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2018年度 活動報告

1.拠点構成員の一覧

区分 氏名 所属 職位
研究センター長 近本 智行 理工学部 教授
運営委員 周 瑋生 政策科学部 教授
小幡 範雄 政策科学部 特別任用教授
仲上 健一 政策科学部 特別任用教授
桜井 良 政策科学部 准教授
中島 淳 OIC 研究機構 上席研究員
橋本 征二 理工学部 教授
赤堀 次郎 理工学部 教授
大上 芳文 理工学部 教授
李 明香 理工学部 准教授
清水 聡行 理工学部 講師
津田 雅也 立命館グローバル・イノ
ベーション研究機構
研究顧問
竹濱 朝美 産業社会学部 教授
山神 進 立命館アジア太平洋大学
アジア太平洋学部
特別招聘教授
銭 学鵬 立命館アジア太平洋大学
アジア太平洋学部
准教授
Faezeh MAHICHI 立命館アジア太平洋大学
アジア太平洋学部
准教授
学内教員
(専任教員、研究系教員等)
島田 幸司 経済学部 教授
寺脇 拓 経済学部 教授
松原 豊彦 経済学部 教授
村山 皓 政策科学部 授業担当講師
小杉 隆信 政策科学部 教授
高尾 克樹 政策科学部 特別任用教授
宮脇 昇 政策科学部 教授
上子 秋生 政策科学部 教授
中野 勝行 政策科学部 准教授
今田 真 理工学部 教授
天野 耕二 食マネジメント学部 教授
神子 直之 理工学部 教授
高倉 秀行 理工学部 特任教授
建山 和由 理工学部 教授
峯元 高志 理工学部 教授
吉原 福全 理工学部 教授
武田 史朗 理工学部 教授
本間 睦朗 理工学部 教授
佐藤 圭輔 理工学部 准教授
柿ヶ野 浩明 理工学部 准教授
吉岡 修哉 理工学部 准教授
吉川 直樹 理工学部 講師
武田 富美子 生命科学部 准教授
ラウパッハ・スミヤ・ヨーク 経営学部 教授
薬師寺 公夫 法務研究科 特別任用教授
柴田 晃 OIC 総合研究機構 客員教授
酒井 達雄 総合科学技術研究機構 上席研究員
Malcolm COOPER 立命館アジア太平洋大学
アジア太平洋学部
客員教授
JONES Thomas Edward 立命館アジア太平洋大学
アジア太平洋学部
准教授
専門研究員・研究員 吉岡 泰亮 OIC総合研究機構 専門研究員
その他の学外者
(他大学教員・若手研究者等)
土井 脩史 京都橘大学 専任講
上記 47 名

2.2018年度研究活動計画の概要

1.プロジェクト研究の推進:
これまでの文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業や環境省研究費等公的外部資金の採択実績、およびR-GIRO 等学内競争的資金の採択実績を活かし、新たな研究プロジェクト(資金)の新規獲得と研究推進を継続する。
2.プログレスレポート会議の開催:
各プロジェクト研究の進捗ともに、若手研究者による報告を交えつつその到達点を確認する。
3. RCS フォーラムの開催:
センター内外の研究者を中心に、人文社会系、自然科学系相互の分野融合型の新規プロジェクト提案を見据えた研究交流を行う。
4.産学官連携ワーキング:
水とグリーンビル研究会等の活動を進め、産官学の連携を強化する。
5.研究成果の外部発信:
シンポジウム等の開催、あるいは参画などにより研究成果を広く発信する。

