結晶粒の大きさを小さくすればするほど、高性能で新しい機能が現れます。ミリからミクロンへ、そして、ナノの大きさへ・・・どうやって小さく小さくすればいいのか・・・ 最先端の研究テーマは、実は、意外にシンプルです。
Main Theme ナノスケール組織制御による高機能性材料
私たちの文明を支える重要な科学技術の一つに「材料」があげられます.
明石海峡大橋のような長大橋も,蟻よりも小さなマイクロマシンも,実は原子レベルからの材料開発・材料設計の成果です.
当研究室では次の2つの大きなサブテーマを軸に,新しい材料の創製と,原子レベルからの構造制御に取り組んでいます.
Sub Theme1 非平衡PMプロセスによる 新・旧材料の超高機能化
- 非平衡PMプロセスによる 新・旧材料の超高機能化
- アモルファス・ナノ結晶粒材料の開発
- Ultra-Fine Grain組織制御メカニズムの解明
- 非平衡・低エネルギー成形プロセスの開発
- マイクロマシン用高機能性材料の開発 etc
Sub Theme2 マルチフェーズ材料の 組織制御メカニズムの解明
- チタン合金の組織制御と結晶学的アプローチ
- 種々の化合物結晶のKikuchi線による結晶方位
- 解析異相界面構造のコンピュータシミュレー ション異相接合界面構造の解明 etc
新しい材料への挑戦!
[研究活動]に記したプロジェクトを進めるために、以下のようなテーマを設定しています。
非平衡PMプロセスによる高機能材料の開発
- 極低温超強加工プロセスによるナノ結晶化メカニズムの解明
- 強ひずみ加工プロセスを用いた純銅粉末の微細組織制御
- MM-SPSプロセスにより作製したナノ結晶W材料の高温変形挙動
- HRSプロセスにより作製した純チタンの微細組織と機械的特性
- セラミックス粉末を用いたガスタービンブレードの開発
- ナノ結晶複合材の高温変形挙動と組織変化
- SUS310Sステンレス鋼の超強加工による特異現象
マルチフェーズ材料の高機能組織制御メカニズムの解明
- FEM解析を用いた粒内析出相における形態評価
- SUS630微小粉末を用いたMIM部品の微細組織と機械的特性
- 有限要素解析を用いた多粒子集合体モデルの開発