EIZOVOICE

映像学部でCG制作!学部イベントで優秀賞を受賞した松田晃季さんを直撃!

2018.11.19

今回、このEIZO VOICEでは、先日映像学部で開催した学部発信企画「ジャンキャリ」にて作品を出展し、見事参加者投票で最高得票数を得て「ジャンキャリ・アワード」で優秀賞を受賞したお二人を直撃しました!

映像学部で素晴らしい作品を作っているお二人がどんな理由で映像学部に来て、今どんなことを学び、今後どんなものを制作したいと考えているのか伺ってみました。今日はまず上映・発表部門での受賞者、松田晃季さんのインタビューです!

ジャンキャリ・アワード【上映・発表部門】優秀賞 松田晃季さん

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-まずは(少し前のことになりますが)ジャンキャリ・アワード受賞おめでとうございました。受賞の感想などを教えてください。
 受賞と聞いた時はびっくりしました。このアワードが創設されてから、ずっと我がCGゼミの出展学生がこの賞を獲ってきていているので、今年も誰かもらえればいいなとは思っていましたが。

-テーマは「3DCGのワークフローについて」ということで発表されていましたが、どういった点に力を入れて発表しましたか。
 映像学部生でも、実際に3DCGをどんな風に制作するのか特に低回生の方は知らない人も多いと思います。そういう人を意識して3DCGの一連の制作過程をわかりやすい言葉で説明しようと心がけました。アンケートの反応を見ても、やはり低回生から「すごくわかりやすかった」「CGの勉強をしたくなった」などと嬉しい声をいただきました。

-どんなことを伝えたかったのでしょうか。
 「絵は手で描くよりも、コンピュータで描く方が簡単」と思っている人もいるかもしれませんが、実はとても大変で地道で忍耐力のいる作業だということを伝えたかったです。

-松田さんの作品は戦車や戦闘機などのミリタリー系のものが多くある印象です。
 小さい頃から戦争映画をよく見ていた影響ですね。韓国映画の「ブラザーフッド」という映画を見てとても感動して、そこからハマりました。男子が小さい頃よくハマる戦隊ヒーローものがあると思いますが、そういう「一人のヒーローが悪を退治する」というものではなく、「チーム全員で何かを成し遂げる」という点に強くひかれたように思います。そういう影響もあって、自分でもミリタリー系の作品が多くなっていますね。実はホンモノの戦闘機はまだ生で見たことがないんですが。。。

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-見たことがないのにあの質感をあんなにリアルに表現できるんですね!
 小学校の頃から絵を描くのが好きでした。そして、ファンタジーよりもリアルなものが好きで、「質感」には結構こだわっています。ゼミでもテクスチャー(物体の表面や質感を表現するための地紋やパターン)について勉強し、その成果をゼミのみんなの前で発表したりしていて、それでずいぶんと技術がついてきたように思います。

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-映像学部に進学しようと思ったのはなぜでしょうか。
 高校生の頃から、ハリウッド映画に出てくるような戦闘機を自分も3DCGで作りたいと思うようになりました。それができる学校を探しましたが、専門学校では本当にCGだけしか学べません。実写やゲーム、教養、自分の興味ある戦争の知識についても学んで視野を広げたいという思いもあり、映像学部にたどり着きました。

-入学してからはCG一筋?
 それが、映像学部ではCGを実際に作れる実習授業は2回生からなので、1回生ではずっとゲームをしていました。今思えば、独学でこの時期にもやっておけばよかったなと感じますが、その時はそれほど焦りもなく、学部の授業をきちんと受けて、帰ったらゲーム(笑)。2回生で実習授業を受け、3回生でCGゼミに入ってからは、ネットに上がっている海外のCGクリエイターが制作したたくさんの動画を見て、前述したようにテクスチャーについても勉強し、ひたすらにCG制作を研究しています。

-卒業制作はどのような作品になりそうですか。
 やはりミリタリー系です。戦闘機が敵の車両を攻撃するという動画です。就職活動も終わったので、一段落しましたし、制作するのみです。

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-CG制作会社に就職が決まったとのことですが、就職活動で苦労したことはありますか。
 あまりに私が作品にリアルを追求していたため、企業の方から、「松田さんの作るファンタジー作品を見てみたかった」と言われたことです。現実にあるものは、それを忠実に再現すればいい(これはこれでもちろん大変ですが)のですが、ファンタジーはデザインをゼロから作り出さなければなりません。自分には「デザイン力」があまりないと思っていて、ファンタジーものを制作できる人を本当に尊敬しています。卒業制作が終わったら、こういったジャンルにも挑戦したいと思っています。

-高校生や大学の低回生にメッセージをお願いします。
 近年、映像業界のみならず、3DCGのニーズは急速に高まってきています。頭の中にあるイメージをそのまま絵にすることができる力が付けばそれはすごい強みになります。自分は将来「3DCGと言えば松田晃季」と言われるようなクリエイターをめざしたい。皆さんも自分のなりたいものに向かって頑張ってください。

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松田さんありがとうございました!近年、映像学部を志願する高校生の皆さんの中で、「3DCGに興味があってこの学部に決めた」という声が増えてきています。松田さんのように、大学2回生から本格的にCG制作を始めたという人でも、「作りたい」という気持ちがあれば、ここまでの技術や知識を修得できるということがわかりました。彼のCGの「質感」は数年で得たものとは思えないほど素晴らしいです!

2月に開催する映像学部卒業制作展「立命館映像展」でも彼の卒業制作作品を観ることができますので、是非観に来てください。

次回は、展示部門で優秀賞を獲得した西村魁峰さんのインタビュー記事をお届けします!

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