2015.03.05

2014年度近畿地区障害学生支援協議会合同交流会が開催されました


2015年2月20日(金)に昨年に引き続き、二回目の近畿地区障害学生支援協議会合同交流会が
同志社大学烏丸キャンパスで開催されました。

近畿地区障害学生支援協議会では、
同志社大学、関西学院大学、大阪教育大学、関西大学、京都大学、大阪大学、立命館大学の
7大学が障害学生支援について関西の大学間ネットワークの形成及び活性化を目指し、
活動しています。


全体で学生53名が参加し、立命館大学からは10名の障害学生、サポートスタッフが参加しました。

〈 分科会①「仲良くなろう!」 〉10:10~12:00
職員がファシリテーターとなり、7つのグループに分かれました。
自己紹介から趣味の話で盛り上がったり、
自身の障害について話したり、障害学生支援を始めたきっかけを発表しあったり、
それぞれのバックグラウンドの話しをしました。

〈 パネル発表(大学紹介) 〉
各大学で作成をしたパネルを、分科会①のグループごとに周り、
自分の大学のパネルの発表をしました。
パソコンで作ったパネルもあれば、手書きでまとめているパネルもあり、
各大学が趣向を凝らして大学紹介をしていました。
本学の参加学生もメモを片手に、発表し、質問にも答えていました。


〈 分科会② 〉13:30~15:20

ここでは、3つのテーマに分かれて、障害学生支援について議論をしました。

1では、「よりよい関係づくりとは?~障がい学生、サポート学生に必要な力~」をテーマに
5つのグループが発表をしました。
相手を理解しようとする気持ちが信頼関係につながるのではないか、
支援する、されるの関係を超えた友達としての関係づくりが大事なのではないか、
という意見が挙がりました。
また、具体的には、交流会や懇談会、合宿等の一緒にいる時間を増やすことで、
垣根のない交流ができるのではないか、という意見がありました。

2では、「大学のバリアフリーって?~うちの大学のええとこ、あかんとこ~」をテーマに
2つのグループが発表をしました。
大学ごとに違う、物理的バリアの話しや、サポート方法の違いについての話が挙がり、
先生にも学生にも障害学生支援について知って欲しい、という意見がありました。

3では、「支援あるある!~支援にまつわるエピソードを語ろう~」をテーマに
2つのグループが発表をしました。
先生に支援を受けていることを知られていないためおきる弊害について、
障害学生の気持ちを尊重しながら、
先生にアピールすることが大事なのではないか、という意見がありました。
また、障害学生、サポートスタッフが直面している困りごとから、支援について考えてみたときに、
先生や、周りの学生などの第三者にもっと協力を求めて、
もっと第三者が入りやすい支援制度にすることで負担の少ない支援体制が作れるのではないか、
という発表もありました。

3つのグループに共通して、「コミュニケーションの大切さ」が挙がり、
障害学生やサポートスタッフが集まれる場所があるとよいのでは、
という意見も多く挙がっていました。

これを受けて、本学でも障害学生支援に関わる学生が集まれる場所作りを検討していきます。

参加した、本学の学生のアンケートでは、
「他大学のことを知れて楽しかった」、「勉強になった」という意見が多く、
8割の学生から大変満足、満足との回答を得られました。
またパネル発表では他大学の支援について学んだことで
「他大学のいいところを吸収してよりよい支援体制と関係作りに力を入れるべきだと思った」、
「他大学と交流することで様々な発見が得られた」、
「もっと向上心をもってサポートを行おうと思った。
自分にできることを精一杯しようと思った。」等の
前向きな意見が挙がりました。

他大学の支援状況や他大学の学生の活動を知ることで、
本学の支援状況や自身のサポート活動について振り返ることができ、
今後の支援活動に役立てたいという前向きな気持ちが育めました。

今回の交流会の開催は、学生自身が他大学の障害学生支援状況や強みや課題を学び、
それを通して自身の大学の支援状況を振返ることができたこと、
そして何よりも他大学の学生達と熱心に意見交換を行い交流できたことから、
参加学生の満足度も高く、有意義な企画となりました。

立命館大学のポスターはコチラ