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605 -  将棋への想いを再確認させてくれた将棋研究会の仲間たち

将棋への想いを再確認させてくれた将棋研究会の仲間たち

香川愛生さん(文学部2 回生)
第35 期女流王将、将棋研究会

  • No.605
  • 2014年2月7日更新
「勝った瞬間、頭が真っ白になって何が起こったのかわかりませんでした」。2013 年10 月23日(水)に行なわれた第35 期霧島酒造杯女流王将戦三番勝負の第3 局に勝利し、対戦成績2 勝1 敗で、将棋研究会の香川愛生さんが新たに女流王将のタイトルを獲得した。


 香川さんが将棋に出会ったのは小学校3 年生。学童保育で友達に手も足も出ずに負けたことから香川さんの将棋人生が始まった。「昔から負けず嫌いでした」と語るように、この経験をきっかけに将棋について学び始め、近所の将棋教室に入り、将棋の虜になった。その後、2005 年、2006 年と女流アマ名人戦名人戦クラスを2 連覇、2006 年に全国中学校選抜将棋選手権大会(女子の部)で優勝、2008 年には当時の最年少記録である15 歳で女流棋士(プロ)となった。

 中学生までは順調な競技生活だったものの、年の離れた女流棋士との対局をしていくなかで、本当にプロ棋士としてやっていけるのか不安を感じるようになり、高校時代に思うような成績を残すことはできなかった。大学進学を考えていた高校3 年生の夏、周囲から聞こえてきたのは「今、若手を中心に関西が盛り上がっている」という声。そんな時、学生将棋で立命館大学将棋研究会が全国大会を制した結果が、ふと目に留まった。「頂点を目指して頑張っている人たちと一緒に頑張りたい」と考え、立命館大学への入学を決めた。



 学生将棋界屈指の実力者がそろう将棋研究会。入部した時、女流棋士の香川さんであっても簡単に勝てないほどの部のレベルの高さに驚かされたという。同世代の実力の近い者同士、日々対局や練習をともにすることで、切磋琢磨していく。実力差の大きい棋士との競争とは違った意味で、自身が成長していく実感を得ることが出来た。
 そして、大学入学後に感じた大きな変化は、将棋を始めた頃の「将棋が好き」という想いを改めて再確認できたこと。「部員の皆の、今までみたことのないくらい真剣な表情をみることができます」と語ってくれたように、将棋研究会の仲間の真摯な将棋への思いに触れ、刺激をもらい、自身のモチベーションに繋げていく。勝っても負けても、仲間と想いを共有できる。高校生の頃までとは違った環境の中で、大好きな将棋に真っ直ぐに取り組めていることが、初の女流王将のタイトル獲得という飛躍に繋がった。将棋研究会の仲間のことを語る香川さんの表情が、仲間の存在の大きさを物語っていた。



 女流王将として、新たに将棋界を代表する棋士の一人となった。タイトル獲得から時間が経ち、改めて心構えと覚悟を持つ必要性を感じている。大学で学んでいる言語コミュニケーションが、女流棋士として、女流王将として、どういった言葉を使って外部に発信していくべきなのか、言葉を選ぶ上で役に立っているという。

「勝つことが支えてくれる皆さんへの恩返しになると思っています。将棋と学業を両立させながら、さらにタイトルを獲得していきたいです」と今後の抱負も語ってくれた。将棋界の未来を切り拓く活躍に期待していきたい。

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