エンターテイナーとして、120%楽しめる企画を!
花田健太朗さん(映像学部3回生)
野中 淳さん(映像学部2回生)
川島佑太さん(映像学部2回生)
映像学部学生プロデュース企画vol.3「伊坂幸太郎ブックシアター」を企画 伊坂幸太郎氏セレクトの映画も上映
僕たちは、映像学部の「プロデュース実習」という授業の一環として、7月30日、31日の2日間、京都みなみ会館で「伊坂幸太郎ブックシアター」を開催しました。伊坂幸太郎氏の描く巧妙な世界観を「映像を通して楽しんでもらい、観た人に原作とは違った見方で評価してもらいたい」というのがねらいでした。
今年は、例年よりも準備日数が少なく、毎日が時間との戦いでした。限られた時間を有効に使うため、宣伝にはmixiやTwitterを利用。より多くの人に伝わるようにしました。また、学内外の様々な場所に直接訪問して、ポスターを貼っていただけるように掛け合ったりもしました。このポスターは、写真部に所属しているメンバーを中心に作成。「ブックシアター」という馴染みの薄い言葉でも、どんなものか想像してもらえるようにデザインは工夫しましたね。
当日は、「ゴールデンスランバー」「アヒルと鴨のコインロッカー」など原作つき映画の他に、伊坂氏セレクトの映画5作品のうち1作品を上映しました。伊坂氏から頂いたコメントも僕たちが映像で表現し、観客のみなさんに十分楽しんでもらえるよう最大限の工夫を凝らしました。
メンバーが一丸となって取り組んだ企画でしたが、上映会当日は、とにかくどれだけの人に来てもらえるかが一番の不安でしたね。しかし、当日券の売上は過去3年間で1番だったと聞いた時は、積極的な宣伝の甲斐があったなと思いました。上映後のお客さんの満足そうな表情を見た時は、僕たちも本当に嬉しくてホッとしました。
この経験を通して、客観的に物事を考えられるようになったと思います。個性の違う者同士が集まってひとつの物を作るときには、それぞれの個性を尊重した上で、足りないところはどんどん補っていく、そんな関係が大事だということに気が付きました。
そして、作り手のコンセプトが見る側のニーズと合致しなければ、企画は成功しない。現実的な話だけれど、熱意だけではビジネスを続けていくことは難しいということを学びました。
「たくさんの人に楽しんでもらえるものを自分達も楽しみながら作っていきたい」これが僕たちの目標です。
★おまけ
伊坂幸太郎氏セレクトによる映画
・ガタカ(当日上映)
・ひゃくはち
・リアリズムの宿
・ラジオ・フライヤー
・映画は映画だ
- 取材・文
- 谷口弥生(経済学部4回生)