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▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼▼ 【1】[@京都][無料][申込不要] 交響楽団 「フェアウェルコンサート2014」 立命館大学交響楽団が今年度の活動の締めくくりとして開催するフェアウェルコンサー ト。卒業を目前に控えた4回生は学生生活の集大成としてこのステージに挑みます。 [日 時]2月11日(水・祝)開演 18:00(開場 17:30) [場 所]京都市北文化会館 [入場料]無料(全席自由) ※誠に勝手ながら未就学児の入場はご遠慮頂いています [指 揮]藤本 直也 (学生) [演 目]ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調「新世界より」 チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」 バーンスタイン/キャンディード序曲 詳細はコチラをクリック≫ ──────────────────────────────────────── 【2】[@京都][有料][申込不要] 劇団西一風(しゃーいっぷう)冬季プロデュース公演「ピントフ」 劇団西一風とは、「内的爆発」「身体的速度」「独創性」をモットーに活動している学 生劇団です。独自の表現活動を模索し続ける西一風の公演を是非お楽しみください。 [日 時]1月9日(金)18:30? 1月10日(土)13:00?/18:30? 1月11日(日)13:00? [場 所]衣笠キャンパス 学生会館小ホール [入場料]100円 詳細はコチラをクリック≫ ────────────────────────── その他のスポーツ・スケジュールはコチラをクリック≫ その他のイベント・スケジュールはコチラをクリック≫ ────────────────────────── |
▼▼輝く学生インタビュー▼▼ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 第45回 輝く学生インタビュー 笛さえあれば、どこへでも行ける! ?“世界最古のフルオーケストラ”を奏でる? 立命館大学雅楽会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介してい きます。 今回ご紹介するのは雅楽会です。 彼女たちは平安時代から伝わる伝統芸能「雅楽」を実際に演奏するとともに、その楽し さをより多くの方に知ってもらうため、演奏会などを通して周知活動を行っています。 今回インタビューに答えてくれたのは、以下のお二人です。 (写真左から) 豊田 愛さん(会長/文学部3回生・長野県出身) 担当楽器:龍笛(りゅうてき) 小谷 彩(こたに ひかり)さん(副会長/文学部3回生・兵庫県出身) 担当楽器:篳篥(ひちりき) Q:まず、「雅楽」を始めたきっかけを教えてください。 豊田さん:もともと歴史が好きだった私は、中学生の頃、国語の便覧に載っていた“平 安時代の文化”に興味を持ちました。貴族や庶民の食べ物・着物など、当時の人々の生 活を知ることが楽しく、読み進めていくうちに「雅楽」というものを知りました。と言 っても、当時は「神社の曲だな」という大まかなイメージしか持っておらず、はっきり と雅楽を認識したのは大学入学後でした。 「せっかく京都の大学に通うのだから、京都らしいことをしてみたい」と思い、色々な サークルを見学していた日のこと。選択肢の一つとして考えていた雅楽会を見学しまし た。それまで「便覧」の世界でしかなかった狩衣(かりぎぬ)や小袿(こうちぎ)を一 目見て、思わず感動したことが入会の決め手になりました。ちなみに楽器の経験は、中 学から高校にかけて5年間お琴を習っていたので、今思えば「和楽器」にも関心があっ たのだと思います。 小谷さん:私も、現在担当している「篳篥(ひちりき)」を知ったのは中学の頃でした。 もともと楽器が好きで、ピアノに始まり、中学では吹奏楽部でオーボエを担当していま した。練習するうちに「もっと古風な楽器がやってみたい」と思うようになり、その当 時たまたま音楽の教科書で篳篥の存在を知りました。実はオーボエと篳篥は構造がとて もよく似ていて、ペルシアで発生した葦笛(あしぶえ)が西洋に伝わり進化してオーボ エ等になり、日本に伝わったのが篳篥となったと言われています。興味は持ったものの、 当時はどこで習えるかもわからず、そのまま時は過ぎていきました。 立命館大学への入学が決まっていた高校3年生の秋、立命館の学園祭を訪れ「道楽(み ちがく)(※)」を目にしました。