文字サイズ
  • 戸部 隆太講師
  • Ryuta Tobe
  • 生物工学科
  • 研究室応用分子微生物学研究室
  • 専門分野生化学、応用微生物学
  • 担当科目タンパク質工学、微生物生理学、生化学実験、顕微鏡観察基礎実験
    • バイオテクノロジー
    • 微生物
    • 生物資源
Q1研究の内容を教えてください。

 私は、セレン(Se)と呼ばれる元素の研究をしています。おそらく、多くの人は聞いたことすらもないと思います。Se は、酸素や硫黄などと同じ周期表の第16族に属する半金属元素です。半金属ですが、ヒトをはじめとする多くの生物にとって、鉄や亜鉛と同じ様に体を構成するために必須な元素です。Seを含む特殊なタンパク質は、セレンタンパク質と呼ばれており、哺乳類だけではなく、微生物にも存在しています。その中のいくつかは、抗酸化タンパク質としての機能を持つことが知られていますが、未だ半数以上のセレンタンパク質はどんな働きをしているのかはっきりわかっていません。私は、細菌を使って、それらセレンタンパク質がどのように合成され、どんな働きをしているのかを明らかにする仕事をしています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 私が高校生の時は、ただただその日が楽しければ良いという感じで遊びまわっていました。そして、そのまま卒業し、特にやりたいこともなかったので就職も進学もせず、派遣会社や飲食店のアルバイトをしながらその日暮らしをしていました。そんな日々が3年ほど続いたある日、地球温暖化防止についての国際会議(京都議定書)が地元京都で開催されることを新聞で知りました。その記事の中に、(もうどこのどなたかは忘れてしまいましたが)微生物の力を使って二酸化炭素を酸素にする研究についての紹介がありました。それを見て、「微生物って面白いな。研究というものをしてみようかな。」と思い立ち、そこから真剣に受験勉強を始め、いろいろありまして現在に至ります。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

『好きこそ物の上手なれ』;ありきたりですが、まず、自分の好きな事、やりたい事を見つけてください。他の人よりも時間がかかっても構いません。多少なら、ご両親にご迷惑がかかっても後で恩返しをしましょう。人生は人それぞれです。

『継続は力なり』;やりたい事が見つかったら、あとは自分を信じて、周りに流されず、突き進んでください。「やりたい事=仕事」にできれば、どんな苦難も乗り越えられると思います。ただ、好きなことを続けることは思っている以上に大変です。好きなことを続けるにはどうしたら良いかを考えて日々の努力を続けてください。

おすすめの書籍

福岡 伸一 著『生物と無生物のあいだ』