企業協賛ワークショップ「株式会社富士建」
建設イノベーション共創ワークショップ
~建設革新の新たなアイデア創出に向けて未来の建設をチームで考える~
【開催報告】
EDGE+Rプログラムでは、社会にイノベーションを興すマインドと力を持った人の輩出を目指し、様々なプログラムを提供しています。その一環として、イノベーションを積極的に推進する企業と連携してワークショップ(WS)を行っており、今回は特殊土木分野のスペシャリスト「株式会社富士建」にご協力を賜り、12月11日(土)びわこ・くさつキャンパスにて新しいビジネスモデルを考えるWSを開催しました。
ワークショップでは、資材をご提供いただいた株式会社富士建の角 和樹 技術部長にお越しいただき、EDGE+R総括責任者建山教授はじめ4名の先生方を講師に迎え、ご提供いただいた建設機材を使用し、キャンパスからの遠隔操縦で千葉にある建設機械を動かすという体験をし、操作が5G技術によって遅延なく反映されることを体感しました。また、建設産業では、人手不足に苦慮し厳しい状況に陥りかねない現在の情勢を背景に、建設分野では自動化技術やAIなどの先端技術を活用して省人化や効率化を図り、産業の体質を大きく転換させようという取り組みが始まっています。今回のWSでは、テーマを「未来の建設を考える」とし、遠隔操作体験や、建設産業の背景、これまでの取り組み事例を紹介した上で将来の建設改革に向けて自由かつ革新的なアイデアを組み立て発表しました。
参加者からは、「机上で文献を利用して学ぶだけでなく、実際に体験すること、現場の人の声を聴くことが大事だと思った。」「”Yes and” をあまり自分はできていないことに気づき、ワークショップ中にその学びを活かせた。」「最初はクレームを課題に設定することに違和感がある人もいたが、話を進めていくごとに一体感が出て楽しく解決策を作り上げた。」等、新たな発見感じ、「1日ではなく合宿形式だともっといいアイデアが出せたかもしれない」といった積極的な声も多く聞かれました。
【実施概要】
■日時:2021年12月11日(土)13時~17時20分
■場所:立命館大学 びわこ・くさつキャンパス トリシア1階 第1会議室他
■プログラム内容:
13:00- 開会・WSの進め方・チーム分け・講師紹介
13:10- 講義1:動き出した建設改革・視点例の紹介
13:40- 講義2:遠隔操作による新しい建設工事紹介
(株式会社 富士建・角 和樹 技術部長)
14:10- チームビルディング
14:50- グループワーク (チーム単位で遠隔操作の運転体験も含む)
16:50- グループ発表・講評
■角部長による特別講義■
■チームビルディング■
グループ活動の準備運動として、3チームに分かれ4色の粘土を使い、建設改革をイメージしたマスコットを作成しました。 建設改革の切り込み隊長をイメージしたはさみのマスコットや、建設が新年を迎えて生まれ変わることを表現するために、年末のクリスマスと年始の門松をイメージしたマスコット、環境問題にも貢献する建設をイメージした琵琶湖のマスコットなど、様々な視点から作成されたマスコットが出来上がりました。
■重機の遠隔操作体験■
昨年富士建から寄付された重機の遠隔操作シミュレータを用いた遠隔操作体験や、千葉県野田市の建設現場に配置された重機の遠隔操作体験、この2つの遠隔操作体験を行いました。
■アイデア発表■
テーマ「未来の建設を考える」
発表されたアイデアは、「インフラ整備に対する市民の関心と理解を高めるためにDXツールを活用する」という内容や、「今回体験した遠隔操作システムを活用して、シルバー人材を活用した建設工事」、「インフラ設備の不具合を市民がスマホで写真に撮影して役所に通報することにより、不具合部分の早期の発見と補修に役立てる社会システム」などが提案されました。
■集合写真■