ゲームと書道でオリジナリティのある作品を生み出したい~全日本高校・大学生書道展で大賞受賞~
ニゴルス ピレトゥリーンさん(情報理工学部2回生)
幼い頃から母国エストニアで放送される日本のアニメを見ていたというニゴルスさん。欧米のアニメは大きくなるにつれて見なくなったが、ストーリーがしっかりしている日本のアニメは中学くらいからさらに好きになった。このころ日本語にも興味が湧き、語学学校で2年ほど日本語を学んだ。
通っていた高校に日本の提携高校へ入学できるシステムがあり、来日。1年生の2学期からは日本人と一緒に日本語で授業を受けた。国語や政治経済などの授業は特に難しく、日本語も書くのは苦手だが、3年間で会話は問題なくできるようになった。生活面では、はじめこそ先輩に「タメ口」で話しかけて怒られたりと戸惑うこともあったが、エストニアから一緒に来た友人たちが「食べ物が合わない」「寮の規則が厳しい」などと言う中、違いがあったとしても「こんなものかな」と適応できるようになっていった。

アニメだけでなくゲームにも関心を持つようになり、ストーリーのあるRPGを自分で作ってみたいと思うようになった。ハードからソフトまで幅広く学べる大学を探し、立命館大学の情報理工学部への進学を決めた。
高校時代は野球部のマネージャー。大学でも何か日本的な課外活動がしたいと思い、書道部の見学に行った。練習を見ているうちに、高校の書道の授業は自由な雰囲気で、自分の好きなように作品を仕上げられるのが楽しかったことを思い出し、入部することにした。

書道部入部後は、ほぼ毎日部室に通う。「うまく書き上げた」と自分で思えるときの満足感がたまらない。作品を書き、先輩や先生に見てもらって改善する。そうしてだんだん「自分の作品」を作り上げていくことが書道の楽しみだ。全日本高校・大学生書道展への出品にも挑戦。約11000点の中から60作品にしか与えられない大賞を受賞した。留学生の受賞者はもちろんニゴルスさんだけ。「昨年出品した、お手本どおりに正しく書く『臨書』の作品は入賞もできなかったので驚きました」。自分で文字のバランスを考えて書く「創作」の作品が評価され、喜びも大きかった。
今までは「漢字」に取り組んでいたが、今後は「かな」にもチャレンジしたい。細かい作品を丁寧に仕上げていくところが自分に向いていると思う。かなは、昔は女性の文字だったというところにも興味を持っている。ゲームでも書道でも、オリジナリティのある作品を生み出したいと思っている。

先月はフィンランドのヘルシンキで開かれた「ジャパンウィークR」というイベントで書道パフォーマンスとワークショップを行った書道部のみなさん。今週末には創部50周年を記念した展覧会が開催されます!
【50周年記念展覧会】
[日 時]11月7日(土)~11月8日(日) 10:00~16:30
[場 所]建仁寺 西来院・禅居庵
[入場料]無料
通っていた高校に日本の提携高校へ入学できるシステムがあり、来日。1年生の2学期からは日本人と一緒に日本語で授業を受けた。国語や政治経済などの授業は特に難しく、日本語も書くのは苦手だが、3年間で会話は問題なくできるようになった。生活面では、はじめこそ先輩に「タメ口」で話しかけて怒られたりと戸惑うこともあったが、エストニアから一緒に来た友人たちが「食べ物が合わない」「寮の規則が厳しい」などと言う中、違いがあったとしても「こんなものかな」と適応できるようになっていった。
アニメだけでなくゲームにも関心を持つようになり、ストーリーのあるRPGを自分で作ってみたいと思うようになった。ハードからソフトまで幅広く学べる大学を探し、立命館大学の情報理工学部への進学を決めた。
高校時代は野球部のマネージャー。大学でも何か日本的な課外活動がしたいと思い、書道部の見学に行った。練習を見ているうちに、高校の書道の授業は自由な雰囲気で、自分の好きなように作品を仕上げられるのが楽しかったことを思い出し、入部することにした。
書道部入部後は、ほぼ毎日部室に通う。「うまく書き上げた」と自分で思えるときの満足感がたまらない。作品を書き、先輩や先生に見てもらって改善する。そうしてだんだん「自分の作品」を作り上げていくことが書道の楽しみだ。全日本高校・大学生書道展への出品にも挑戦。約11000点の中から60作品にしか与えられない大賞を受賞した。留学生の受賞者はもちろんニゴルスさんだけ。「昨年出品した、お手本どおりに正しく書く『臨書』の作品は入賞もできなかったので驚きました」。自分で文字のバランスを考えて書く「創作」の作品が評価され、喜びも大きかった。
今までは「漢字」に取り組んでいたが、今後は「かな」にもチャレンジしたい。細かい作品を丁寧に仕上げていくところが自分に向いていると思う。かなは、昔は女性の文字だったというところにも興味を持っている。ゲームでも書道でも、オリジナリティのある作品を生み出したいと思っている。
先月はフィンランドのヘルシンキで開かれた「ジャパンウィークR」というイベントで書道パフォーマンスとワークショップを行った書道部のみなさん。今週末には創部50周年を記念した展覧会が開催されます!
【50周年記念展覧会】
[日 時]11月7日(土)~11月8日(日) 10:00~16:30
[場 所]建仁寺 西来院・禅居庵
[入場料]無料