「自分の肌」で感じる大切さを忘れずに
玉井大輔さん(経済学部3回生)
国際ボランティアサークル「TOM SAWYER」代表
僕たちの団体は、年2回、春と夏に海外ボランティア派遣を行っています。ボランティア先の主な仕事は、家主の方と一緒に「家」を作りながら、地域のコミュニティ作りにも貢献すること。土台作りから始めた家が完成し、お別れのパーティーの時には家主の方と同じようにうれしさを感じます。またご家族の方からも感謝をされたり、派遣中に地域に住んでいる子供たちとも仲良くなることができたり、やりがいもありますね。ただ、全て自分たちの力だけで行っているわけではなく、ここまで活動できるのは、国際NGO団体「Habitat for Humanity」に所属しているからです。そのため、世界各国の様々な土地にいけますし、現地にコーディネーターの方もいるので、派遣までの間はもちろん、滞在中も安心して過ごす事ができます。
普段の活動では、キャンパス(BKC)で週1回、メンバーとミーティングを開いています。テーマは様々ですが、貧困問題についての話が多いかもしれません。また派遣ボランティア先で撮影した写真の展示会も定期的に開催しています。衣笠キャンパスのRits BLOHとも交流があり、今年の夏休みには、東日本大震災の復興支援ボランティアに参加したメンバーを中心に一緒に募金活動を行ったりもしていましたね。
海外に行くたびに感じるのは、テレビと実際に見るのとでは全然違うということ。たとえば、映像では暗い印象を受ける場所でも、現地に行くと人々が明るく過ごしていたりするので、そのギャップに驚く時もあります。先入観をもたないことが大切ですね。
僕自身、物事を多面的に見るようになれるようになりましたし、またメンバーにも、先入観を持たずに、自分の思ったことや感性を大事にしながらボランティア に関わってほしいと思います。何に対してもそうですが、興味があることは自分の目で見た方がいいと思いますね。そして、「この活動に関わってよかった」と いうメンバーの声を伝えて、活動に関わる人をもっと増やしていきたいですね。
僕はボランティアに参加した時に、日本とその国とを比べて、それぞれ優れている所を探すようにしています。そうしているうちに、日本のいい所をたくさん見つけることができました。そこで得た視点を大切に、将来は、海外で展開しているインフラ関係の仕事にも挑戦してみたいと思います。
「Habitat for Humanity Japan」のホームページはこちら(TOM SAWYERのみなさんの活動体験記も紹介されています)
http://www.habitatjp.org/