2011年06月のニュース
2011.06.09
先端医療の未来を知る!「ものづくりで興すライフイノベーションと立命館大学 開催」
今回のシンポジウムでは、ライフイノベーションを通じて、将来、健康大国を築くためにさまざまな産業を支える日本の“ものづくり力”を活かすために、昨年 設立されたバイオメディカルデバイス研究センターと今年度、キャンパス内に開設されたヒューマン&テクノロジー“SHIGA”新産業創出拠点との連携、先 端医療技術開発における世界や国内外企業の動向、立命館大学の取り組みを紹介した。
岡野氏は、まず東京女子医科大学の医学部と早稲田大学の理学部・工学部が共同で研究を行っているラボのシステムについて紹介。人間から取り出した細胞を シャーレの中で増殖・培養することでシートを完成させ、それを疫病部に貼り付けて治療することで「将来は自分の細胞で臓器をつくれる時代も夢ではない」と 再生医療の可能性を話した。
また、第二部では、滋賀県商工観光労働部・新産業振興課 課長平井圭介氏によるヒューマン&テクノロ ジー’SHIGA’新産業創出拠点開設の挨拶の後、小西聡・理工学部教授による「先端医療を推進するデバイスづくりと拠点“SHIGA”への期待」をテー マに、研究を進めている眼内再生医療移植デバイスを中心とした講演も行われた。その後のポスターセッションでは、当分野の若手研究者による研究発表も行わ れ、健康やバイオをテーマに様々な研究成果を紹介。会場に集まった聴講者は熱心に耳を傾けていた。
島津製作所の顧問兼技監である吉田多見男氏が、分子・細胞レベルの生体情報を生きたまま画像化する技術「分子イメージング」を使った現在開発中のマンモPET-CTについて、コンセプトや仕組み、また需要性を紹介した。
会場には学内外から200名を超える多くの参加者が訪れ、講演終了後に行われた交流会に出席した参加者たちは互いに交流を深め合い、盛況のうちに幕を閉じた。