バイオ炭の
炭素クレジットについて

バイオマスがなぜ炭になるのか

木炭や竹炭などのバイオマスは、炭素や水素、酸素などで構成されますが、炭化炉などで蒸し焼きすることにより、バイオマスは熱分解され、構成する水素や酸素は大気に戻り、炭素が固体となって残ります。この炭素の塊が炭です。

竹の炭化過程

  • 竹の炭化過程01
  • 竹の炭化過程02
  • 竹の炭化過程03

梅の剪定枝の炭化過程

  • 梅の剪定枝の炭化過程01
  • 梅の剪定枝の炭化過程02
  • 梅の剪定枝の炭化過程03v

炭がなぜクレジットになるのか

バイオマス由来の炭素は、植物が大気の二酸化炭素を取り込むことが起源なので、炭焼きという行為は、大気から二酸化炭素を取り除く行為とも言えます。炭は難分解であり、先史時代の遺跡(愛媛県上黒岩遺跡など)から出土した炭は、一万年以上前のものであることが分かっています。

これほど長期に大気中の二酸化炭素を隔離できるということは、地球温暖化対策の観点から見ると非常に環境価値が高く、有効な二酸化炭素除去の手法になり得るということです。炭の残存期間に関しては、その保存環境について議論は残りますが、炭の土壌施用は簡単かつ安価、そして超長期に炭素を除去・隔離する手段と言えるでしょう。 したがって、日本ほか海外諸国において、炭の土壌等への利用が二酸化炭素除去になる環境価値を有するものとして炭素クレジット化されています。