7月11日（火）、びわこ・くさつキャンパス（BKC）リンクスクエア2階教授会会議室にて、2023年度春学期「西園寺記念奨学金」の給付証書授与式を開催しました。

授与式で代表謝辞を務めた、4回生の曽羽香南子さん（生命科学部　生物工学科）は、「歴史ある立命館大学に入学し、早３年が過ぎました。ただ生物が好きで、将来のためには化学も学んでおいたほうがいいだろう、程度の理由で生命科学部生物工学科を専攻したものの、具体的に何を学ぶのか、自分に向いているのか深く考えていませんでした。不安と期待の中で入学式を迎えた日を思い出します。それから３年、生物、化学、物理の幅広い基礎知識やその応用技術について学んできました。学んだことはそれぞれの分野のほんの一端なのでしょうが、それでも全てを理解することは容易ではありませんでした。幸い良い友人に恵まれ、授業での疑問や学生実験についての考察など意見を交わし、共に高め合いながらこれまでを過ごすことができました。その甲斐もあって、本奨学生に採用していただくことができました。このように、幅広い分野の知見に触れた結果、最も興味を持ったのが微生物と酵素でした。そして希望通り、この両方を扱っている三原先生の応用分子微生物学研究室に配属され、4月から本格的な研究が始まっています。新しく発見された微生物から発見された新規酵素を研究することになり、解明したいことが多く、とてもワクワクしております。私はこのまま大学院に進学する予定ですので、3年間かけてその酵素や、酵素が含まれる遺伝子クラスターについて、じっくりと暴いていきたいと思っています。」と述べました。

授与式終了後は、4年ぶりにリンクスクエア1階食堂にて懇親会を開催しました。懇親会には、若山学部長はじめ、学部執行部・各学科長の先生方も参加し、受賞者から受賞の喜びと今後の抱負が語られ、参加者間の交流も深まり、大いに盛り上がりました。