3.2018年度研究活動報告

1. プロジェクト研究の推進: (1)文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業:「水再生循環によるアジアの水資源開発研究拠点形成」
研究設備の整備をすすめ、BKC にて外部評価委員会、同時に最終成果報告会「水再生循環を次の時代へ」を実施した(2019 年 2 月 25 日)。
(3)環境省環境研究総合推進費:「持続可能な沿岸海域実現を目指した沿岸海域管理方法の開発」
研究推進の継続と、OIC にてシンポジウム「持続可能な水道を考えるシンポジウム」を開催した(2018 年 12月 15 日)。
(4)アジア・日本研究推進プログラム:
「アジアの持続的発展および循環型社会形成のための環境・エネルギー分野の研究開発と人材育成」
国際研究ネットワークの構築と、日越大学にて国際ワークショップ "Green Building Action"を開催した(2018年 7 月 10 日)。またハノイでの VEEBW 展示"A Trial for Green Building Action through Research and Education in Japan- Toward Networks in Vietnam –"を行った(2018 年 8 月 22 日~26 日)。
(5)科研費:
平成 30~34 年度科研費基盤研究 A(循環型でしなやかな社会の構築を目指した自立型水再生循環・エネルギーシステム)(研究代表者:中島淳)の採択を受けて、地域または建築物における自立型の水再生循環・エネルギーシステムを実装するための技術開発を行うとともに、そのシステムの導入可能性と評価を行っている。自立型の水循環・エネルギーシステムを構築することは、災害対策や途上国のインフラ整備促進には効果的であると考えられるが、国や地域によって異なる状況に対応するために、どのようなシステムが導入可能で持続可能であるかという課題に応えねばならない。本研究では、そのための技術シナリオとして、①膜、紫外線、酸化処理等を用いた水再生技術の開発、②自然型浄化方法を用いた水再生技術の開発、③創エネ技術と蓄エネ技術の最適化、④Virtual Power Plant(VPP)の構築、を行っている。そして、これらの技術の組み合わせとパッケージ化システムを検討し、ベトナムを例に対象地域に見合った水循環・エネルギーシステムを提案すると ともに、システムのインパクト評価や導入可能性を検討している。
2. プログレスレポート会議の開催
2018 年 12 月 19 日(水)BKC をメイン会場に、APU・OIC を接続して、若手を中心に各プロジェクト研究の進捗報告を行った。合わせて BKC 立命館みらい保育園びわこを視察した。
3. RCS フォーラムの開催
第1回 RCS フォーラムを 2018 年 7 月 19 日(木)OIC・BKC・APU を接続して開催した(政策科学部 中野勝行 准教授、食マネジメント学部 天野耕二 教授講演)。
第2回 RCS フォーラムを 2019 年 1 月 23 日(水)BKC・OIC を接続して開催した(理工学部 惣田訓 教授、理工学部 本間睦朗 教授講演)。
4. 産学官連携ワーキング
1)グリーンビルディング・コンソーシアム、水とグリーンビル研究会の活動をすすめた。
環境教育棟として建設された BKC トリシアを対象にグリーンビルディング・コンソーシアムにて検証した。研究は、環境省平成 30~31 年度 CO2 排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業(自然エネルギーとヒートポンプを併用する躯体スラブ蓄熱放射冷暖房システム)(研究代表者:近本智行)の採択を受けて、継続実施している
(2)滋賀県環境保全協会、茨木商工会議所との連携をすすめた。
(3)大連循環産業経済区との協力協定により、日中韓循環経済モデル基地事業を研究と産学連携から推進した。
5. 外部発信
(1)立命館地球環境委員会シンポジウム開催
2018 年 11 月 30 日(金)BKC にて第 10 回立命館地球環境委員会シンポジウム「Asian Sustainability」を開催した。パネルディスカッションは理工学部、経済学部、APU の学生も交えて実施し、若手育成を狙った。またサステイナブル・アイデア・コンテスト 2018 を実施した。
(2)エコプロダクツ 2018 への出展
2018 年 12 月 6 日(木)~8 日(土)東京ビックサイトで出展・発表を行い、参加者から好評を得た。
(3)Sustainable Week の支援
2018 年 10 月 14 日(日)~16 日(火)BKC にて開催し、学生主体で、17 の国連の持続可能な開発目標 SDGsを全て個々に企画実施した Sustainable Week の支援を行った。
(4)Smart & Shrinking Cities: International Perspective
2019 年 2 月 23 日(土)~24 日(日)地域情報研究所(RDIRI)、アジア・日本研究所(AJI)と共に、OIC を中心に、国際カンファレンスを開催した。
(5)BAPPENAS (Indonesian Ministry of National Development Planning)研修
2018 年 11 月 12 日(月)~23 日(金)地域情報研究所(RDIRI)、イノベーション・マネジメント研究センター(IMRC)と共に、OIC を中心に、BAPPENAS 研修を開催した。

4.2018年度研究成果の詳細

■若手研究者や後期課程院生の育成において実施した取り組みについて
(1)プログレスレポート会議において(2018 年 12 月 19 日開催) RCS では、プログレスレポート会議について、①各プロジェクトの進捗情報確認の場とすると同時に、②若手研究者の研究発表トレーニングの場、さらには③人文社会系・自然科学系研究双方の研究者が集う RCS ならではの分野融合の場であるとして位置づけている。今年度は、RCS 運営委員等中核メンバー5 名(近本、周、橋本、天野(吉川)、銭)が指導する大学院生 8 名、また竹濱教授が、それぞれの研究課題について発表を行い、運営委員ならびにベテラン教員らがコメントを行った。使用言語は日英両言語として、BKC、APU、OIC 間で TV 会議接続を行い、10 分間の発表に対し、5~10 分程度の質疑応答を行う形で進行した。 質疑応答では、学会発表等の本番さながらに、研究課題の趣旨と取り組み方の根本をあらためて問い直すような質問、異なる学問領域からの疑問・改善点の提示、あるいは英語でのやり取り等、緊張感のあるやり取りが展開さ れ、若手研究者にとっては研究力量を研鑽する絶好の機会となった。
(2)RCS フォーラムにおいて(2018 年 7 月 19 日、1 月 23 日開催)
6 月 27 日は新規にメンバーとなった政策科学部 中野勝行 准教授の講演を行い、新設された食マネジメント学部のベテラン教員 天野耕二 教授の講演を行い、大学院生も交えた活発な議論を実施した。
第2回 RCS フォーラムを 2019 年 1 月 23 日(水)BKC・OIC を接続して開催した(講演)
1 月 23 日は、理工学部 惣田訓 教授、新規にメンバーとなった理工学部 本間睦朗 教授の講演で、活発な議論を実施した。
(3)エコプロダクツ 2018 出展について(2018 年 12 月 6 日~8 日開催)
東京ビックサイトで開催された『エコプロダクツ 2018』に出展し、開催期間中は説明要員として、若手研究者である吉岡専門研究員が事前設営から最終日撤収まで対応した他、近本センター長が設営に参加した。今回、RCS、Sustainable Week 実行委員会、VJU の 3 団体ともに SDGs コーナーに並んで出展し、大手メーカー(キヤノンやイオンなど)の出展と並び、格段に人の出入りが多く、ブース対応数も例年以上となった。若手教員、学生の勉強の機会となると共に、実際に説明対応での成長の機会となった。
(4)Sustainable Week 支援について(2018 年 10 月 14 日~16 日開催)
昨年から開催し、学生主体で、17 の国連の持続可能な開発目標 SDGs を全て個々に企画実施した SustainableWeek の支援を行い、学生の主体的な取り組み・成長につながった他、期間中参加した BKC の多くの学生、来学者などへの環境意識向上、環境に対する取組み活動のアピールにつながった。

