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【EIZO DAYS】03:「機械オンチで一度は落ち込んだ自分に、いろんなチャンスをくれた映像学部。秋からカナダに留学します!」

2017.07.19

EIZO DAYS

今年度10周年を迎えた立命館大学映像学部。
とはいえ、どんな学部なのかはまだまだご存じない方も少なくありません。

そんな学部を知っていただくには、まず在学生を紹介するのが一番なのではないか?!私たちはそう思いました。
なぜ、映像学部を選んだのか?入学してから戸惑いや苦労はなかったのか?今映像学部でどんなことに熱中しているのか?など、学生の声を通して映像学部についてご紹介します。



機械オンチで一度は落ち込んだ自分に、いろんなチャンスをくれた映像学部。
秋からカナダに留学します!


【episode03】鈴木玲奈さん(2017年度3回生、宋ゼミ所属、京都府出身)
「何か」を創りたい。
「誰かのために」生かしたい。


そんな想いを持っている人は意外と少なくないのではないでしょうか。自分もその一人です。

中学・高校と吹奏楽部に所属していました。高校1年生時としては異例のパートリーダーに抜擢されました。入部したての1年生が上級生も含めてみんなをまとめていくのは正直とても苦しい経験でした。リーダーとしての役割を自分なりに果たしたいと、必死に勉強しました。
でも、やはり高校生という微妙な年代で上級生が下級生をリーダーとして認めるというのは現実的に受け入れがたいものだったと思います。結局、自分が引っ張っていこうとすればするほど、生意気と取られてしまい、分裂を生みました。とてもとても悔しかったです。

しかし、この挫折が現在の私を形作ることになりました。リーダーとして音を「創る」ために、自分と他人の意見を「一つにしていく」という経験が、私を「映画」というものづくりの現場、そこで自分の中にあるものを形にしていくという世界に強く惹き付けました
 
それで自分にはこれしかないと思い、立命館大学映像学部を選びました。
 
そんな経緯で映像学部に入学したものですから、入ってからは周りに制作経験のある学生が多かったため気後れしました。機械オンチでなかなか撮影技術がつかめず、「自分は映画の世界に向いていない…」とすら思い始めていたとき、ある授業で企画をプレゼンテーションする機会があり、みんなから「伝えるのがうまいな」と褒められたんです。その企画はチームで進めるもので、私のプレゼンを聞いたチームメイトから、「リーダーをやってほしい」と声が上がりました。高校での苦い経験を活かしてまず聞き役に徹し、「集まった意見を最大限に活かす」ことを意識しました。結果、この企画が当時のオープンキャンパスの1回生企画として通り、私の大学初の成功体験となりました。
 
2回生では「プロデュース実習」という授業で、
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール」という映画のプロモーション企画を担当しました。メイン企画は、先輩が発案したVRについての講演や体験イベントになったのですが、私はそれと並行してイベント会場に同作品の紹介パネルやARの展示などをおこない、来場者の方々に作品の名シーンを思い浮かべてもらうような企画を立案し、クライアントの企業様に採用していただきました。この時、メイン企画を仕切っていた先輩が非常にリーダーとして素晴らしく、お手本として色々と学ばせてもらいました。まず人柄がよく、決して驕らず、周囲が自然とついていきたくなり、有言実行で、行動力あるリーダーです。今もその先輩は私の憧れです
 
作品を映画館で見て、エンドロールに「立命館大学映像学部」の文字を見つけたときは本当に感動で鳥肌が立ちました。学生レベルのプロモーションに対してここまで敬意を払ってくださる企業の方々の懐の深さにも感動しました。
 
このような経験を踏まえて、自分が極めたいことが徐々に見えてきました。はじめは漠然と「何かを創りたい」と思っていましたが、「人のため」に生かせることを、映像制作を通して行いたいと考えるようになりました。

それで3回生で映像人類学の宋ゼミに入りました。ここでは、「“LGBTQ” が対峙する問題」を、「ドキュメンタリー」を通じて研究しています。LGBTQとは、いわゆるセクシャルマイノリティの人々を指します。日本におけるLGBTQの問題は、その不可視化(メディアによるLGBTQ=オネエイメージへの同一化など)で、画一化されたLGBTQのイメージは、問題の本質を隠してしまいます。そうではなく、ひとりひとりの「違い」を映し出し、性の多様性を顕在化すれば、問題解決に大きく前進すると考えています。しかし、LGBTQへの理解がまだまだ浅い日本で、映像化によって当事者が被るかもしれない危険は、残念ながら存在します。この点は、制作者として最大限配慮して取り組みたいと感じています。また、研究協力者を随時募集しています!

この研究のこともあり、今年の秋からカナダのブリディッシュコロンビア大学(UBC)に8ヶ月間留学することにしました。カナダはジェンダーやメディアリテラシーについて研究活動が活発です。人々がそのような文化的背景の中でどのように暮らしているのかを知りたいです。
留学先で得られる知識・経験に今からワクワクしています。とことん吸収して貯めて、多くの人に伝えていければと思います!

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「EIZO DAYS」では、2018年度学部パンフレットと連動して在学生へのインタビューをおこなっています。

 映像学部では、将来めざすベクトルに合わせて4つのゾーン(映像文化、映像マネジメント、リニア映像、インタラクティブ映像)を展開し、軸となるゾーンを拠点にしながらも、他の領域についても積極的に学べるカリキュラムを用意しています。

 その学びの中で学生は、今回インタビューに応じてくれた皆さんのように、入学時の思いを貫き通したり、方向転換をはかったり、広い視野で物事を捉えていたり、一つのことにひたすらこだわったりしながら、それぞれの「プロデューサー・マインド」を身につけて卒業していきます。

 映像学部に興味のある方は、是非今後続くこの連載企画「EIZO DAYS」をご一読ください!

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