目次  (現在地は"序文"です)
序文 (システム図形モデル有り)
クライアントシステムについて
サーバーシステムについて
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内容
 この章では、今回の実験に際し構成したシステムとHTMLコンテンツに関しての解説を用意しました。重点となるトピックは、クライアント環境を、現在わたしたちが用意できる中でも限りなくこれからの携帯端末に近いかたちをモデルにしたことです。
 現在、ノートブック型コンピュータをクライアントとする移動体通信の技術は各社がしのぎを削りあい、日進月歩の発展ぶりを見せています。また、同時にコンピュータ市場において淘汰が始まっているように、大枠で見れば携帯電話とパーソナル・ハンディホン・システムの分野の棲み分けなどに見る、技術の淘汰と専門領域の明確化が始まっています。今回の実験では、クライアントとして用意したApple社製パワーブック1400CSを完全にバッテリのみで駆動させ、DDI製TYPE2 PCcard型のパーソナル・ハンディホン・システムによるPIAFS通信に適したシステム設計を行いました。
 機材の持ち出しをやるにいたしかたない我々の現状では、立命館大学政策科学部が97年度および98年度の入学生に入学時購入としたApple社製パワーブック1400CS/117、同166を一般学部生から借用するのが選択として最適との配慮から。また、通信環境としてDDI社製のパーソナル・ハンディホン・システムを選択したのは、コンピュータ通信に限定した場合、パーソナル・ハンディホン・システムが通信速度・コストの両面で他の通信方式を著しく凌駕してい、かつ、これからの展望として市場に大きく受け入れられていることなどを理由とします。
 サーバー側の設計では、クライアント環境のCPUや搭載メモリの状況からクライアント側の基本性能が非常に貧弱であることを最重要課題としてシステムを組みました。結果4台のサーバーを1対1のサーバークライアントシステムとし、4台のサーバーを集中コントロールするコントロール・サーバーを設置するシステムを設計しました。
 サーバーとして充分な機材どころか、クライアント環境に使用するマシンすら保有していない当ゼミでは、前年の唯一の機材であるApple社製パワーマッキントシュ7200/120しかなく、ゼミ生である平山の所属する[connoisseur]から機材の貸出を受けました。無償での貸与という条件だけでなく同[connoisseur]から2名のサーバー管理・運営用人員の供出が受けられたことは明記しておきます。
 実験の準備段階でサーバーのうち一台にトラブルが生じたため、結果システムは当初構想の4サーバークライアント・1コントロールから、4サーバークライアント、うち1はコントロールを兼ねる、という形に変更しての実験となったことを明記しておきます。
 サーバーソフトウェアとしては、最も負荷の高いと思われるコントロールサーバーを兼ねた一台にstarnine社製wwwサーバーソフトウェア「webstar」を、そしてその他には「MacHTTP」を使用しました。

機器接続図(イメージ図)

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