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2025年度生きるとは「判断」の連続。
何をおもい、あなたはどう「決断」する?

挫折から何を学んで
将来にどう活かすか

挽野 元 アイロボットジャパン合同会社
シニアエグゼグティブアドバイザー
※お役職は2026年1月24日時点

挫折は何度でもした方がいい

私は、何度でも挫折をした方がいいと考えています。特に10代、20代での挫折はその後の人生を豊かにしてくれます。

皆さんの年齢の頃の私は暗黒時代でした。中学までは成績が良かったのですが、進学校に入学すると周りは優秀な人たちばかり。自分の学力がさほどでもないと気づいたのが最初の挫折でした。パイロットになりたくて航空大学を志望したのですが、視力要件をクリアできず、それならばと航空管制官を目指して航空保安大学を受験したものの2年続けて失敗、進路変更して挑んだ北海道大学も2年連続不合格。やることすべてうまくいかずに何度も挫折し、割り切れない思いを抱えながら武蔵工業大学(現東京都市大学)に入学したのです。

しかし、卒業後は外資系のコンピュータ会社に入社し、フランスに駐在したり、アジア太平洋地域を飛び回ったり、音響機器メーカーの社長を務めたりして、現在はアイロボットジャパンの経営者をしています。数々の挫折を経験して、そこからいろんなことを学び、活かしてきたことが現在の私につながったと考えています。

挫折から学び、挫折を活かす

私は、挫折から次のようなことが学べると思います。
① うまくいかないことが普通だと思えるようになる
② うまくいくようにするにはどうしたらいいか考えるようになる
③ 耐え忍ぶ力(レジリエンス力)がつく
④ 自分の適性を見極める機会になる
⑤ うまくいったときの喜びが格別なものになる
⑥ 人の心の痛みがわかるようになる

皆さんの年齢の方に、特に役に立つのは④の学びだと思います。頑張ってもうまくいかないときは、努力不足というより、自分に合わない目標を設定している場合があるからです。挫折は、それまでの目標や進路が自分にとってほんとうに適切なものなのかどうか、改めて見直す機会になります。⑥の学びも重要です。世の中にはうまくいっていない人もたくさんいる。そういう人の心の痛みがわかり、寄り添える力は重要です。こうした人間力が養われるなら、挫折は、つらいけれど得るものも大きい経験といえるのではないでしょうか。

次に、挫折をどのように活かすかについて考えましょう。私は、フレームワークを用いた挫折体験の振り返りをおすすめします。自分が何を目指し、その中で何が起きたかという事実があり、それに対して自分がどう思ったかという解釈や意味づけがあります。事実と解釈を比べながら、これらがどのように変わっていき、何を得たかを表に書き出してみるのです。自分の挫折経験を客観的に見ることができ、何をどうすればよかったのかがはっきりします。

私の挫折を表にすると、「航空管制官を目指していたが、2年連続不合格、英語力不足だと思い一生懸命勉強をしたがうまくいかなかった→調べると、合格率が3、4%の試験だった→合格率から自分の合格可能性を受験前に見極めて不合格の場合の心の準備をしておくべきだった」となります。この気づきは、次に何かに挑む前には、相手のことをしっかり調べるという準備の心得として活かすことができます。

講義を終えて

挽野 元

アイロボットジャパン合同会社 シニアエグゼグティブアドバイザー
※お役職は2026年1月24日時点

小中高生や保護者の皆さんなど、さまざまな方がおられ、今日はとても楽しくお話をさせていただきました。講演終了後に質問や意見をいただくなど、インタラクティブなやりとりができたのも良かったです。私の経験が皆さんの刺激になり、挑戦に対して前向きな気持ちになってもらえていたらいいなと思います。これからの世の中は、過去の積み重ねではなく、新しいことに挑戦することによって社会も変わり、若い人たちが活躍できる幅も広がると思います。そういう実感を少しでも持ってもらえたら私としては嬉しく思います。

今日の共通テーマは「挑戦」。講師それぞれが違う視点、違う表現で話しながら、どこかに共通点がある。そんな講演会になったと思います。今後もぜひいろんな方に参加していただきたいと思います。

参加者の声

利晶学園大阪立命館高校 2年生

挫折した時、そのままずっと落ちていっちゃう人と、挫折をプラスに変えていく人がいると思います。その違いについてどのようなお話が聞けるかなと思って参加しました。講師の方自身に深い挫折の経験があることでお話に説得力があったと思います。何度挫折しても頑張っていればいいこともあるという強いメッセージを感じました。

この講演会は、ただお話を聞くだけじゃなくて、いろんなワークが用意されていて、参加することによってさらに興味が持てるシステムになっていて素晴らしいと思いました。

共催

2025年度GPSP(R2030推進のためのグラスルーツ実践支援制度)採択
オール立命館で取り組む新しい創発性人材育成プロジェクト「Rising Stars Nexus」の新展開

連携

経済同友会 学校と経営者の交流活動推進委員会

キーワード

  • #人材育成
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