。今別町で初めての「地域おこし協力隊」ということもあり、「何をしたらいいのか」日々模索しながら取り組んでいます。「まずはできることから始めよう」と、今は学生時代からお世話になっている方のぶどう農園で一緒に農作業を行なったりしています。
今別町には「今別荒馬(いまべつあらま)」「大川平荒馬(おおかわだいあらま)」「二股荒馬(ふたまたあらま)」と3つの荒馬踊りがあります。農耕祈願のために各地域のお祭りで踊られているものです。約20年前に「和太鼓ドン」の当時のメンバーが、「今別荒馬」を教えてもらうために「今別駅」に向かっていたところ、1駅前の「大川平駅」で祭囃子の音が聞こえて、思わず降りてしまったそうです。地域の方々が「一緒に『大川平荒馬』を踊ろう」と学生たちを受け入れてくれたことがきっかけで、交流が始まりました。現在では、毎年8月に名古屋大学の「音舞(おんぶ)」、立命館アジア太平洋大学の「荒馬緒(あらまちよ)」の学生たちと一緒にお祭りに参加して、地域の方々との交流を深めています。
昨夏、ある企業から内定をいただいて就職活動は終えられる状態でしたが、「本当に自分のしたい仕事は何か」「そこで働きたいのか」と悩み始めました。ちょうどその頃にサークル活動で毎年訪れていた今別町の役場の方々と地域の活性化や課題解決に向けた話し合いをする機会がありました。その際に「町役場が『地域おこし協力隊』の募集を検討している」という話を聞き、「是非、やりたいです」と、町役場の方々に直談判したところ、話が進み、無事採用されることになりました(笑)。
6月1日(火)に町役場で任用書交付式がありました。中嶋久彰町長から「岡田さんが楽しみながら取り組むことを一番に願っている」と温かいお言葉をかけていただき、不安は全くなく、「今別町を全力で盛り上げていきたい」「楽しみながら『地域おこし協力隊』を全うしよう」と改めて思いました。
今別町の魅力は、「人の温かさ」です。今別町に住み始めてまだ1カ月ですが、移住者の私を本当に優しく受け入れてくださいました。「山菜の煮物」「煮卵」「ハンバーグ」など、たくさんいただいているためか、食費はほとんどかかっていません(笑)。
残念ながら、昨年に引き続き、今年の「荒馬まつり」も中止が決まりました。しかし、オンラインで動画を配信して、荒馬踊りを一緒に体験できるような企画ができないか、現在検討しています。また、以前に「荒馬まつり」に参加した学生や卒業生から「夏以外にも観光で今別町を訪れたい」といった声もよく聞きます。今別町には宿泊施設があまりなく、祭りの時には、公民館や地域の方々の家に宿泊させていただいていました。空き家をリノベーションして宿泊施設にするなどして、そのようなニーズにも対応できないか考えています。
人の温かさはもちろん、都会では絶対に味わえない美しい海や天の川がくっきり見えるほど美しい星空、名産品の「一球入魂かぼちゃ」・「今別サーモン」・幻の黒毛和牛「今別牛」・猪肉など、おすすめスポットや名産品も数多くあります。SNSを活用して積極的にPRしていきたいです。そして、移住者だからこそ気づくことができる魅力やそれにまつわる様々なエピソードもあわせて発信し、地域活性化に少しでも貢献できればと考えています。
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「一球入魂かぼちゃ」の苗植え
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インタビュー中、「毎日ワクワクしながら過ごしています」と何度もおっしゃっていた岡田さん。町長からのお言葉の通り「楽しみながら取り組むこと」をすでに実践されている様子が、電話越しでもヒシヒシと伝わってきました。千葉から京都、そして青森へ。「ドンドン」挑戦していってください!

(立命館CLUB事務局)



▼▼第207号読者プレゼント▼▼

今回は、「フェイスタオル2枚セット」3名様にプレゼントします。
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プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。

 <応募締切:6/21(月)>

【携帯電話の方はコチラ】

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第206号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。206号の読者プレゼント(立命館オリジナル一筆箋)の当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・ともさん(岐阜県)・ロンパパさん(香川県)・せいさん(北海道)・M.F.さん(長野県)・M.Aさん(神奈川県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回配信予定は6月25日(金)です。お楽しみに。
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