私が本物の篳篥と初めて出会った瞬間でした。「私 の居場所はここしかない!」と思い、入学後は他のサークルには目もくれずに雅楽会に 入会、もちろん楽器も篳篥を選びました。 (※)道楽…行列をつくって歩きながら演奏する、雅楽の演奏形式の一つ。 (写真左)道楽の様子 ※写真は新入生歓迎時のもの (写真右)学園祭での雅楽会公演の様子 Q:雅楽について、簡単に教えてください。 雅楽は、主に宮廷音楽として、約1000年前から口伝で継承されてきた伝統文化の一つで す。その分類には管・絃・打楽器による器楽合奏のみを行う「管絃」や舞をともなう「 舞楽」などがあります。身近なものであれば、神前結婚式やお正月などに奏でられるも のがイメージしやすいと思います。ちなみにお正月によく耳にする曲は、雅楽の「越天 楽」(えてんらく)という曲です。この曲、実は「越天楽に始まり越天楽に終わる」と 言われるほど奥が深い曲で、私たちも初めて演奏したのがこの曲ですが、まだまだ勉強 中です。 (写真左)日ごろの練習の様子 (写真右)夏合宿の様子 Q:雅楽会の活動について教えてください。 今年で創設17年になる雅楽会は、週に2回、衣笠キャンパスとびわこ・くさつキャンパ ス(BKC)に分かれて活動しています。会員数は現在約20名で、そのうちの約半数が文 学部に所属しています。活動のメインは毎年12月に開催する定期演奏会です。そのほか 学内では学園祭や新入生歓迎会、学外では神社・小学校等での依頼演奏など、年に7? 10回程度演奏しています。 (写真左)定期演奏会の様子 (写真右)学園祭での舞楽の様子 会員は鳳笙(ほうしょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)から1つの楽器を 選んで練習し、希望者は舞や打楽器のお稽古も受けることができます。また、月に数回 は京都市下京区の市比売(いちひめ)神社を拠点に活動する「いちひめ雅楽会」の先生 方にご指導いただき、お稽古を受けています。そこでは学生から社会人・外国人の方ま で、200名以上の会員が日々楽器や舞の練習に励んでいます。 (※)市比賣(いちひめ)神社・・・ご祭神は全て女神様をお祀りしていることから女性の守り神と され、特に「女人厄除け」として有名な神社。また京都中央市場の守り神として商いの神様 ともされている。 (写真左)上が高麗笛、下が龍笛 (写真右)篳篥 (写真左)鳳笙 (写真右)いちひめ雅楽会の定期演奏会の様子 Q:雅楽の練習方法を教えてください。 小谷さん:雅楽では、譜面を見ないで演奏することが前提となるため、唱歌(しょうが /旋律を覚えるために歌う歌)を歌い込むことがとても重要です。心の中で唱歌を歌い ながら篳篥を吹くと、本当に歌っているように演奏することができます。 雅楽譜にはその楽器の譜しか記載されていないため、譜面を見るだけでは拍子や音色を つかむことはできません。先生の唱歌を聴いて譜面にメモを取っていくため、譜面はメ モ書きでびっしり埋まります。唱歌の口伝によって受け継がれるのが、雅楽のスタイル です。 龍笛譜(上)と篳篥譜(下)。よく見るとメモ書きでびっしり! 楽譜の1行の演奏時間が約1分と言われているそうです。 Q:雅楽の魅力を教えてください。 西洋音楽と違い、雅楽は指揮者がいないことが特徴で、テンポもメトロノームのように 規則正しくはありません。それに雅楽譜はあくまで「目安」で、譜面に存在しない音を 求められることもあります。 ですから私たちは常に集中力を研ぎ澄まし、楽譜ではなく演奏者同士の「お互いの間 (ま)」を大切に演奏しています。ここが雅楽の難しさであり、また奥深い部分でもあ ります。お互いの呼吸が合えば音にも反映され、譜面以上の音を奏でることができるの です。その瞬間は、演奏者自身である私たちが“ゾクッ”とします。まさに「世界最古 のオーケストラ・雅楽」を肌で感じ、最高に楽しいと思う瞬間です。 Q:雅楽会の活動を通して成長したことを教えてください。 小谷さん:実は私、もともと落ち着きのないタイプなのですが、雅楽に出会ってから「 メリハリ」をつけることの大切さを学びました。すると初めての演奏会で、見に来てく れた母親に「あんた、いつの間にあんなにじっとできるようになったん!?」と言われ ました(笑)。これは、常に周りとの呼吸を合わせるために、平常心を保つことを「雅 楽」を通じて学んだおかげだと思っています。 Q:今年の活動で、印象に残った出来事を教えてください。 豊田さん:昨年10月、いちひめ雅楽会はポーランドにて海外公演を行い、立命館からは 先輩と私の2名が参加しました。