日本と切っても切れない関係にある中国
「21世紀は中国の時代」と言われるほどの驚異的な発展を遂げつつある中国。―2005年には、ついにアメリカを抜いて、日本の最大の貿易相手国となりました。
皆さんもご存知のように、現在、日本と中国との間には、「過去」の問題に象徴されるような様々な矛盾も存在します。しかし、同じ東アジアに位置するという地理的配置も含めて、日本の「未来」は、中国との関係を抜きには考えられません。よきライバルとして、お互いをより深く理解しながら率直に対話を進めていくことが、今、とても大切になってきています。
これは、大学における法律学や政治学の勉強との関係でも同じです。現在、8000社以上の日本企業が中国に進出しており、また、30万人以上の中国人が日本で暮らしています。法律・政治は、企業活動や社会生活に密接に関わる分野ですので、中国そして中国人との関係は、法学部で学ぶ皆さんにとっても、今まで以上に深くなってきていると言えるでしょう。国際政治面でも、国連の安全保障理事会の常任理事国として、大きな影響力を持ちつつある中国です。法学部においても、中国語は重要な外国語の1つとなっており、「中国法」関連の授業も増えつつあります。