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  • 萬年 太郎助教
  • Taro Mannen
  • 生命医科学科
  • 研究室プロテオミクス研究室
  • 専門分野分子生物学、細胞生物学
  • 担当科目生物科学2、生理学実験、薬理学実験、応用分析化学
    • ゲノム
Q1研究の内容を教えてください。

 21世紀のポストゲノム時代に入り、ヒトゲノムの大部分の領域から機能未知なRNAが大量に合成されていることが分かりました。これらのRNAは、タンパク質の情報をコードすることなく「ノンコーディングRNA」(ncRNA)としてRNA自身が固有の機能を果たすと考えられていますが、大部分の機能は未解明のままです。これまでに、特定の癌細胞でncRNAが骨格として細胞内の顆粒状構造体の形作りに働いていることを発見しました。現在、この構造体の機能を明らかにするため、プロテオミクスの手法を用いて構造体の形成に必要なタンパク質の解析をおこなっています。こうした癌細胞特有の構造体の機能を明らかにしていくことで、新たな視点での癌病態解明につながることが期待できます。

Q2研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

 高校の時から生物が好きで生物を専攻できる大学に入りましたが、最初は4年間で大学を卒業して就職するものだと考えていました。しかし、卒業研究で配属された研究室の教授や先輩達が楽しそうに研究している環境の中で1年間過ごすと、気づけば大学院にも進学して私も研究の魅力にどっぷりはまっていました。研究は試行錯誤の連続で、毎日の実験が成功の連続というわけではありませんが、その研究結果を論文として世界に発表したときの達成感は私にとって研究の魅力の1つです。また、実際に実験をしている時は1人が多いですが、その研究を進めるためには、研究室の仲間だけではなく、日本国内、さらには世界中の研究者と協力して、目標のために切磋琢磨していけるのも研究の魅力の1つだと思います。

Q3高校生へメッセージをお願いします。

 まだ高校生の皆さんは研究とはどういうものかが想像つかないかもしれません。私は、まだ世界中の誰もが知らないことを最初に知る・見ることの出来るのが研究だと思います。また、研究により大きな発見をすると教科書で紹介されるかもしれませんし、これまでの概念を変えるようなこともあるかもしれません。少しでも研究に興味がある方は、高校生の時から大学のオープンキャンパスに参加して研究室を見学してみることをお勧めします。

おすすめの書籍

柳田 充弘 著『生命科学者になるための10か条』