いちひめ雅楽会は過去にも何度か海外公演を行ってい て、代表の飛騨富久先生は、日本の文化勲章にあたる「シュヴァリエ章」をフランスで 受賞されています。雅楽の中でも飛びぬけて世界を舞台に活躍されている方です。 今回のポーランド公演は、ポズナン市の国立アダム・ミツキェヴィチ大学の日本研究者 が、以前いちひめ雅楽会でお稽古された経験があり、それをご縁に実現したものです。 同大学コンサートホール、首都ワルシャワの国立フィルハーモニー・ホール、日本大使 館にて、計14名で公演やワークショップを行いました。公演では、「越天楽」「蘭陵王」 など代表的な曲を披露しました。 (写真左)ポズナン市の国立アダム・ミツキェヴィチ大学のコンサートホール (写真右)ポーランド公演のポスター 演奏前、先生から「海外の方はつまらなければ容赦なく途中で帰るから、覚悟するよう に」と言われていたのでとても緊張していましたが、いざ演奏が始まると良いものを聞 いてほしいとの思いから他の音を聞くのに夢中で緊張はほとんどなくなりました。結局 どのホールも超満員、大学での公演では約300名の方から盛大な拍手をいただきました。 ワークショップ後の質問コーナーでは、作曲家の方々から「この楽器を次の楽曲に使用 したいんだけど、どこで手に入るの?」と質問されるなど、本当に大勢の方々が雅楽に 興味を示してくださいました。この経験から雅楽の可能性は世界にもあることを実感し、 「笛さえあればどこへでも行ける」と確信しました。 Q:雅楽以外に趣味や特技はありますか? 豊田さん:私は音楽も好きですが、基本的に身体を動かすことが好きなので、周りから は「アウトドア派だね」と言われます。今まで水泳・陸上などを経験してきました。今 でも時間があれば、家の近所にある二条城の周りを走っています。 自転車で京都市内巡りをするのも好きで、先日も衣笠キャンパスから白川の方まで走り ました。日本史学専攻なので、歴史に関連付けていろいろな文化遺産を見るのが好きで すね。 Q:雅楽に対する思いを教えてください。 雅楽は日本の古典音楽であるにも関わらず、日本人にあまり知られていないという悲し い現実があります。10年以上前、「陰陽師」という映画が話題になった頃は雅楽が注目 されましたが、ブームが去った近年はまた下火になってしまっているように感じます。 雅楽の演奏世代は徐々に高齢化していて、「多くの学生が雅楽に取り組んでいるのは京 都ぐらいだ」という話も聞いたことがあります。 継承方法が口伝である雅楽は、私たちの世代が継いでいかなければ無くなってしまうと 思います。2009年にユネスコ無形文化遺産に登録された貴重な「雅楽」を、ぜひ皆さん に生で聴いてほしい、観てほしいと思います。 ────────────────────────── いかがでしたでしょうか。 「雅楽会のメンバー同士が出会うと、自然と唱歌が始まるんです!」と 笑いながらお話ししてくれたお二人。 お互いが息を合わせ、調和し音を奏でてゆく。 雅楽の「奥深さ」に触れて自らの可能性を広げ 日本の古典文化を守ろうとする彼女たちの姿に 凛々しさを感じました。 ぜひ、これからも彼女たちの応援をよろしくお願いします。 ────────────────────────── |
▼▼編集後記▼▼ 今回は、昨年12月22日(月)発売のAERA特集企画「日本を突破する100人」に選ばれた 株式会社Cerevo代表取締役の岩佐琢磨さん(2003年理工学研究科修了・京都府出身)を ご紹介します。 本学卒業後、松下電器産業(現パナソニック)にてネット接続型家電の商品企画に従事 していた岩佐さんは、「ネットと家電で生活をもっと便利に・豊かにする」という信念 のもと、2007年にネット接続型家電の開発・販売を行う株式会社Cerevo(セレボ)を設 立。世界初となるインターネットライブ配信機能付きデジタルカメラ『CEREVO CAM liv e!』や、既存のビデオカメラをライブ配信機能付きに変えてしまう配信機器『LiveShell 』シリーズなどを次々と販売し、現在も秋葉原本社を拠点として活動されています。 AERA 2014年12月29日?1月5日合併号表紙。ちなみに岩佐さんが今回選ばれた、この国 に希望が持てる期待の“原石”と紹介される「日本を突破する100人」。“人”ではあ りませんが、立命館大学の「大連理工大学・立命館大学国際情報ソフトウェア学部」も、 その対象として選ばれています。 そんな学生時代の岩佐さんをよく知る、本学情報理工学部の徐剛(ジョ ゴウ)教授に お話を伺いました。 ????????????????????????????????????? 在学中、毎年米国で開催される世界最大のゲーム展示会「E3」に参加させたことがあり ます。その頃から、彼は他の学生と異なる点がありました。 