考えよう、男女差別の問題
西本成子さん(法学部3回生)
国際平和ミュージアムでワークショップを開催
1986年4月に男女雇用機会均等法が施行されて、28年が経過しました。みなさんは普段、男女の差別や貧困、労働問題について考えることはありますか?私は昨年1月、単身女性の貧困問題を扱ったあるテレビ番組を目にしました。勤労世代(20歳~64歳)の単身で暮らす女性の3人に1人が「貧困であることや、貧困のサイクルは簡単には抜け出せないという問題を知り、男女雇用機会均等法などが法的に整備されている現代社会においても、男女の労働条件の格差や貧困問題が深刻化しているという現状に衝撃を受けました。立命館大学国際平和ミュージアムの学生スタッフとして活動している私は、在学生のみなさんにも「この事実を知ってほしい、考えてほしい」と考え、京都で女性や子どもの人権問題などについて活動する財団法人「京都YWCA」の方に協力を依頼し、男女の貧困や社会全体の労働問題について考えるNGOワークショップを企画しました。

7月1日(火)のイベント当日。参加学生とスタッフはグループに分かれ、男女の貧困や労働問題、そしてその中での男女差別の現状、その原因、改善策について話し合いました。「女子大はあるのに男子大はない」「学部や学科において、イメージが女性や男性に偏っていることがある」「教育の過程で男女の差が生まれているのではないか」などの意見が交換されました。また、4回生の学生からは“男女差別”を感じた就職活動中の体験談を聞くことができました。さらに“男も女も働きやすい社会”の実現にむけて、「地域住民や行政が協力し合い女性の育児の負担を減らすことも必要なのではないか」という提案もありました。
このイベントを通じて、私たちは無意識のうちに「男性だけ、女性だけ」「男性だから、女性だから」という性別に対する見方を持っていることに気づきました。また参加者からは、「普段考えたりしない問題について、みんなで話し合えて勉強になった」「学部・回生関係なく意見交換できて良かった」という感想を聞くことができ、参加者がこの問題について真剣に話し合ってくれたことがとても嬉しかったです。話しあうことで、個人が感じていた男女差別に対する疑問や違和感を参加者で共有することができたと感じています。

男女差別の問題は、“話しづらい”“話す機会がない”という問題があると考えています。普段の生活で話し合えるような雰囲気をつくっていきたいです。そしてなぜ話しづらいのか、その原因を社会制度や法律、日本の歴史の面から探っていきたいです。そしてこれからも国際平和ミュージアムスタッフとして、この問題に興味をもってもらえるような企画を考えていきたいと思っています。大学生のみなさんには、もし日常生活の中で男女の差別や区別に気づいたら、一度そのことを深く考えてもらいたいです。
7月1日(火)のイベント当日。参加学生とスタッフはグループに分かれ、男女の貧困や労働問題、そしてその中での男女差別の現状、その原因、改善策について話し合いました。「女子大はあるのに男子大はない」「学部や学科において、イメージが女性や男性に偏っていることがある」「教育の過程で男女の差が生まれているのではないか」などの意見が交換されました。また、4回生の学生からは“男女差別”を感じた就職活動中の体験談を聞くことができました。さらに“男も女も働きやすい社会”の実現にむけて、「地域住民や行政が協力し合い女性の育児の負担を減らすことも必要なのではないか」という提案もありました。
このイベントを通じて、私たちは無意識のうちに「男性だけ、女性だけ」「男性だから、女性だから」という性別に対する見方を持っていることに気づきました。また参加者からは、「普段考えたりしない問題について、みんなで話し合えて勉強になった」「学部・回生関係なく意見交換できて良かった」という感想を聞くことができ、参加者がこの問題について真剣に話し合ってくれたことがとても嬉しかったです。話しあうことで、個人が感じていた男女差別に対する疑問や違和感を参加者で共有することができたと感じています。
男女差別の問題は、“話しづらい”“話す機会がない”という問題があると考えています。普段の生活で話し合えるような雰囲気をつくっていきたいです。そしてなぜ話しづらいのか、その原因を社会制度や法律、日本の歴史の面から探っていきたいです。そしてこれからも国際平和ミュージアムスタッフとして、この問題に興味をもってもらえるような企画を考えていきたいと思っています。大学生のみなさんには、もし日常生活の中で男女の差別や区別に気づいたら、一度そのことを深く考えてもらいたいです。
- 取材・文
- 安藤晴佳