実験・実習補助

No.02

氏名
中川 和也 さん
所属研究科
理工学研究科
担当科目名
生薬学・天然物化学実習
Q
TAになったきっかけはなんですか?
A
4回生後期に「化学生物工学セミナー」という授業のES(Educational Supporter)をしました。この授業は、卒業研究配属前の3回生を対象としたゼミです。ESとして質問に答えたり、発表準備を手伝ったりする中で、教育補助の面白さややりがいを感じました。このこともあって、大学院に進学してからTAとして勤務しています。「生薬学・天然物化学実習」のTAになったのは、自分の専門分野にもっとも近く、内容も高度であったためです。
Q
どのような業務をされていますか?
A
実験実習では、3コマ連続で学生が実験をします。実験中は学生の質問に答えたり、実験用具の使い方を教えたりします。学生が安全に実験できるよう、気を配ることも重要な業務です。

高度な実習になるほど、広い範囲の予備知識が必要となります。学生がよく理解できていない部分については、別途資料を準備して個別に解説するなどしています。

実験実習では、実習中だけでなく、準備・後片付けも大切な業務です。実習開始前から先生方との打合せを行い、必要となる器具の調達や、場合によっては予備実験を行うこともあります。実習前にも学生がスムーズに実験を進められるように器具などを準備し、後片付けもします。生物学の実験の場合、前週に作成したものを翌週にも使うことがあり、その管理なども重要な業務です。
Q
TAをする中で工夫していることはありますか?
A
実験実習のTAでは、大切なことは8割がた準備にありますので、入念に行っています。また、次年度以降のための資料を作成し、よりよい実習となるように経験を蓄積していくことにも取り組んでいます。
Q
どのようなときにやりがいを感じますか?
A
実験実習の一番の目的は、座学で学んだ理論と、実際の現象を結びつけることなので、学生が習った理論と目の前の結果を関連付けて理解してくれたときが一番うれしいです。準備が十分にでき、スムーズに実習が進んだときもやりがいを感じます。

また、教え子が同じ研究室に来てくれたときなど、後の関係構築に役立ったときも、TAをやっていてよかったと感じるときです。
Q
後輩へのアドバイスをお願いします。
A
実験実習のTAは高い専門性が求められる分、学ぶことも多く、自分の成長につながると思います。実験準備や後片付け、翌年度への引継ぎ資料などを作成する中で、段取りをする力や要領よく作業をこなす力もついていきます。また、他の研究室の人と交流する貴重な機会ともなります。ぜひ積極的にTAに取り組んでもらいたいと思います。