ご挨拶

未来を信じ 未来に生きる

 皆さまもご存じのように、立命館大学の校名は「孟子」の「尽心章句」に由来し、本学が「学問を通じて、自らの人生を切り拓く修養の場」であることを示しています。その学び舎において、「自由と清新」の建学精神、「平和と民主主義」の教学理念のもと、現在まで内外のご協力とご支援をいただきながら、本学の専門性と多様性を生かした教員養成に取り組み、優秀な学校教員を多数輩出してまいりました。そうした中、立命館の校友教職員や附属校教職員のみならず、教育に深く関わろうとする諸氏が集い、学校教育における実践交流や研究活動などを通して日本の教育界に貢献することを目指し、先の2006年12月に「立命館学校教育研究会」を発足させました。
 本会は、これまでその折々の教育課題に相応した「講演会」や若手教員を中心とした「若手教員懇談会」、学校現場の課題を交流・討論する「分科会」などを開催してまいりました。おかげさまで、校友教員に加え幅広い年代や職種の方々にもご参加いただき、大変実りある研鑽と研究実践を積み重ねてまいりましたが、2019年末よりの新型コロナ禍のため、本会に限らず学究の場における多くの交流機会が制限されております。しかしながらそうした現状であればこそ、立命館憲章にも謳われている「未来を信じ、未来に生きる」の精神をもって、この困難を皆さまとともに乗り越えていきたいと願っております。
 今後は、先の2017年4月に開設されました立命館大学教職研究科(教職大学院)ともさらに連携を深め、教育研究活動をより充実させてまいりたいと考えています。また本会の取り組みにつきましては、引き続きホームページ等を通じて会員の皆様や社会にも広く発信してまいります。
 校友の皆さまをはじめ、多くの方々の積極的なご参加を心よりお待ちしております。

上山 義宏
立命館学校教育研究会 会長
上山 義宏

立命館学校教育研究会
設置の目的

 立命館学校教育研究会は、2006年12月23日(祝)に設立総会を開催し、発足いたしました。

 教職教育をめぐる社会情勢が大きく動く中、本学では「自由と清新」を建学の精神とし、「平和と民主主義」を教学理念とする大学の学びを基礎に、総合大学としての高度な専門性と多様性を生かすことによって、教師教育を行ってきています。この建学の精神と教学理念が目指してきたものは、国際性・人間性豊かな教養人としての資質と専門職業人としての能力を備えた教員の養成です。これまでに立命館大学では全国各地に数千名規模で教員を輩出してまいりました。

 2007年度には産業社会学部子ども社会専攻に小学校教員養成課程を開設し、小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教員の養成に取り組んできております。2010年度には教職課程カリキュラム改革をし、高い専門性、子ども理解力、伝える力の三つを備えた教員を養成すべく努めております。

 立命館学校教育研究会は、立命館の校友教職員、附属校教職員をはじめ、教育に関わろうとする者が、学校教育における教育実践交流や研究活動などを行い、広く日本の教育界に貢献することを目的としてひきつづき取り組みを進めてまいります。