立命館あの日あの時

<懐かしの立命館>立命館大学の門 前編

  • 2019年12月18日更新
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 学校には門があります。学生・生徒・児童、教職員は学校の門、校門を通って登下校します。

 日常ほとんど校門を意識せずに登下校すると思いますが、今回は立命館大学の各キャンパスの校門の

 歴史を考えてみます。

Ⅰ.広小路学舎編

 1.学舎開設初期の校門

 広小路学舎の開設は、京都法政学校創立の翌年、1901(明治34)12月です。上京区広小路通寺町東入中御霊町に、校地412坪余り、校舎13教室で出発しました。

 最初の校地・校舎と校門は、1902711日付けの「未登記建物所有権保存登記申請書」の附属図面で知ることができます。

 校門は広小路通に面していましたが、奥の校舎までは細い通路で、両側の民家の間を通り登下校するというものでした。

 その後校地を拡張し、寺町通に通用門ができます。19056月発行の『京都法政大学一覧』の校舎配置図に、校舎から寺町通に面して通用門ができていたことがわかります。通用門に至る土地は19091月の取得のため、この土地は当初は借地であったと思われます。

 立命館大学の門1

【左 校舎配置図1902年、右 校舎配置図1905年】

※画像をクリックすると別ウィンドウが開き大きな画面で見ていただけます。

 2.京都法政大学の校門

 京都法政学校は京都法政専門学校と改称し、更に19049月、京都法政大学と改称されます。

 19056月の『法政時論』(56)に、大学校舎新築落成の記事があり、「石造門を建てん計画にして遅くとも来月十日迄には落成すべし」とあり、「校舎は石造門の落成によって、内容形式共に完全なる大学の光揮を発揚するに至れり」としています。下の写真が当時の校門と思われます。

 写真には「京都法政大学」の門標があります。まだ中学校の門標は写っていません。

 立命館大学の門2

【京都法政大学校門】

 3.京都法政大学・清和中学校の校門

  現在の立命館中学校・高等学校の前身である、清和普通学校が1905年に設立され、翌年4月、清和中学校と改称します。

  191112月の『清和』第1号に、校舎と校門の写真があります。同誌には、「校門の花崗岩の柱の右には京都法政大学、左には文部省認定認可私立清和中学校」と記されています。

立命館大学の門3

【京都法政大学・清和中学校校門】

 4.立命館大学・立命館中学の校門

1913(大正2)12月、京都法政大学と清和中学校は立命館大学、立命館中学と改称します。

写真は大正2年撮影といわれ、右側の門柱に立命館大学、左側に立命館中学の門標が見られます。

大正初期の校門です。

立命館大学の門4

【立命館大学・立命館中学の校門】

 5.昭和初期の校門

大正末年には、門標に「立命館大学」「立命館高等予備校」と書かれた校門の写真もありますが、立命館大学は大正末年から昭和初めにかけて、それまでの木造校舎から鉄筋コンクリート造の校舎へと整備を図ります。

 1924年の書庫設置、翌々年の書庫増設、1927(昭和2)年の盡心館、そしてその翌年の存心館がそれです。

 書庫の増設が完成した当時の「正門」は下の写真です。19289月の『立命館学誌』第117号には

新装なった立命館大学の学舎配置図があり、広小路通に面して「正門」が配置されています。

この資料から初めて「正門」が確認できます。

 この学舎配置図にはもう一点重要な「門」が存在します。門と言ってもそれは地下道なのですが。

校舎である養性館(本部事務室・書庫)・盡心館・存心館の名称は『孟子』を出典としていますが、

養性館と存心館、存心館と盡心館を結ぶ地下道は「入徳門」と名付けられました。

 学誌では「入徳門」の出典は書かれていませんが、「入徳」は『大学』朱熹章句の

「子程子曰大学孔氏之遺書而初学入徳之門也」に由来するのではないかと思われます。

 入徳門という同名の門は、湯島聖堂(昌平坂学問所)、足利学校にもあります。

 地下道ではありますが、校舎を結ぶ門として、学問の場にふさわしい「門」の名でした。

立命館大学の門5

【昭和初期の正門】


立命館大学の門6 

1928年の学舎配置図】

※画像をクリックすると別ウィンドウが開き大きな画面で見ていただけます。

 6.戦後の立命館大学正門

立命館専門学校のあった1944年から戦後にかけて、「立命館大学」と「立命館専門学校」の門標を

掲げている校門がありました。

 さらに19539月には正門が改修され、新しい正門が夏休み明けの広小路にお目見えしました。

 「720日から山本組が取りかかっている広小路学舎と理工学部学舎の校門改装工事は、総額202万円を使って進行中である。……9月新学期には一新して諸君の前にお目見えする。」(「立命館学園新聞」(1953918)

 校門には書家・綾村坦園氏の揮毫した門標「立命館大学」が掲げられました。衣笠でも同時に校門を

改修して、やはり綾村坦園氏揮毫の門標「立命館大学理工学部」が架けられました。

綾村氏は京都大学卒ですが弁論部で末川総長の後輩にあたり、末川総長が揮毫を依頼したものです。

立命館大学の門7

【立命館大学正門1954年】

立命館大学の門8

 【立命館大学正門1955年】 

 7.正門の門標おろし

19813月、衣笠一拠点が完成し、広小路学舎は80年の歴史を閉じました。

同年25日には「さよなら広小路」の祭典が行われ、正門から河原町通、円山公園へと

提灯行列のパレードが行われました。

3月30日、天野和夫総長によっておろされた正門の門標「立命館大学」は、後に衣笠キャンパスへと引き継がれていきます。

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