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  • 向 英里准教授
  • Eri Mukai
  • 生命医科学科
  • 研究室病態生理代謝学研究室
  • 専門分野生理学、代謝学
  • 担当科目人体の構造と機能2、生理学実験
    • 生活習慣病
    • 予防健康医学
Q1研究の内容を教えてください。

 世の中が豊かになった今日、栄養過多や交通の発達による運動不足などの環境要因により起こる生活習慣病が年々増加の一途をたどっており、なかでも糖尿病は世界レベルで考えなければならない問題の一つとなっています。糖尿病は単一の原因でなることはごく稀であり、さまざまな要因の相乗効果の結果、発症するという特徴をもちます。したがって、完全な治療法がまだ存在しない複雑な疾患であり、現在発症機構の詳細な解明や治療法について精力的な研究がなされています。研究室では、糖尿病がどのように発症するのか、またどのような治療法あるいは予防がより効果的であるのか、を総合的に探求しています。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 今では「リケジョ」という言葉がありますが、まさしく理系の科目が好きな高校生でした。当時注目を浴びていたバイオテクノロジーに興味をもち、また動物や植物が好きだったのもあり、大学は農学部への道へと進みました。農学部では動物から植物、微生物、高分子化合物など、あらゆるものをターゲットとした研究が行われており、興味を一つにしぼるのが難しかったのですが、生体のしくみに興味をもち、動物を扱う「栄養化学」の道を選びました。しかし農学部では生体や生理機能の研究をするには限界があり、大学院から医学研究に進み、それ以来糖尿病の研究を行っています。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 すでに、こうなりたいという将来の夢を持っている人もいるかもしれませんが、そうでない人もいるかもしれません。私も当時は特に夢を持っていない人でした。しかし、大学進学や卒業後の進路など、人生の岐路に立ったとき、自分はどうしたいのかをすごく考えました。そして、その時々で進みたいと思った道を選んできました。ですので、後悔はありませんし、こういう道を進みたかったんだと自分のことながら改めて思い知らされます。皆さんも、まずはいろんなことに興味をもち、さまざまな知識を得て経験をしながら、自分の進みたい道を模索してください。興味がなかったものが面白いと感じたり、自分に対するあらたな発見があるかもしれません。あらゆることを吸収して可能性を広げてください。

おすすめの書籍

ブルース・アルバーツ 著『細胞の分子生物学』