Emacsのメールソフト

ここでは Emacs 上のメールソフトMew の設定&使い方を紹介します。

Mew の初期設定

メールの送受信を行うには、いくつかの情報をMewに教えておく必要があります。Mew の設定はいくつかのファイルを書き換えることで行います.

ファイルの書き換えはエディター emacs を用います.まず,emacs で .emacs.el ファイルの中身を修正します.

% emacs .emacs.el

とすると,新たにウインドウが開いて,ファイルの中身が編集できるようになります.以下のような部分があると思いますので, 確認(修正)してください.

;; Mew
(autoload 'mew "mew" nil t)
(autoload 'mew-send "mew" nil t)

終わったら,C-x C-c (コントロールボタンを押しながら x c を押す) で,emacs を終了します.

次に,emacs で .mew.el ファイルの中身を修正します.

% emacs .emacs.el

とすると,また新たにウインドウが開きますので,以下のように修正してください.

;;Account setting
(setq mew-name "Ritsumei Taro") ;; (user-full-name)    <-- 各自の名前(アルファベットで)  
(setq mew-user "cs999999") ;; (user-login-name)     <-- 各自のユーザーID  
(setq mew-mail-domain "ed.ritsumei.ac.jp")

;;IMAP setting
(setq mew-proto "%")
(setq mew-imap-user "cs999999@ed.ritsumei.ac.jp");; (user-login-name)  <-- 各自のメールアドレス  
(setq mew-imap-server "imap.ritsumei.ac.jp") ;; if not localhost
(setq mew-imap-auth t)

;;SMTP setting
(setq mew-smtp-user "cs999999@ed.ritsumei.ac.jp");; (user-login-name)  <-- 各自のメールアドレス  
(setq mew-smtp-server "smtp.ritsumei.ac.jp") ;; if not localhost
(setq mew-smtp-auth t)
終わったら,C-x C-c (コントロールボタンを押しながら x c を押す) で,emacs を終了します.

Mew の起動と終了

Emacsで M-x mew とします。(パスワードの入力を求められます)

Mew を終了するには q と入力します。

メールの作成と送信

メールを作成するには w と入力します。

To:
Subject:
X-Mailer: Mew version 1.94.2 on Emacs 20.7 / Mule 4.0 (HANANOEN)
----

と表示されるので、To: に宛先のメールアドレスを、Subject: に題名を、それぞれ書きます。本文は ---- の次の行から書きはじめます。

メールを送信するには C-c C-c と入力します。

作成中のメールを送信せずに保存するには C-x C-s とすると、+draftに保存されます(フォルダの移動は g)。作成画面の終了は、C-c C-qです。

メールの受信

メールを受信するには i と入力します。メールを読むには Space を押して行きます。

メールの返信

メールに返信するには、返信したいメールにカーソルを合わせて A と入力します。引用の必要がない場合は a です。

メールの署名

メールには署名を付けるのが習慣になっています。毎回決まった署名を入力するために、予めファイル(~/.signature)を用意しておきます。

メール作成時にC-c Tabと入力すれば署名が挿入されます。

マルチパートの作成(添付ファイル)

添付ファイルを含むようなメールを「マルチパート」メール、と読んでいます。

マルチパートメッセージを送信するには、まず普通にメールを書くときと同じように、宛先とSubjectと本文を書きます。 本文が書きあがったら。

C-c C-a

を入力してください。 - attachments - 以下を添付領域と呼びます。1つの行が1つのパートを表しています。 パート1のCoverPageは本文を表しています。ファイルを添付するには、第2パートにカーソルをあわせて

c

を押してください(このとき漢字入力モードがoffになっていなければいけません。)すると、

Copy from : ~/

と聞かれるので、添付したいファイル名を入力します。入力すると、

Copy to (filename) :

と聞かれます。ここには、メールを送るときのファイル名を入力してください。何も入力せずに Enter を 押せば、同じファイル名になります。

ファイルを添付し終わったら、

C-c C-m

を入力してください。メッセージがマルチパートに変換されます。あとは普通のメッセージの送信と同じように

C-c C-c

で送信されます。

エイリアス(alias)

メールの To: の部分に記入するメールアドレスを何度も書いたり憶えたりするのは大変なことです。

こんなときには、エイリアス(=別名)と呼ばれる機能が役に立ちます。これは、エイリアスファイルに別名と正式名を書いておくことで、 正式なメールアドレスを指定しなくても、別名を指定すればちゃんと正式なメールアドレスでメールを出すというものです。

エイリアスを使用するには、~/.im/Config に以下の設定を付け加えます

AliasesFile=../Mail/aliases

そして実際のエイリアスの定義は ~Mail の下に aliases という名前のファイルを作成し、次のように書きます。

hamachi: xxxxxxxx@pl.ritsumei.ac.jp

以上で設定は終了です。あとは別名のアドレスを指定するだけでメールを出すことができます。

その他

Mew の作者のページ Mew のマニュアル (RAINBOW の Mew のバージョンは古いので注意してください。)

「RAINBOW GUIDE 2011 UNIX操作入門」のP123〜を参照してください。


TOP / UNIX の基礎 (3)