卒業研究のテーマは「人間動作の実時間理解」。それが今後ゲーム業界に与えるインパ クトを、彼は理解していました。 その後、任天堂のDSやマイクロソフトのKinect(キネクト)が登場し、その予感は世の 中の動きと一致。将来の彼の活躍を確信した出来事でした。 ????????????????????????????????????? 昨年10月にDMM.comが東京・秋葉原に開設した、ハードウェア・スタートアップを支援 するものづくり施設「DMM.make AKIBA」。その仕掛け人となった岩佐さんが北野武さん と共演されているテレビCMを、DMM.makeの公式サイトでご覧いただけます。今後も進化 し続ける岩佐さんのご活躍に目が離せません。 【DMM.make】岩佐琢磨さんご出演のCMはコチラ (立命館CLUB事務局 堀井) |
▼▼第64号読者プレゼント▼▼ 今回は「京扇子」を2名様にプレゼントします。こちらは西園寺公望が座右の銘とした 『学然後知不足』という「老子」の「礼記」の一文が書かれた京扇子で、西園寺公望の 筆によるものです。新年が皆様にとって学びの年になりますよう、思いをこめてプレゼ ントします。 プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。 なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします。 <応募締切:1/19(月)> 【パソコンの方はコチラをクリック】 【携帯電話の方はコチラをクリック】 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記の うえ、立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp) 応募必要事項 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想: (5)プレゼント発表時の氏名公開:可 否 (否の場合はイニシャルで表記いたします。 ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。) ──────────────────────────────────────── ▼第63号読プレ当選発表▼ 多数のご応募ありがとうございました。 第63号の読者プレゼント当選者の発表です。 プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★・O・Nさん (愛知県) ★ ★・むさえママさん (広島県) ★ ★・K・Hさん (京都府) ★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★ 次回のご応募もお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 次回配信予定は1月23日(金)です。お楽しみに。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆バックナンバーはこちら https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/ ◆立命館CLUBホームページ https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/ ◆立命館大学ホームページ http://www.ritsumei.jp/index_j.html ◆配信先の変更・解除はコチラ https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-meljr-a849c83c0a4b477a2a6d631dde627b21 [注意] ※リンク先は、時間の経過と共に変更・消去されることがあります。 ご了承ください。 ※メールマガジンを転載、その他の利用によって生じる事象につい て、立命館大学では一切の責任を持ちません。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■ 発行:立命館大学立命館CLUB事務局 ■■ 〒604?8520京都市中京区西ノ京朱雀町1番地 ■■ TEL:075?813?8118 ■■ FAX:075?813?8119 ■■ ご意見、お問い合わせなどは、下記までお願いいたします。 ■■ メール rclub@st.ritsumei.ac.jp |
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