OIC H棟・
情報可視化

2025年度生きるとは「判断」の連続。
何をおもい、あなたはどう「決断」する?

言葉の力で未来を切り拓く:
AI時代に必要なコミュニケーション力

三宅 雅人 立命館大学 副学長
社会共創推進本部 本部長

コミュニケーション力を磨こう

未来を切り拓くには、言葉によるコミュニケーションの力が欠かせません。最近は、人間だけではなく、生成AIにも言葉によって指示や命令をするようになりました。プロンプトといわれるものです。このプロンプトの内容をしっかりしたものにしなければ、望む結果は得られません。生成AIで思ったようなものが作れないのは、適切な表現・指示ができていないことが原因です。

これは生成AIだけの話ではありません。友人同士、教師と生徒、家族の間で物事を伝える時も同じです。自分の常識と経験だけで、根底となる部分の説明を省略してしまうと、相手には伝わりません。それぞれの文化が違えば、常識や経験も違うので、根幹のところから言葉で説明する必要があるのです。「あの人とうまくいかない」「部下が指示を聞いてくれない」などの問題は、説明不足やコミュニケーション不足が原因です。友達同士でも、もっともっと言葉でコミュニケーションをとり、ていねいに説明すれば、もっと仲良くなれるのではないでしょうか。

ものごとを説明するときに言葉を大事にしてくださいと話しましたが、世の中は言葉で表現できるものだけではありません。見たこともない花や動物など、対応する単語がないもの、言葉で定義できないことに出会った場合、それを言葉でどう表現するかはとても難しいと思います。しかし、グローバルな環境で、常識や育った環境が全く違う人と仕事をするようになると、このような場面がたくさん出てくると思います。固有名詞を使わずに、なにか違う方法で表現する力を磨いていくと、文化が違う人ともスムーズなコミュニケーションがとれるでしょう。例えば、中国の人にリンゴを説明する場合、中国語のリンゴという単語がわからなくても、赤い果物で、東北地方で採れますなど、さまざまな説明で会話を進めていくのです。このような、違う言語や文化の人にも説明できる伝え方のスキルを持つことを意識してほしいと思います。

仲間と一緒により良いアイデアを生み出そう

未来を切り拓くには、発想を形にする力も必要です。これまでの学びが暗記することを主体にしていたのに対して、これからの学びは何かを生み出すこと、問題を解決すること、さらには、問題そのものを自分で見つける力が重要になってくるでしょう。

1人ではなく、みんなで一緒にアイデアを生み出し合うことも大切です。集団でアイデアを産み出す方法の一つにブレーンストーミングがあります。最初は個人でアイデアを考え、思いついたアイデアをどんどん付箋に書き出していきます。質より量が大切。奇抜なアイデアも、面白くなさそうなアイデアも全部出しましょう。次に、全てのアイデアを出し合って整理していきます。ここで大事なのは、1つのアイデアに対して、「もっとこういうこともできるのでは?」など、アイデアを重ねたり組み合わせていくこと。そうすることでアイデアの幅が広がり、豊かなものになっていきます。

グループ内に上下関係があって、自由に意見を言いにくい場合は、635法という方法が有効です。6名がグループになり、各人がアイデアを紙に3つ書いて、それを隣の人に渡す。隣の人はその横に別のアイデアを書く、賛成の場合はそのアイデアを参考にして自分の意見を書いていく。紙を回していくと、どんどんアイデアが発展していきます。一定回、回した後に意見をまとめてグルーピングし、ブレーンストーミングで一つに絞ります。意見が言いにくい立場の人も、平等にアイデアを出せる方法です。

今日聴いたことや体験したことを、皆さんの今後に活かしていただければと思います。

参加者の声

利晶学園大阪立命館高校 1年生

立命館大学政策科学部への内部進学を志望しています。自分が学ぶであろう大学のことを知りたくて参加しました。Learning Infinity Hallのテーブルにはモニターやいろんな機能がついていてとても驚きました。三宅先生のお話がすごく分かりやすくて、大学のことがよくわかりましたし、興味も湧きました。

テーブルのメンバーの1人だけが絵を見て、描かれているものを他のメンバーに伝え、他のメンバーは、聞いた内容から絵を再現してみるというワークをやりました。私は伝える側で、自分ではうまく伝えられたと思っていたのですが、その後の先生のお話から、さらにいろいろな伝え方があることに気づき、とても良い学びになりました。

共催

2025年度GPSP(R2030推進のためのグラスルーツ実践支援制度)採択
オール立命館で取り組む新しい創発性人材育成プロジェクト「Rising Stars Nexus」の新展開

連携

経済同友会 学校と経営者の交流活動推進委員会

キーワード

  • #人材育成
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