2020.07.31
2020年度EDGE+R「起業家・事業家トークイベント」アーカイブ
| 開催日時: | 6月25日・7月1日・7月6日 |
|---|---|
| テーマ: | 起業家・事業家トークイベント |
| 参加者: | 学内・他大学・社会人 |
2020年度EDGE+R起業家・事業家トークイベント開催報告
本年度の起業家・事業家トークイベントは、全3回にわたり起業家・事業家を講師に迎え、「起業」や「新規事業開発」を主なテーマとした講演をZOOMやYouTube配信といったオンラインツールを使用し実施いたしました。
オンラインイベントならではの特性を生かして、会場全体からチャットでの質疑応答や、参加者ピッチなどインタラクティブな要素を多く取り入れることで、活気あるイベントとなりました。
1.概要
1)第1回
日時:6月25日(木) 18:00~21:00
配信ツール:ZOOM
テーマ:食から切り拓く持続可能な未来社会
登壇者:福井良應氏(NPO法人おてらおやつクラブ 理事)
参加者ピッチ:金谷幸奈さん (国際教養大学 国際教養学部3回生)
市村リズムさん(立命館大学 国際関係学部3回生)
宮本成生さん (立命館大学大学院 スポーツ健康科学研究科)
講演内容:
「おてらおやつクラブ」とは、お寺を通して貧困問題の解決を目指す活動で、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」としてお供え物を提供。お供えものを介してお寺と子供が繋がる仕組みを作っている。
社会課題解決を事業にするにあたって大切にしてきたことは「縁起」である。
あらゆる事象にはすべて意味があり、偶然などない。外れ値も意味がありそこから見いだせることも多くあった。
起業家・事業家として大事なことは、コロナなど予期せぬことが起きるこの時代において、どのようなことが起きても事業を継続していくことが大事である。そのためには、限られたリソースの中で何をやめるのか?PDCAサイクルで仮説と立証を同時に進めていくことが大事である。などと、食からの側面とマーケッティングの側面から持続可能な未来社会についてお話いただきました。
2)第2回
日時:7月1日(水) 18:00~21:00
配信ツール:ZOOM+YouTubeライブ配信
アーカイブ配信: https://youtu.be/VN-ZHLTvrWU
テーマ:グローバルに活躍する人材になるために
登壇者:水野理恵氏 (株式会社クレディセゾン 立命館大学卒業生)
参加者ピッチ:柿添華乃さん (立命館大学映像学部1回生)
山内瑠華さん (立命館大学国際関係学部2回生)
石原来美さん (立命館大学食マネジメント学部3回生)
講演内容:
インドで働いて気付いた日本との違いとして、多様な言語や宗教の人がいるため外国人の受け入れ体制が良い国である。
また、インドでは後進国ならではの出来事として、偽札が出回ったりATMがあまりないという不便さゆえに電子マネーや個人間送金やデリバリーが発達しているというリープフロッグ現象が起きている=「不便な中にこそイノベーションが生まれる」を体感している。
海外で勇敢に活躍できる秘訣は、直感を信じ、過剰に無理をせず、飾らずありのままでいることで自分の輝ける場所を見つけることだと思う。
会社内でのイントレプレナーを目指す学生へのアドバイスとして、一度自分のキャリアビジョンを描き、会社にとって自分のビジョンがどう貢献できるかをざっくりでいいので描いてみることである。と、学生の近い将来に向けてリアルタイムなの体験談を語っていただきました。
3)第3回
日時:7月6日 18:00~21:00
配信ツール:ZOOM+YouTubeライブ配信
アーカイブ配信:https://youtu.be/lwGCiMVZcuw
テーマ:持続可能社会の未来デザインと企業経営
登壇者:熊野英介氏(アミタホールディングス株式会社 代表取締役)
参加者ピッチ:吉村勘太郎さん (奈良工業高等専門学校 専攻科2年生)
駒井 翔さん (立命館大学大学院 文学研究科2回生)
安井大斗さん (龍谷大学 政策学部3回生)
講演内容:
環境を壊しながら経済成長する時代の中で、資金も技術もない情熱だけを持った若い自分が、本当の豊さとは何か?今の常識を変えたいと思い、What is Value?を掲げ社是にし、会社を立ち上げた。
理想を事業という手段で具現化し続け、「資源が循環する社会」を実現するためにハードとソフト両面から作っていくことで、真の豊かさにつながる社会デザイン事業を行っている。
長い年月会社を経営する中で様々な危機を経験した。それを乗り越えようとするときに、環境に適応するのでは遅く、そうなる前に自己革新を行うことが大事である。自分は、今までの経験に満足せず批判し、未来を見据える思考準備をしていたためこれまで何とか乗り切ることができた。自己革新は、利益率が下がるときにそのアラームをチェックすることができる、ビジネスを客観的なロジックで予兆を察知し、慎重に経路開発などに取り組むことで危機を乗り越えていかなければならない。
コロナのこの状況下で、お金があれば「不安の解消と自由の獲得」ができるという常識から、お金ではなく人との関係性を重要だとみなが感じた。
ソーシャルディスタンスを取るなど、現在は孤独が蔓延し人は衣食住だけでは不幸であり、本能で社会性を必要としていることに到達した。これからは、工業のメカニズムでSNSなどの情報を使って人との関係性を作るという、新しい文明で商業が始まったといえる。と自身の理念で実証した企業経営についてお話しいただきました。
これら3回のトークイベントを通して、受講生からは下記のような喜びや気づきの声をいただきました。
「活動方針、立て方、議題設定など方法が知れてよかったです」
「何事にも課題を持ってとりあえず取り組んでみようと思いました」
「グローバルでの活躍において、多くの困難とチャレンジは避けきれず、逆にそれをポジティブに捉えることが重要だと、講演を聞いていて感じました」
「ご自身の哲学を持っており、話の一つ一つが深く自分の人生観に影響を与えてくれました」
「哲学や価値観を持つことの重要性を知れたのでよかったです」
「社会的な活動と利益をどうやって結び付けているのだろうと考えていたのですが、もっと本質的な考え方も必要であることに気づくことができました」
イノベーション・アーキテクト養成プログラム - Program for the Cultivation of Innovation Architect
