2018年の更新記録、Kan Sasaki 佐々木冠
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2018年の更新記録
2018年は僕が立命館大学に赴任して2年目の年でした。いろいろありました。ホームページの下の方に載せていた更新記録を下に貼り付けました。
- 2018/12/26 これが年内最後の更新になります。国立国語研究所で12月22日・23日の両日開催されたシンポジウム 「フィールドと文献から見る日琉諸語の系統と歴史」も無事終了。発表資料が後日インターネット上で公開されるそうです。
年内最後の講義も12月24日に無事終了。課題をアップロードし忘れていたことを今日指摘してくれた学生がいて、何とか年内に課題をアップロードすることができました。
1月15日締め切りのリサーチペーパー(修士論文に相当)も初稿を出していないのは1名だけになりました。初稿を出した学生の中でもゴールに近いのは2人ぐらいであとはまだまだ改訂が必要です。大晦日も正月も学生の原稿に赤入れすることになるんだろうな。
今日の15時からの「吉田美喜夫総長への感謝の集い」に行ってきました。吉田総長は年内いっぱいで退任です。4年間「学生・生徒・児童や教職員一人一人が人間らしく学びがい働きがいのある「Decent」な学園」を目指して努力してきたそうです。その努力は、立命館慶祥中学・高校の給与格差の是正などの成果につながったわけです。「decent」な教育・労働環境を作っていくのって継続的に努力しないと難しいと思います。これは、僕たちがこれからも常に念頭に置いていかなければならない方針ですね。
- 2018/12/21 『明解方言学辞典』(三省堂)の校正完了。佐々木が担当した項目は「ヴォイス」「受身」「格」「逆使役」「使役」。『日本語の格標示と分裂自動詞性』(くろしお出版)の校正も完了。佐々木が担当した章は4つの章へのコメントの章。
両方とも編集者に修正箇所を書いたものを送りました。何度か目を通しているはずなのにミスが見つかります。「わかったつもり」「わかってもらえるつもり」で文章を書いているわけですが、一定の期間を置いて読み返すと文法的におかしい箇所や誤字・脱字に気づきます。時間を置いても第三者にはなりきれないので、編集者から修正の提案をもらうととても助かります。
明日から国立国語研究所へ出張です。シンポジウム 「フィールドと文献から見る日琉諸語の系統と歴史」でラ行五段化について話をします。今日は早く寝よう。
- 2018/12/20 うっかり報告するのを忘れていましたが、「大学院ウィーク×図書館教員お薦め本」で角田太作先生の『世界の言語と日本語』を紹介しました。リンク先をご覧ください。「貸出情況の確認」をクリックすると全部貸し出しになっています(2018/12/20, 19:03現在)。学生達が借りているのでしょうか。院生の皆さんは買ったよね。そうだといいけど。ちなみに、水曜5限の言語情報学講義05で今週までこの本を取り上げていました。1章ずつ院生に担当させて発表させるという形式で講義を進めてきたのですが、それなりに刺激になったようです。まだ、生協の書籍部で平積みになっています。卒業論文や修士論文のテーマに困ったらこの本を読んでみることを薦めます。この本に影響されて修士論文のテーマを変えた院生もいますよ。
今期修士論文の指導を担当している5人の院生のうち3人が初稿を出してくれて、今朝までに全てにコメントを付けることができました。完成にはまだ遠いのですが、折り返し地点は曲がったかな。後の2人、早く初稿を出してほしい。
今夜と明日は、国立国語研究所での発表の練習とゲラの校正に当てることができそうです。
- 2018/12/18 「週に一度ぐらい更新」と書きましたが、結局できませんでした。前回の更新からいろいろありました。院生の修論の初稿がそろい始めました。先週の土日(12月15・16日)は立命館大学で日本語文法学会が開かれました。雨が降ったりやんだりの天気でしたが、学会そのものは盛会でした。先ほど来年度の予算に関する書類を書き上げて提出しました。二つほど校正ゲラが残っていて12月25日が校正戻しの締め切りになっています。院生の初稿へのコメントを書いたら、ゲラのチェックに取りかかることにします。今週の土日は国立国語研究所でシンポジウム 「フィールドと文献から見る日琉諸語の系統と歴史」が開かれます。佐々木も日曜日に発表します。これがたぶん年末の山場です。
- 2018/12/01 昨日(11月30日)、斜格に関する論文の差し替え版を編集者に送り、「ラ行五段化の多様性」の校正したゲラを戻しました。自分を見つめ直す上でも週に一度ぐらいHPの更新をした方がいいのかな。仕事が進む週もあれば進まない週もあります。週に一度更新すると後で振り返って反省するときの材料になるんじゃないかな。
