附属中学校対象オンラインワークショップ開催報告
食を通して世界を知覚する。
人類の営みは食と共にあり、食の営みは地球との対話である。
持続可能性、生物多様性、気候変動は人類の活動と密接な関係がある。
学びを変えることは未来を変えること。
未来のために、いま食のあり方を
「Lemon Adventure」動画
YouTubeリンク:https://youtu.be/qrO--C1TOWk
柑橘類のダイバーシティ。15世紀のヨーロッパ(フィレンツェやトスカーナ)では柑橘類の変種を育てることが豊かさを表すラグジュアリとして流行していました。本ワークショップは、立命館附属中学校4校の生徒を対象に、多種多様な柑橘類の奥深さに触れ味覚の多様性を体験することを通じて、生産性と効率を追い求めた産業革命以降の現代の系譜をレモンの歴史とアートを通じて学びながら「真の豊かさとはなにか」、「複雑性と対峙する勇気を持つこと」や「多様な価値観が存在する未来社会」を考えるきっかけとなることを目指して実施しました。
バレンシアで300種を超える柑橘類を育てる果樹園と繋いでの生物学者からの多様性レクチャー、フィレンツェのヴァーチャル美術館とのライブ中継や、Sustainabilityへの取り組みでも著名なスペインの二つ星シェフによる特別レシピに中学生がアイデアを加えて調理する実習など経て、中学生は社会課題を解決するための創造性調理を最終発表としてまとめスペインに提案しました。また、国際性を涵養する本ワークショップでは、参加対象者の中学生に加えて企画運営に大学生が主体的に参画し、教えることを通じて学ぶアントレプレナー育成を目指しました。実施にあたっては、ZVC Japan(Zoom)、Todoli Citrus Fundation、Ricard Camarana Restaurantなど国内外の機関から協力を得ることができ、またこれら取り組みは、Scheem-D(大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ (文部科学省))の先行事例として紹介されました。
「Lemon Adventure」実施概要日時: 1 月 10 日(日)、 31 日(日)、 3月 24日(水) 各13:00~17:00
場所:【立命館中学校・立命館宇治中学校・立命館守山中学校の生徒】
Day1・Day3/ 立命館大学びわこ・くさつキャンパス
Day2/ オンライン
【立命館慶祥中学校の生徒】
Day1/ ACU
Day2/ オンライン
Day3/ 慶祥中学校調理室
主催:立命館大学EDGE+Rプログラム
協力:立命館中学校・立命館宇治中学校・立命館慶祥中学校・立命館守山中学校
株式会社 TNC、立命館大学食マネジメント学部、株式会社山兼製陶所、
ZVC Japan 株式会社(Zoom)、Neatframe Ltd.、立命館大学食総合研究センター
Todoli Citrus Fundation、Recard Camarana Restaurant
講師:立命館大学 食マネジメント学部 石田雅芳教授
立命館一貫教育部副部長(家庭科教諭) 坂一平氏
立命館大学 食マネジメント学部 本田智巳助教
立命館大学 経済学部 田辺加恵教授
株式会社TNC 代表取締役 小祝誉士夫氏
Todoli Citrus Fundation Vicente Todli氏
Ricard Camarana Restaurant Ricadrd
Camarana氏
フィレンツェ公式ガイドツアー 松井純子氏
立命館一貫教育部部付部長 竹中宏文氏
立命館大学 食マネジメント学部 野中朋美准教授 ほか
審査・講評:文部科学省専門教育課科学・技術教育係長 河本達毅氏
通訳・現地アレンジ:盛千夏氏
参加者: 計18名
内訳/立命館中学校3名、立命館宇治中学校3名、立命館慶祥中学校5名、立命館守山中学校7名
2.実施内容
DAY1(1月10日)
・レモンのサイエンス ・柑橘類の多様性を知ろう
・レモンの創造調理を考えよう ・フィレンツェとつないで学ぶレモンの歴史とアート
・バレンシアの果樹園からライブ中継
DAY 2(1月31日)
・リカルドレシピ予告 ・中学生同士の交流
・ひとくちスペイン語講座 ・成果発表会
DAY3(3月24日)
・Ricard
Camaranaシェフの特別レシピをつくってみよう、食べてみよう
・リフレクション・講評
3.広報関連露出
1) Scheem-D(大学教育のデジタライゼーション・イニシアティブ
〜With コロナ/ After コロナ時代の大学教育の創造〜(文部科学省))第1回ピッチイベント
https://scheemd.mext.go.jp/streaming.html
2)日本機械学会第30回設計工学・システム部門講演会 ワークショップ話題提供(2020.11.26-28)
『With/Afterコロナ時代のリモート活動の設計〜教育・研究の観点から〜』
3)和食文化学会第3回研究大会(2021.02.27-28)発表
創造性教育を⽬指したオンラインSDGs ワークショップTomato Adventure とLemon Adventureの開発
4)立命館食科学研究Vol.5(2021.03)
講演録「世界中の最先端の知に接続するオンライン教育の未来:GastroEduが目指すもの」
5)EDGE+R HP開催報告
「立命館大学EDGE+Rプログラム」について
「立命館大学EDGE+R(イノベーション・アーキテクト養成プログラム)」は、イノベーションを興せる人材の輩出を目指し、学内外を問わず、新しいことに挑戦するひとを求めるプログラムで、2014年から始まりました。起業を目指すひと、仲間が欲しいひと、企業課題の解決をやってみたいひとなど、多様なひとが混ざる「場」として、学部の垣根を越えた多様なプログラムを用意しています。また、最近ではイノベーティブマインドを子供の頃から育成するため、小学校をはじめとした附属校との連携プログラムにも取り組んでいます。
EDGE+Rプログラムは、文部科学省グローバルアントレプレナー育成促進事業(EDGE、2014年度〜2016年度)に引き続き、文部科学省次世代アントレプレナー育成事業(EDGE-NEXT、2017年度〜2021年度)に採択されました。 EDGE-NEXTでは、多様性と創造的協働に基づくアントレプレナー育成プログラム「IDEAコンソーシアム」(主幹機関;九州大学、協働機関;立命館大学、奈良先端科学技術大学院大学、大阪府立大学)として、学外へさらに拡大していきます。
EDGE+R HP:https://www.ritsumei.ac.jp/ru_gr/edge/
EDGE+R紹介動画:https://www.youtube.com/watch?v=KpSEFhWOSEY&feature=youtu.be