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映像学部新入生金重黎さんがオンライン動画コンテスト「BOVA」で受賞!!

2019.05.20

新年度が始まって1ヵ月半が経ちました。

1回生の皆さんはもう大学に慣れたでしょうか?4月はただでさえ慣れない大学生活に加えて、いろんな歓迎イベントのラッシュや新しい人間関係の構築などで疲れ果てていた様子もちらほら伺えました。連休(と言っても授業はありましたが・・・)などもあって少しリフレッシュした方もいるかもしれませんね。

さて、そんな1回生の中に早々と4月にコンペ受賞報告をしにきてくれた学生がいます!!

彼の名は、金重黎(キン・ジョンリョ)さんです。彼が高校生最後の年に応募した動画がオンライン動画コンテスト「BOVA」(※)の学生部門で107作品のうちの2作品に選ばれ、受賞されました!

制作したのは高校3年生の時ですが、応募のきっかけや先月開催された受賞式のこと、彼が今どんな思いで映像学部での大学生活を送っているのか、そして夢についても語っていただきました。アツい学生が入学してきてくれて、嬉しい!!

BOVAとは?・・・「Brain Online Video Award​(BOVA)」は映像制作業界の活性化と、これからの時代を担うオンラインビデオクリエイターの発掘と育成を目指し、月刊『ブレーン』が2013年より実施する、オンラインに特化した動画コンテスト。ブレーンでは、これからの才能に出会える場としてオンライン動画領域に着目し、若きオンラインビデオクリエイターを応援するべく、このアワードを創設した。
協賛企業から出された課題に対して、解決策となる3分以内の動画を募集。未発表の動画であれば、プロ・アマや撮影方法などは問われない。
オンラインならではの「話題になる」「新たなアイデアにあふれている」動画を審査・表彰する。


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高校では部活でサッカーをやっていて、高校2年生まで大学受験についてまったく意識していませんでした。大学に進学するのか、専門学校に行くのか、それすらもまだハッキリしていなかったんですが、何となく「映像」という世界に惹かれている自分は意識していました。

きっかけはかなり幼い頃に遡ります。NHK教育テレビの番組で、着ぐるみのキャラクターが鏡の前で踊るシーンで、着ぐるみは踊っているのに、鏡の中のキャラクターは踊っていないという場面がありました。幼心に「どうして!?」とワクワクしたことを今でも覚えています。そんなところから自分の映像の原体験は始まったように思います。

元来目立ちたがり屋の私は、中学では見事に「ヒカキンキッズ」になっていました。ムービーメーカーという編集ソフトを使って一生懸命動画を編集し、Youtubeに上げていました。登録数は37人(ほとんど親戚)でしたが、マジック動画や商品紹介動画などおもしろいと思うことにたくさんチャレンジしました。高校の文化祭でも創立70周年の記念ムービーを制作したりもして、とにかく映像と共に成長したという実感があります。

そういった経緯もあって徐々に「映像分野で何らか仕事ができたら」という思いが芽生え、とりあえず高校2年生から大学のAO入試対策専門の塾に入りました。一般入試では受験勉強で既に差がついているという危機感があったので、自分の今までの経験や感性で勝負できるAO入試に掛けようと思いました。

映像をやりたいと塾の先生に相談し、結果絞られたのが、武蔵野美術大学・東京工芸大学・立教大学、慶応大学、そして立命館大学でした。すぐにそのうちの3校オープンキャンパスに出向きましたが、その一つが立命館大学でした。自分は神奈川県出身で、両親も関東の大学の方を薦めてきましたが、私はオープンキャンパスでの雰囲気や印象がとてもよかった立命館に惹かれていました。教学内容的にも映像学部のカリキュラムが一番自分のやりたいことと合致していたように思います。

BOVAへの応募はそんなAO入試受験対策の一環で思いつきました。何らか入試の時にPRできる実績がほしいという理由です。2年生で初めてチャレンジした時は、初めてにもかかわらずファイナリストに残りました。でも、結局最終審査で落ちてすごくすごく悔しい思いをしました。

いいこともありました。

BOVA応募をきっかけに、独学で映像についてより多くの事を学べたので自信にはなりました。ファイナリストに残ると、宣伝会議が主催する無料のセミナーに参加することができます。社会人のクリエイターばかりの会場で、一人ポツンと制服を着て参加する青い高校生はとても目立ち、その結果いろんな大人の方とつながってかわいがっていただきました。これは本当にいい経験でした。自分で名刺を作って、電通の局長さんと名刺交換をした時はものすごく緊張しましたね。あの経験はコンペに応募したからこそ得られたものです。

3年生の挑戦の時はもうAO入試は終わっていて、実績をPRしたいという思いよりも、前の年にファイナリストに残ったからもう一度チャレンジしてみるか!、という感じで締め切りギリギリで思い立ちました。2日間でシナリオを書いて、撮影も1日で終えて、なんと編集も1日で終わりました。予算は0円でした。一緒に制作してくれた友人やキャストをやってくれた親戚にすごくお世話になりましたね。でも、短期間で作ったこともあって、「もっとああすればよかったなぁ」というのは色々ありました。


金さんの2019BOVA学生部門賞受賞動画『カンロ 動かすもの』

「とにかくキャバクラをシーンに入れたい」という思いでロケハンしたりと、1年目の応募の時よりも肩の力が抜けていたのが逆によかったのかもしれません(笑)。BOVA事務局から「受賞しました」と電話がかかってきたときには飛び上がりました。受賞する時は意外と力んでいない時なのかもしれませんね。

先月開催された受賞式は六本木ヒルズの45階でおこなわれました。クライアント企業、広告代理店、プロのクリエイターさん、コンペ事務局など会場はそうそうたる大人の人ばかりで、圧倒されそうでしたが、よくよく話を聞くと立命館大学出身の人もとても多く、先輩方のご活躍を間近で見ることができて心強かったです。映像学部卒業生の山口十夢さんが同じコンペの協賛企業賞を受賞されていて、会場でご挨拶もし、色々とアドバイスもいただきました!

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受賞式後のツーショット(写真左が金さん、右が山口さん)

今の私の夢は、「朝鮮半島の北と南の距離を映像の力で縮めたい」です。

まだ大学は始まったばかりで、自分のペースもつかめているのか実感もないですが、毎日楽しくやっています。慣れない一人暮らしも頑張りつつ、この夢に向かっていろんなことを学んでいきたいと思います。

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金さんありがとうございました!皆さん動画はご覧いただけましたか?とても2日間で構想したとは思えないような温かくて、伝えたいこともしっかりと伝わってくる作品だったのではないでしょうか。家族や友人について語るときの彼の表情は動画の雰囲気そのままといった感じで、彼の今までの経験や思い、そして周囲との関わりによって得られた感性がそのまま受賞につながったのだとインタビューをして思いました!

そして、素晴らしい夢。映像の可能性は無限大です。頑張って欲しいです。

これからもコンペにチャレンジしていきたいという金さん。映像学部生の皆さんも、是非在学中に作品を制作したら積極的にいろんなコンペに応募して、外部の人の意見や評価を受けながらステップアップをはかってください!!

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