- 2018/11/23 KLS 38に「北海道方言における自発語形のゆれ」が掲載されました。6月に出版されていたのですが、諸般の事情で送ってもらうのが遅れました。書誌情報の詳細は立命館研究者データベースを参照してください。影山先生と岸本先生が編集している本に載る予定の「ラ行五段化の多様性」の初校ゲラが送られてきました。来週校正を始めます。今週末は、斜格に関する論文執筆の予定です。
- 2018/09/05 タリン大学で開催されたSLE2018での発表が無事終わって、一昨日(9月3日)帰国しました。1日遅れていたら昨日(9月4日)の台風に遭って、関空で着陸できなかったでしょう。それにしてもすごい台風でした。発表風景はこちら。
- 2018/08/29 明日の教授会が終わったらタリン大学(エストニア)で開かれる学会で発表するために出張です。帰国は9月3日の予定。台風21号が接近してくる時期なので少し心配です。海外にいる間も、移動中以外は電子メールをチェックする予定です。といっても、移動時間が長いわけですが。
- 2018/08/25 論文「ラ行五段化の多様性」の改訂稿を岸本秀樹先生に送りました。影山先生と岸本先生が編集している論文集『レキシコン研究の新たなアプローチ』(くろしお出版)用に書いたものです。第1稿は何とか締め切りまでに書けたのですが、改訂は締め切りを破ってしまいました。学会で岸本先生に会ったら謝らないと。
- 2018/08/10 8月12日に京都を発ち、8月14日から26日まで札幌にいる予定です。この間も電子メールはチェックしていますので、何かありましたら、電子メールを送ってください。
- 2018/08/10 8月6日から8日にかけて国立国語研究所で開催されたNINJAL International Symposium Approaches to Endangered Languages in Japan and Northeast Asia: Description, Documentation and Revitalizationで日本語方言の格に関する話をしてきました。格形式のヴァリエーションのあり方を概観した後で関東の「ガニ」に関する能格論争の話をして、最後に格助詞は述語の形態法に比べると伝統方言の形式が失われやすいという話をする予定だったのですが、最後の部分はほぼ割愛せざるを得ませんでした。シンポジウムの内容からすると、むしろ最後の部分に焦点を当てた発表にすべきだったと反省しています。資料はリンク先の「Program」からダウンロードできます。シンポジウム自体もよかったけれども、その前のハワイ語の復興に関するワークショップも刺激的でした。
- 2018/08/10 『増間の昔話』音声付き資料を公開しました。同じ内容のCDも完成しました。秋の学会で配布しようと思います。ウェブページの方は随時改訂していこうと思います。おお、facebookで宣伝したら、続々シェアしてくれる人が現れました。ご協力感謝します!
- 2018/05/15 「データの分布をグラフ化するためのExcelの操作」をアップロードしました。備忘録のようなものですが、院生の皆さんの研究に役立てば幸いです。
- 2018/05/11 2018年3月3日、4日の両日ブカレスト大学で開催された第8回に本研究国際シンポジウム「Tradition and Innovation in Changing Japan」で、"Where did the suffix-initial /s/ come from?: the story of neo-dialectal spontaneous suffix -sasar"と題する講演を行ってきました。北海道方言に関する講演です。立命館大学の同僚(
有田節子先生、
竹田晃子先生、
平田裕先生(50音順)
)と企画したパネルセッションでは関東地方の経験者固有の斜格助詞「ガニ」の統語的位置づけに関する話をしました。こちらは日本語での発表でした。右のホットリンクをクリックするとシンポジウムの様子を報告するブカレスト大学外国語学部日本語学科ブログの記事に飛びます。
シンポジウムを組織してくださったブカレスト大学の皆さんに感謝します。このページで報告するのが遅くなりました。すみません。
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2018/02/20 角田太作先生が編集した節連結に関する本が出版されました。今朝、現物を受け取りました。佐々木も水海道方言について書いています。佐々木の論文の書誌情報は、以下の通り。
Sasaki, Kan (2018) Mitsukaido dialect of Japanese. In: Tsunoda Tasaku (ed.), Levels in Clause Linkage: A Crosslinguistic Survey. 295-352. Berlin: Mouton de Gruyter.
- 2018/02/13 2018年2月24日と25日の両日、科研の研究会を行います。直前のお知らせで恐縮ですが、ふるってご参加ください。右の画像をクリックするとPDFファイルを閲覧・ダウンロードできます。(→おかげさまで、無事終了しました。)