私たちが受講した映像学部の「企業連携プログラム」は、インターンシップのように企業と連携して課題に取り組む授業です。私たちはこの授業のなかで、松竹株式会社の中編アニメーション映画「ハル」のプロモーションとして、ロケ地マップ制作を担当しました。
　
　

映画「ハル」は、近未来の京都でロボットと人が心を通わせる奇跡をつづったラブストーリです。物語の中には、京都の景色や名所が数々登場します。まず初めに、マップに掲載する場所を絞り込むため、本編を何度も見返して登場人物が訪れる場所を調べました。西陣、叡山電車（貴船口）、鴨川、錦市場など8箇所を選定した後、「企業連携プログラム」の受講者全員で手分けをして現地の取材を行いました。

私たちが訪れたのは、西陣にある「蜂蜜専門店ドラート」や「大正製パン所」です。取材では映画のシーンと同じ角度でお店を撮影したり、お店の方に「ハル」の映画にお店が登場していることを説明したり、完成後にロケ地マップを置かせていただきたいとお願いをしました。

　　　　　

取材と同時進行で写真の配置や説明文を考える作業がありました。実際にカメラで撮影した写真だけではなく、映画のワンシーンを画像として使うなど、マップ全体のビジュアル面を工夫しました。私たちがマップ制作で意識したことは、“マップを手に取る人”のことでした。具体的には10代から20代の女性をターゲットにして、色やデザインを考えました。マップを見た人の反響が気になりTwitterで検索してみると、マップを手に取った若い女性が、実際に京都を観光しようとしていることを知り、本当に嬉しかったですね。

制作中、映像学部の卒業生である松竹の担当者の方と連絡を取る機会が何度もありました。締め切りが迫った日のこと、その方は、私たちの相談に親身になって深夜まで付き合ってくれました。そのおかげもあり、満足のいくマップを完成させることができました。社会人と一緒に課題に取り組んだ経験だけでなく、今まで知らなかった京都の町や素敵なお店、たくさんの温かい人に出会えたことは、マップ制作に携わったからこそ得ることができた経験だと感じています。

みなさん、映画館で「ハル」を見て、私たちのマップでロケ地を巡り、何度でも「ハル」の世界を楽しんでほしいです。




みなさんに聞きました！

－これからの目標は？
石坂さん：
今回のプログラムで、（制作の締切）時間に追われたり、取材依頼の電話をかけるなど、苦手な経験がたくさんありました。しかし、完成品を見ると制作に取り組んで良かったと感じています。モノをつくる楽しさに出会えたので、どんな困難に直面しても挑戦していきたいです。

柴田さん：
これからも企業連携や自主制作など積極的にモノづくりに挑戦していきたいと思います。今まで経験することがなかった「ユーザーを意識した制作」がとても新鮮でした。これからも、モノづくりをする時には、自分の作品が社会に出るという仮定を踏まえながら制作したいと思います。

神谷さん：
企業と一緒に仕事をするのは初めてで、最初は何をするのか分からず戸惑いました。企業の方や町のみなさんに協力していただいたからこそ、このマップが完成したと思っています。将来は、人の手助けになるためのプロデュースについて学び、モノをプロデュースする仕事に就きたいです。


『ハル』舞台探訪マップはコチラ
＜（Ｃ）2013 ハル製作委員会＞


（マップ配布場所）※数に限りがございます。予めご了承ください。
○京都タワービル1F　 インフォメーション　※無料スペース
○叡山電車　出町柳駅インフォメーション
○大正製パン所
○京都西陣蜂蜜専門店 ドラート
○おたべ　※「ハル」コラボ 塩のおたべ販売店のみ
○スイーツパラダイス　四条河原町店
○京都市市営地下鉄　各駅　※6月10日より配布開始
○京都国際マンガミュージアム　※6月10日より配布開始
○MOVIX京都　
○なんばパークスシネマ
○MOVIXココエあまがさき
○広島バルト11

劇場中編アニメーション「ハル」公式サイト
http://hal-anime.com/

公式サイト舞台探訪マップページ
http://hal-anime.com/map.html

公式サイトマップ配布場所
http://hal-anime.com/?p=516