5.学外研究費への申請実績および次年度以降の申請予定

■2018年度の学外資金申請・受入実績
科研費申請実績 (採否未判明) 基盤研究(B) 近本智行「非定常・局所分布環境下で人体の生理、心理、呼吸、生産性を考慮した環境制御法の構築」
基盤研究(B) 小幡範雄「日米比較研究による循環型社会の災害環境問題対策の推進」
基盤研究(B) 橋本征二「天然資源利用の価値・効率・環境影響に着目した循環経済の計測手法の開発」
基盤研究(C) 清水聡行「人口減少に対応するためのオンサイト浄水処理補完型の水供給システム」
基盤研究(C) 天野耕二「農・工・食の複合的モデリングによる食農資源循環の包括的評価と設計」
基盤研究(C)(一般)吉川直樹「副次的経済・社会便益評価を統合したライフサイクル評価手法の構築」
基盤研究(C)(一般)柴田晃「果樹生産における剪定枝処理実態調査と炭化・農地埋設による有効利用基礎研究」
若手研究 李明香「建築仕様および空調機器による不均一性を考慮した居住性能シミュレーション手法の提案」
若手研究 中野勝行「ライフサイクル思考に基づいた気候変動への適応策検討」
若手研究 吉岡泰亮「漁業を核とした持続的沿岸海域管理の実現に向けた実証的研究」
(不採択)
研究活動スタート支援 中野勝行「産業界におけるライフサイクルを通じた気候変動への適応策の検討手法」
その他研究費
<受託研究>
独立行政法人環境再生保全機構「戦略的研究開発 沿岸海域の生態系サービスの経済評価・統合沿岸管理モデルの提示」17,678,000 円(仲上健一)
受託研究 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」平成 29 年度採択プロジェクト「CLT活用施工技術開発コンソーシアム(代表機関:国立大学法人東京農工大学)」1,000,000 円(中野勝行)
(京都府)亀岡市「①亀岡クルベジファーマーズの課題改善と他地域連携に関する調査研究、②太陽光ソーラーパネル下における光量子等作物生育に関する要因の研究」332,000 円(柴田晃)
西日本電信電話株式会社「産業廃棄物収集可視化・ルート最適化に関する研究」540,000 円(橋本征二)
<技術指導>
本田技研工業株式会社「自動車用リチウムイオン電池の環境負荷低減を目的として、リサイクル等の資源循環を前提としたLCAを行う為のシナリオの構築に関する技術指導」712,800 円(中野勝行)
<奨学寄附金>
一般社団法人産業管理協会 500,000 円(中野勝行)
三友工業株式会社 364,500 円(近本智行)
<補助金配分>
龍谷大学政策学部「京都府「1 まち 1 キャンパス」 「低炭素農業(カーボンマイナスプロジェクト)による多世代協働の亀岡づくり」」330,000 円(柴田晃)
■2019 年度の学外資金受入予定
○(採択)基盤研究(A)中島淳「循環型社会構築のための自立型水再生循環・エネルギーシステムの開発と実証」 ○(採択)環境省平成 30~31 年度 CO2 排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業(自然エネルギーとヒートポンプを併用する躯体スラブ蓄熱放射冷暖房システム)(研究代表者:近本智行)

6.2019年度研究活動計画の概要

1.プロジェクト研究の推進:
これまでの文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業や環境省研究費等公的外部資金の採択実績、およびR-GIRO 等学内競争的資金の採択実績を活かし、新たな研究プロジェクト(資金)の新規獲得と研究推進を継続する。
2.プログレスレポート会議の開催:
各プロジェクト研究の進捗ともに、若手研究者による報告を交えつつその到達点を確認する。
3. RCS フォーラムの開催:
センター内外の研究者を中心に、人文社会系、自然科学系相互の分野融合型の新規プロジェクト提案を見据えた研究交流を行う。
4.産学官連携ワーキング:
水とグリーンビル研究会等の活動を進め、産官学の連携を強化する。
5.研究成果の外部発信:
シンポジウム等の開催、あるいは参画などにより研究成果を広く発信する。