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「障害学生のキャリアを考える会」を開催しました!

20171111日(土)、キャンパスプラザ京都にて「障害学生のキャリアを考える会」を開催しました。

 

この会は「障害があるけどどのように就活したらいいのかな」、「障害者雇用って何?一般の雇用と何が違うの?」と

疑問に思っている方のために、就職活動を終えた障害のある学生が考えてくれた企画です。

 

この企画を考えてくれた学生自身、障害があることでどのように活動すべきか、何からすべきか、周囲に相談したり

話ができる存在がいなくて困ったとのこと。

その経験を踏まえ、今後就職活動を行う障害学生の助けになればと思い、この企画を作り上げてくれました。

 

(企画立案者の学生よりあいさつ)

 

まずは、キャリアセンターより「障害学生の就職活動について」ガイダンスを行いました。

障害者採用といっても、仕事理解や業界研究などは一般的な就職活動と変わりません。

 

ただ、必要となる配慮について企業に伝えなければいけない点では、障害者採用特有の+αの要素が

必要になってきます。

「障害」について、誰もがわかるように自分のことを伝えることの必要性や、障害者枠求人での探し方

などについて説明されました。

キャリアセンター実施企画の参加にあたり、必要な配慮があれば相談に乗ってもらえることもわかりました。

 

(キャリアセンターのガイダンス)

次に、内定者4名と卒業生2名の体験談発表です。

内定者からは、インターンシップ体験・障害者手帳の取得に関する経緯・学外就職支援団体の利用経験等について

それぞれの体験談を話してもらいました。

インターンシップを経験した学生は、自分の障害に対する向き合い方を知り、コミュニケーションを磨くことの

必要性を学んだといいます。

また別の学生からは、採用する企業に対して自分の障害について説明することは必要だけど、その前に

「どのような熱意を持ってその会社に入りたいか」を伝えることが大切だという意見が出されました。

 

卒業生2名からは、現在働いてみて感じていることについて発表をしてもらいました。

大学時代に就労移行支援事業所主催の就職支援プログラムに参加されたことが役立ったそうです。

また、自分の特性を知った上で、書類作成時のチェックリスト作成や業務量の調整など仕事上での

工夫をされているとのこと。

仕事をする上での心構えとして、「自分も組織の意思決定に関わる存在」であるということなど、

働いたからこそ分かったことを話してもらえました。

  

 

(内定者体験談の様子)

 

後半は「質問会」の時間です。

参加学生にはあらかじめ質問用紙を配布していたので、その質問に基づいて内定者・卒業生・

キャリアセンター職員から回答をもらいました。

「障害者枠で採用された場合、一般採用の場合と待遇面や雇用形態で差があるのか」

「就職活動に失敗したり、就職後、思っていたこととのギャップで退職してしまった場合、

その後どのようにすればいいのか」

「仕事をするにあたって、コミュニケーション面で苦労したことは何か」

「ストレス発散方法は?」

など、障害あるなしに関わらず、参考になる話をたくさん聞くことができました。

 

 (質問会の様子)

 

総括では、長澤障害学生支援室長より、「学生主体でこのような会が企画されたことは素晴らしい」

という言葉をいただきました。

 

(総括の様子)

 

会の最後は、参加者同士の交流の時間を設けました。

質問会では時間の関係で聞けなかったことも、直接登壇者と参加者同士で話をすることが

できたのではないでしょうか。

 

今回の会が、少しでも障害者雇用枠で就職を考える方の手助けになれば幸いです。

これからも障害学生支援室とキャリアセンターでは、障害のある学生の就職活動を応援しています!