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362 -  「私たち」が伝えられること

「私たち」が伝えられること

藤堂瑞恵さん(産業社会学部3回生)
谷本岳さん(産業社会学部3回生)
恵谷佳奈さん(産業社会学部3回生)
産業社会学部 金山勉ゼミに所属
SANKEIEXPRESS紙「Campus新聞」に2週連続で記事を掲載

  • No.362
  • 2012年3月7日更新
金山ゼミでの活動は、ゼミ生が主体で行います。京都三条ラジオカフェで月2回行っている9分間のラジオ番組もそのひとつ。今回記事を掲載していただいたSANKEIEXPRESS(サンケイエクスプレス)の「Campus新聞」への投稿も、何ヶ月もかけて企画から考えました。「何をテーマにするか」について話し合ったとき、最初は、違うマスメディア媒体を取り扱おうと思っていました。しかし、ゼミでの今までの取り組みも加味し、「金山ゼミ生だからこそできることは何か」と考えたとき、たどり着いたのは、「コミュニティラジオ」でした。

  

コミュニティラジオとは、地域に密着し、地域のための情報を発信しているラジオ局。災害時には、地域の人が必要とする身近な情報を伝えるという重要な役割も果たします。私たちは、東日本大震災以降、注目されたコミュニティラジオの実態を探るべく、東北へ3日間取材に行きました。

  

テレビなどのマスメディアによる報道の影響もあり、東北で取材を行う前は、コミュニティラジオの存在を肯定的にとらえていました。しかし、取材を通して、発信者側の苦悩や、コミュニティラジオを存続させるための人材や資金不足の現状、そして「軽く語ってほしくない」という被災者の声など、マスメディアでは報道されていなかった実情を知りました。取材が進むにつれ、「私たちはいったい何をしに来たのか、被災地や被災者のために何もできていないのではないか。」という無力感でいっぱいになりました。被災地での学生の活動と言えば、ボランティアのイメージが強く、「取材」のために被災地を訪れている自分たちをおこがましくも感じました。このまま取材を続けていいのか、みんなで話し合いました。しかし、震災後7か月という時間があったからこそ見えた現状を伝えることが私たちの役割ではないか、マスコミではなく「私たち」だからこそ伝えられることがあるのではないかと思い、取材を続ける決断をしました。私たちの伝えたかったことが、新聞を通して多くの人の目に触れることになった今、何かを感じえてもらえるきっかけになれたらと思っています。読者によって受け止め方はそれぞれだと思います。それでも、被災地に思いを寄せたり、被災地の現状を知ってもらったり、少しでも多くの人に何か伝えられたら嬉しいですね。

  

この経験を通して、私たちの意識も変わりました。ラジオは、人と人とをつなぐ「きっかけ」をつくるメディアです。その中でもコミュニティラジオは、リスナー・パーソナリティー・地域が一体化しているもの。リスナーは発信者でもあります。地域の人が親しみを感じ、参加しやすい環境をつくることがとても大切だと思うようになりました。今まで、京都三条ラジオカフェでの番組作りでは、自分たちの関心ごとが中心でした。でも、今は、「地域につながるためにはどうしたらいいのか、どうつながっていけばいいのか」を考えて、リスナーを意識した番組作りをしていかなければならないと思っています。
また、今までは、マスメディアの情報をうのみにしていた部分がありましたが、マスメディアの伝える情報がすべてではないということを実感したことによって、自分とマスメディアとの関わり方を見直すようにもなりました。

「何を誰にどう伝えるのか」これはマスメディアの問題だけではありません。日常のコミュニケーションの中でも、ゼミでの活動や取材を通じて学んだことを活かしていきたいと思います。

  
         写真左から:恵谷佳奈さん、藤堂瑞恵さん、谷本岳さん

                                  
                               <写真:寺尾 力>


  

SANKEIEXPRESS「Campus新聞」 前編(PDF)
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  • 取材・文
  • 内海 温(産業社会学部2回生)

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