2020.04.30

2020年度春学期 Web授業実施における支援および配慮について

2020年度春学期 Web授業実施における支援および配慮について

 

2020年4月30日

立命館大学 障害学生支援室

 

 5月7日からのWebを活用した授業の再開にともない、障害学生への修学上の配慮について、先生方には個別、配慮文にてお願い致しますが、ここには、障害学生等に対するご留意いただきたい一般的な支援および配慮の例と現時点で障害学生支援室が対応できることを掲載いたします。ご参照いただければと思います。障害学生の修学困難は、①見えにくさ、②聞こえにくさ、③間に合いにくさ(情報の授受が遅延することに起因する)、の事情で情報へのアクセシビリティが制限されることにより生じます。

 また、今後の状況(先生方のご意見や障害学生の状況、支援技術の新たな情報等)を踏まえて、内容を更新していく予定です。


  ①【見えにくさ】

 主な障害等:視覚障害/発達障害(学習障害)

 状態:教材(レジュメなど)の文字・図表が見えない、見えにくい、見て理解することが難しい

 支援および配慮の例:

 ◎先生方にお願いしたいこと

 ・拡大可能な資料(デジタルデータ)を準備する

 ・パワーポイントなどの教材に音声情報(ナレーションなど)や解説(ノート)を付けたものを提供する。

 ・動画やライブ配信授業において、指示語(あれ・これ)の使用を避け、〇〇ページなど、具体的な説明を加える。

 ◎障害学生支援室で対応できること
  ・授業資料(レジュメ)のテキストデータ化

  ※レジュメの枚数が多いものや図や表、写真等が多く含まれる資料のテキスト化には時間を要します。1週間前までに障害学生支援室に依頼をお願いします。

 

 ②【聴こえにくさ】

 主な障害等;聴覚障害/発達障害

 状態:教材(動画やライブ配信など)の音声を聞き取れない、 聞き取りにくい、聞き取って理解することが難しい

 支援および配慮の例:

 ◎先生方にお願いしたいこと

 ・動画やライブ配信において、字幕機能が活用できるものであれば、字幕機能を使用する

 ・ライブ配信において、授業や意見交換を録画・録音し、後日閲覧できるようにする

 ・動画において、教員の授業内容の事前のテキスト化、シナリオの提供

 ・動画やライブ配信の内容を説明する視覚情報(書籍・論文など)の提示

 ・主に動画やライブ配信において、ゆっくり、明瞭に話す。話者の口元が見えるよう、マスクを外して話す。

 ・意見交換・質問のやりとりにチャットや掲示板機能を活用する

 ◎障害学生支援室にて対応できること

 ・動画の文字起こし(音声情報を文字化する作業)

 ※作業を行うのに一定の時間がかかります。動画の使用および配信の2週間前を目処に障害学生支援室に依頼をお願いします。また作業に時間がかかるため、動画に伴う課題提出期日についてご配慮ください。

 ③【間に合いにくさ】

 主な障害等:聴覚障害/発達障害/肢体不自由/発達障害/精神障害/その他

 状態および支援および配慮の例(主に先生方にお願いしたいこと):

 ・情報の入手や理解、メモを取る、課題の取り組みに時間がかかる

 →授業開始前に、manaba+Rに授業の進め方・資料を掲載

 →締め切りの延長などに柔軟に対応する

 →オンラインでのテスト、クイズの受験方法を柔軟に調整する

 重要な情報や指示を見逃す・聞き逃す

 →教材や課題の公開期間を3日以上設ける/個別の関連情報提供に応じる

 相談や質問のタイミングが分からない

 →個別相談に応じる

 課題や締め切りなどを管理することが困難

 →個別相談に応じる

 ライブ配信途中での退席(トイレ等)が言い出せず、我慢し、精神面の調子を崩す

 →個別相談に応じる

 

以上