細川 愛水(ほそかわ あいな)

専攻 現代東アジア言語・文化専攻

実習先中国:深圳(深圳大学)・広州・香港

留学期間2017年8月

実習のスケジュール

日程
スケジュール
3月5日
関西空港から香港空港、その後、深圳市内へ移動
8月5日
~8日
深圳大学にて、中国語の授業、深圳大学の学生との交流会など
8月9日
~10日
広州にて、在広州日本国総領事館を訪問、広州市内・郊外の巡検。
8月11日
~13日
香港にて、チェックポイントラリー、市内・離島などの巡見
3月14日
香港空港より関西空港へ帰国

中国イニシエーション実習――国を越えて通じ合う

国を越えて通じ合う。今回の実習で、それは本当に出来るのだということを知りました。日本を出て、海外に行くこと自体が初めてだった私には、見るもの全てが新鮮に映りました。初めて触れ合う外国の人、自分と異なる生まれ、生活習慣を持った人。それにも関わらず、訪れた深圳大学の皆とはすぐに打ち解けることができました。交流の中で、彼らは私達日本の学生を中国の様々なところに連れて行ってくれました。本屋さん、ゲームセンター、ショッピングモール、カフェ。こうした場所に日本との違いは殆どありませんでした。





【深圳の大型ショッピングモール】

中国の学生と同じ場所で一緒に遊んで、楽しみ、食事をして、「美味しいね」って笑い合ったことを今でも鮮明に覚えています。

また、今回の実習で印象的だったのは、中国で中国語を勉強したことです。留学生との合同授業では、全く異なる言葉を使う人同士が、共に一つの言語を学ぶという環境に衝撃を受けました。初めての環境に戸惑いつつも、次第に伝えよう、理解しようという気持ちになり、気が付くと積極的に話しかけている自分がいて、とても嬉しかったです。

深圳大学での交流や授業、フィールドワークを通して、私は、実際に中国に行って人と触れ合い、自分の目で中国を見ることの大切さを知りました。そして、そうすることで初めて本当の意味での異文化理解ができるのだと強く感じました。今回のイニシエーション実習では、大学のある深圳市だけでなく、同じ広東省の広州市、そして香港という三つの街、地域を歩いたことで、日本で中国について学ぶだけでは知ることの出来ない、様々な中国の一面を見ることが出来ました。

 

【在広州日本領事館の前の大通り】と【米から、野菜、卵、肉、カエルまで幅広く並ぶ市場の様子(広州市)】


【本土から眺める香港島】

滞在期間は九泊十日と短くはありましたが、本当に参加してよかったと思います。あのわずかな期間では、語学力が大きく伸びることはありませんでしたが、自分の目で中国を見るということは、とても大切な経験だと思います。そしてなにより、実習で得た感動は、帰国後、こうしてパソコンに向き合っている今も変わらず、絶えることの無い好奇心を私に与え続けてくれています。

海外経験のない私にとって、中国に行こう!という決断をすることは容易ではありませんでした。しかし、もしあの決断が無ければ、私が今、中国語や中国について積極的に勉強していることは無かっただろうと思います。

思い切って中国に行ったこと。中国の大学で中国語を勉強し、そこで中国人の友達に出会ったこと。その友達と話をして、ご飯を食べて、遊んで、買い物をしたこと。関わりを持った中国人は皆、私たちに親切だったこと。中国企業を訪問したこと。様々な中国の街を歩いたこと。これら体験した全ての初めてを、一つの中国の思い出として抱きしめて、私はいま、中国を学び続けています。

最後に、中国を学び始めたことも実習への参加も、決断したきっかけや理由はいつも本当に些細なものばかりだった私ですが、この中国イニシエーション実習で得た経験は、これからの現代東アジア言語・文化専攻での学びに対する意欲や目標、好奇心を与えてくれただけでなく、自分自身の考え方やこの先の人生にも大きく影響するものであると、私は確信しています。