2025年度春学期 ライティング・サポート室主催 連続ワークショップ
2025年05月07日
立命館大学ライティング・サポート室では、レポートや卒論に悩んでいる学部生の皆さんに向けて、学術的文章作成能力の向上を目的とした連続ワークショップを開催いたします。卒業論文・研究制作の基盤となる表現手法と研究手法を体系的に学び、皆さんの文章作成に関するモヤモヤを解消いたします。
ぜひお気軽にご参加ください!
□場所
対面参加の場合:衣笠キャンパス敬学館 KG 212教室
オンライン参加の場合:以下のMTG IDもしくはURLにてZoomへご参加ください。
MTG ID:950 0397 2022
URL:https://ritsumei-ac-jp.zoom.us/j/95003972022
□日程、講座内容
【A:表現手法】
この表現手法では、論理的で明晰な学術的文章を作成するための表現技法に焦点を当てます。
A1:文構築と情報密度—具体化と抽象化の狭間で
日時:5月19日(月)10:45-12:20
概要:ものを書く上での基礎単位である「単文」の構造を理解し、文意に応じて情報の詳細度を調整する「具体化」と「抽象化」の技術を習得します。主語・述語関係を明確にし、冗長な表現から抜け出す方法について演習を通じて学び、的確に情報伝達できる能力を養います。
A2:文脈と接続表現
日時:5月26日(月)10:45-12:20
概要:複数の文を接続詞・接続助詞を用いて効果的に連結し、文章における論理の関係性(順接、逆接、因果関係、時系列など)を明示する手法を学びます。これにより、単なる文の集合を一貫性のある論述へと展開できるようにしていきます。
A3:客観性と主観性
日時:6月2日(月)10:45-12:20
概要:学術的文章において不可欠な「客観的事実・データ」と筆者の「主観的解釈・考察」を適切に区別する方法を考えます。学生が扱うデータやテキストをめぐって、その質や扱いについても学びます。
A4:論証を構造化する
日時:6月9日(月)10:45-12:20
概要:論理を構築し、それを文章によって配置・表現できるようにします。複数の文から構成される「パラグラフ(段落)」単位での効果的な論証構造を実践的に学びます。パラグラフ間の連関性も意識して、文章全体の論理的整合性と可読性を高める手法を習得します。
【B:研究手法】
この研究手法では、研究テーマの構想から論文作成に至るまでのプロセス全体と、その基盤となる方法論の知識に焦点を当てます。
※研究内容自体への助言や指導は行いません。
B1:調査から研究デザインへ
日時:6月23日(月)10:45-12:20
概要:調査を通じて研究課題を設定し、目的・手法・構成を含む研究計画を作成するプロセスを学びます。先行研究の扱いや、それによる自身の研究の位置づけを明確化する手法、さらに適切な引用作法や参考文献リスト作成についても学びます。
B2:研究対象へのアプローチ
日時:6月30日(月)10:45-12:20
概要:研究対象(一次資料、データ、テクスト)の性質に応じた分析アプローチ(質的分析/量的分析)の基礎を概観します。それらの特性を見極め、適切な分析手法を選択できるような視点を養うとともに、資料を批判的に読む基礎を学びます。
B3:文献・資料をミクロとマクロで読む
日時:7月7日(月)10:45-12:20
概要:学術文献や一次資料をさまざまなやり方で読解するスキルを磨きます。全体の論理構成や理論的枠組みを把握しつつ、個々の論証やエビデンスの妥当性を詳細に検討できるような実践を行います。
B4:学術論文を統合的に仕上げる
日時:7月14日(月)10:45-12:20
概要:これまでのワークショップで習得した知識・スキル(研究計画、文献調査、データ分析、論証構成、表現技法)を統合し、首尾一貫した学術論文を完成させるための戦略を学びます。序論から結論に至るまで、各構成要素が有機的に連関し、研究の意義と成果を効果的に他者に伝えられるよう、内容と表現が一致するような最終調整を行います。
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