研究・産学官連携イベント情報

「京の七夕」 ― 水車発電による環境と防災への取り組み

日時 8月2日(土)11日(日) 18:00〜21:00
参加費 無料
場所 京の七夕・堀川会場 地元企画・運営エリア

立命館大学・歴史都市防災研究室は、京都市立芸術大学・高井研究室と京都市環境政策局地球温暖化対策室、京都市京北第二小学校と協力し、「京の七夕」(堀川会場)にて手作り発電水車による環境と防災への取り組みを紹介する。

今年、5回目の節目の年を迎える「京の七夕」は、これまでを振り返り、今一度、「一年に一度、願いごとをする」という古くから伝わる七夕の節句の意義や云われを見つめ直し、その伝統を引き継ぎつつ、伝統産業や、和装の振興などの観点も含めた京都ならではの現代版・七夕まつりとして開催される。これを通じて、京都議定書の地・京都にふさわしい、環境に配慮した取り組みが行なわれる。

今までにも立命館大学・歴史都市防災研究室では、都市の近代化により暗渠化されたが、2009年よりせせらぎを取り戻した堀川において、流域住民や子ども達による川育てに取り組んでいる。堀川は京都市内において広域避難場所として指定されている鴨川右岸と二条城をつなぐ避難ルートとしての利活用が期待される一方で、河川法上に基づき氾濫の恐れから街灯の整備を進められない実情である。発電水車は河川上の仮設物として整備が可能であることから、防災面から足下灯と非常電力源として開発を進めてきた。

以上のことを踏まえて、子ども達も簡単に作れる発電水車として、「作りやすさ」、「最小限の維持管理」、「安全性」を追求した結果、環境学習教材としても期待され、今年度においては京都市立芸術大学デザイン専門の高井研の協力を得て、よりコンパクトで安全性が確保された水車を提案し、京都京北第2小学校の生徒達がより簡単に製作へ取り組んだ。

堀川での常設化に向けて京の七夕では、子ども達の手づくりによるピコ発電水車の展示を行う。また、より安定的な電力の供給と最小限の維持管理を目指して、京の七夕期間中は来場客の意見を抽出する予定である。

「京の七夕」について イベント名:手作り水車発電による環境と防災への取組み 会場:京の七夕・堀川会場 地元企画・運営エリア(主催:堀川と堀川通りを美しくする会) 日時:8月2日(土)11日(日)18:00〜21:00 http://www.kyoto-tanabata.jp/horikawa.html