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自分らしく、自由にかわいく身につけて

(左から)井上さゆりさん(経営学部3回生)、鈴木美紗絵さん(経営学部3回生)
木村竜太さん(経営学部3回生)、真田 唯さん(経営学部3回生)

経営学部 吉田満梨ゼミ(チームFabric4のみなさん)
2011 Student Innovation Collegeに出場し、布小物キット部門で1位、総合で審査員特別賞を受賞

  • No.340
  • 2012年1月16日更新

私たちは昨年の11月26日(土)にStudent Innovation College(以下、Sカレ)(※)に出場、考案した布小物キットで、審査員特別賞を受賞しました。これは吉田満梨先生のゼミ生が、毎年チームにわかれて参加しているプロジェクトで、今回は8部門(布小物キット、学生生活充実アプリ、木工小物、コンパクト家具、木工UD家具、枡技術商品、塩ビスマートフォンケース、鞄)に出場しました。私たちも布小物キット部門に出場するため、Fabric4というチームを作成。昨年の8月頃から週1、2回ほど京都で集まり、何をテーマに商品提案をするのかについて会議を行ってきました。

最初は「女子力」をテーマに、家で着るパジャマをつくろうと思っていましたが、話が進まず、途中で煮詰まってしまいました。またカフェでの会議の時、訪れていた女性客から「パジャマにはあまりこだわらない」という衝撃的な意見も聞き、アイデアの路線変更を余儀なくされました。
改めてアイデアを出し合った時、以前友人が自分の成人式にオリジナルのヘットドレス(髪飾り)を作っていたのを思い出し、「自分好みに作れるヘットドレスキット」で進めてみようという話になりました。
市場調査をした結果をふまえ、私たちのヘッドドレスキットは、「自由に、可愛く。」をコンセプトにし、イベント・パーティーなどシーンにこだわらず、誰でも簡単・自由に、自分らしいヘットドレスが作れて、女性がより輝けるものにしたいと思いました。またキットである良さ、自分でデザインを組み合わせる良さ、そこに自分らしさを表現するにはどうしたらいいのかを考え、アイデアを詰めていきました。商品を作っていくにあたり、クライアントの株式会社ルシアンの方から、「商品に対するストーリー性を考えるように」と言われていたので、そこも意識しながら取り組んでいきましたね。そして完成したのが、メイクとキットの造語「メイキット(MaKit)」という商品でした。


メイキットの魅力は3つあります。1つは、作る楽しみ。自分好みに作れるように11種類のパーツごとのレシピを作成し、好きなパーツを組み合わせたり、布の柄やアレンジ素材を加えることで何通りもの完成品ができるようにしました。また難易度や所要時間、アレンジ例も載せることで誰でも取り組みやすいキットになるように心掛けました。2つめは、製作したメイキットをいつも着ている服に組み合わせて楽しむこと。3つめは、そのメイキットを使ったユーザー同士が、Web上のコミュニティを通して、自由に自分が作った作品、製作過程を載せて交流できることです。コミュニティによって新しいデザインやレシピが生まれたり、商品自体の幅が広がることを狙いとしていました。
幅広い年代の方に「自分で製作し、身につけ、コミュニティで共有する」の3つのステップを循環させて、新しいオシャレの楽しみ方を体験してもらう。それが私たちの考えたメイキットのストーリーです。

Sカレには投票制度というものがあります。Sカレの開会式が終わってから、みんな提案ページを立ち上げるのですが、そこに30票以上の投票があれば、決勝に出場することができます。私たちは決勝に進出し、全部門総合1位を決めるために、みんなの前でプレゼンを行いました。プレゼン当日まで、他の吉田ゼミ生の前などで何度も何度も練習も行い、当日は緊張しましたが、ベストな形で終わる事ができました。

プレゼン後の評価では、コミュニティをからめて広がっていきそうな点、自由に組み替え、コミュニティが広がる点に好評価をいただきました。こちらが意図していたところをすべて評価してもらえたのが、とてもうれしかったですね。
これからは商品化と、Sカレで受賞した商品の中で一番売れることを目標に、しっかり取り組んでいきたいと思います。



―みなさんに、企画を通して、自分が変化した点を教えていただきました。

(井上さん)
私たちのチームはみんなキャラが濃く、意見をバシバシいうメンバーが集まっています。最初は自分の役割が見つけられなくて、チーム内の個性に反発したり、悩んだりしたこともありましたが、チームのモチベーションをあげたり、気遣いができるように心がけました。チーム内で対抗するのではなく、大学で対抗しないといけないと気づかされましたね。

(真田さん)
私はチームワークが苦手で、1人で作業をすることが多かったのですが、私1人の目線では、いいもの、ほしいものができないということがよくわかりました。また、新しい情報があれば、全員に合意をとるようにしたり、お互いの得意なこと苦手な事を把握して仕事を分担したりなど、「それぞれの立場を活かして、チーム全員でやり切る」ことを意識できるようになりました。

(鈴木さん)
私は、普段から自分に何を求められているのか考えるようにしていますが、その人にあったものは何か、役割分担を考えるようになりました。

(木村くん)
僕はどちらかというと今回のチームでは、自分の個性を抑えましたね。でも男だからできたこともあります。女性とのコミュニケーション能力の高さを活かし、自然とみんなをまとめる立場になっていました。メンバーの長所や短所を活かしてもらいながら、その中で中和剤として活動できたかなと思います。


-みなさんにとって「ものづくり」とは? 最後にそれぞれお聞きしてみました。

(木村くん)「表現!」自分で構築していくことが大好きです。

(真田さん)「自分を活かすためのツール」ですね。

(井上さん)「おくりもの。」私がものづくりをする時は、誰かにプレゼントをあげたい時。いつも、それを原点にしています。

(鈴木さん)「楽しい修行。」ものづくりは、うまくいかない時もあります。でも、楽しいからやめられないですね。

※Student Innovation College(Sカレ)とは、教室でマーケティングを学ぶ学生たちが、「ビジネス・モノづくり・発想力」をリアルな現場で学びます。大学生が商品化にチャレンジするプロジェクトです。

◆Student Innovation Collegeはこちら




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