2023年度RitsSec

 NICT(国立研究開発法人情報通信研究機構)の調査によると、日本へのサイバー攻撃は増加しており、2017年から2022年までの5年間で攻撃の数はおよそ3倍以上に増加、年間5,226億パケットにも上ります。しかしながら、こういった攻撃から守る人材、いわゆるセキュリティ人材は、現在日本において11万人不足(※1)していると言われています。
 RitsSecは、このような問題に対し、学内の学生を対象にセキュリティの人材育成プログラムを実施することで新たなセキュリティ人材の輩出やセキュリティに関する知識を世の中に広めることで人材の増加に貢献することを目的として活動しています。

 プログラムの内容としては、年間を通したプログラミングやサイバーセキュリティの学習と、定期的なコンテストやイベントへの参加の2つです。前者では年間を通して各種学習を行ったり、開発を行うことで基礎的な知識を身に付けます。そして後者では前者で学んだ基礎的な知識やスキルのアウトプットの場として様々なコンテストなどに出場し、実践的な能力を磨きます。また、それ以外にもセキュリティ対策を本業とする方からの講演などが聞けるイベントなどに参加することで、実際の現場や高度なスキルを学ぶ機会を設けています。

2023年度RitsSec
2023年度RitsSec

 実際にプログラムの前半では「C2C CTF」や「Hardening 2023 Generatives」「セキュリティ・キャンプ、セキュリティ・ミニキャンプ」などのセキュリティ関連のコンテスト・イベントに参加したり、プログラミングやアイデア力を競う「JPHACKS 2023」に参加したりしました。
 また、JPHACKSでは70チーム以上の中から決勝15組に選ばれ、東京での決勝戦に進むなどの功績を残しました。

 今後、RitsSecは、学外でサイバーセキュリティに興味のある方に対してのイベントなどを主催し、セキュリティに関する知識をより広めることを目標として活動します。自分たちが得た知識をアウトプットする機会を設けることで、より深い学びを得るとともに周りの人にもセキュリティに関する知識を広めようと考えています。

引き続き、RistSecの活動にご注目ください。

2023年度RitsSec
 

※1 : ISC2 Cybersecurity Workforce Studyより引用

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