2015.03.05

法政大学第8回FDミーティングで学生が発表


2015年3月2日、法政大学市ヶ谷キャンパスで「第8回FDミーティング」が開催され、
コーディネーターの木谷と、サポートスタッフの小出優子さん(文学部3回生)、中村夏子さん(文学部2回生)が登壇しました。

テーマは「立命館大学障害学生支援室におけるピアサポートの取り組み これまでの活動と課題~職員・学生の視点から~」で、法政大学の学生、教職員35名が参加されました。


まずはじめに、木谷コーディネーターが、高等教育機関における障害学生支援の状況について説明したあと、本学の支援室の成り立ちやピアサポートを軸とした支援のあり方、本学で特徴的な制度である学生コーディネーター制度について、その成果と課題を話しました。

続いて学生の中村さんが、学生同士のコミュニケーションの重要性について話しました。学生主体で実施したパソコンテイク講座を通じて連帯感や達成感が生まれ、楽しんで活動することの大切さを実感し、その上で障害学生が主役になれていないことを課題としてあげました。今後さらに障害学生に積極的にかかわってもらいたいという思いから、障害学生から何か教えてもらうような企画(手話企画等)も実施してみてはと提案しました。

最後に小出さんは、これまでの3年間の経験を通じて学んだことを話しました。サポートを始めたときは、「やってあげている」という一方的な思いが強かったが、学内の様々なピア・サポート団体が集まる企画に参加したことがきっかけで、ピアサポートについて考えるようになりました。そこで、サポートを通じて自分自身も学んでいたこと(例:教員を目指していることから、あらゆる学生に配慮された授業方法について考えるようになった等)に気付けたと話してくれました。
また、先生の障害学生への配慮のおかげで授業が分かりやすくなった事例を紹介し、このような配慮は障害学生だけでなくサポートスタッフや受講生全員に有益であると言及し、今後の展望として、後輩育成と障害学生支援をとおしたFD活動について語ってくれました。

質疑の時間では教員からたくさんの質問があがり、また終了後は法政大学の学生と立命館大学の学生が交流する場面も見られました。

今回、このような貴重な機会を与えていただいた法政大学の皆さま、準備から発表まで精一杯取り組まれた学生のお二人に改めて御礼を申し上げます。



(文責:木谷恵)