東北アジアの平和と相互理解・協力の実現のために-------
立命館大学コリア研究センターは、2005年6月に九州大学韓国学研究センターに続いて日本で2番目の朝鮮半島研究の研究機関として設立されました。私たちは設立のさいに、朝鮮半島に焦点を当てつつも、学術研究の力で、日本、そして中国・台湾も視野に入れて、東アジアに暮らす人びとの相互理解を促進し、平和を創造することをミッションとし、特定の国家・地域の呼称を避けてあえて「コリア」と銘打ちました。
立命館大学コリア研究センターは、すでに設立から19年の歳月が流れましたが、幸い、コリア学に関する総合的学術研究センター・教育交流センターとして多様な学術企画を実施するとともに、韓国をはじめとする国内外の多くの大学・研究機関とネットワークを結ぶことができました。2023年度は新たに東亜大学校ジェンダーアフェクト研究所(釜山)、大邱大学校人文科学研究所の2機関と学術交流協定(MOU)を締結し、2024年度以降も定期的に国際学術大会を開催する予定です。また、2024・25年度は立命館大学「国際共同研究促進プログラム(共同研究型)」に採択され、「日韓のメディアと文化コンテンツにみる『好感』と『憎悪』の情動ポリティクス」を研究課題に掲げて、ヘイトスピーチ、ミソジニー、歴史認識をめぐる葛藤などについて、本格的な共同研究を進めていくことになりました。私たちはこれまでの実績を基盤として、今後もコリア学研究を活発に展開し、東アジアの、ひいては世界の平和と民主主義に資する諸事業を推進していく所存です。今後とも、ご鞭撻、ご声援のほどをなにとぞよろしくお願いいたします。
立命館大学コリア研究センター
センター長
勝村 誠
センター長
勝村 誠