東アジア現地実習(韓国)

レポート①  

 私は、高校生のときに一度韓国に旅行に行ったことがあった。今回の実習ではそれから韓国がどのように変わったのか、今の韓国の人がどのような考え方を持っているのかなど実際に現地でしか体験できないことを学びたかった。したがって、語学の向上よりも文化体験や現地の同じ大学生との交流を楽しみにしてこの現地実習に臨んだ。

 しかし、韓国語の運用能力にはまったく自信はなかった。日本で韓国語の授業を真面目に受けてはいるが、それがどこまで本当に自分の身についているのかはわからなかった。したがって、韓国での語学授業は非常に不安であった。さらに、授業では説明などがすべて韓国語で行われてついて行けるかどうかも不安であった。最初は緊張していたものの、先生たちは授業を始める前に「昨日は何をしましたか?」などの簡単な韓国語で私たちに問いかけてくださり、授業に関係のあるちょっとした豆知識なども交えて授業を進めてくださったので、韓国語を話すことに少し自信がつき、徐々に韓国語が耳に慣れてきたことも実感した。そして、授業の中で一番印象に残っていることは、韓国の流行言葉を高麗大学の学生に聞くというものであった。例えば、日本でも「ヤバイ」とか「めっちゃ」という言葉があるように韓国でも若者の間でよく使われている言葉がある。それを韓国語で学生に質問するというものだったので、なかなか緊張したもののそんな言葉があるのか、そんな意味や使い方があったのかという新たな発見があって非常に面白かった。その言葉を知ってから、韓国人同士の会話の中で実際にその言葉が使われていることを聞いたときは意味がわかるという嬉しさとともに、教科書だけでは学べない生きた韓国語が身についた気がしてもっと韓国で勉強したいと強く感じた。しかし、授業では先生のおっしゃることが理解できても、韓国人同士の会話やお店で聞かれる言葉は早いし、知らない言葉もたくさん使われるのでどんなことをしゃべっているのかがわからないことも多かった。実習前は現地でしか体験できないことを学びたいと思っていたが、現地で学ぶためにはまず何よりも先に語学を向上させることが大切だということを痛感した。聞かれたことがわからない、わかっても自分の伝えたいことがうまく伝えられないというもどかしさが経験できたことも実習で得られた貴重な体験であると考える。

 2週間で得られたものは非常に多かったと感じるが、まだまだ時間が足りなかったとも感じた。特に語学授業はもっと受けたかったと強く感じている。先生たちは本当に一生懸命丁寧に教えてくださったし、私たちが韓国で有意義な時間を過ごせるように手伝ってくださったことにたいして感謝の気持ちでいっぱいである。この語学授業を通じて、韓国語の運用能力が著しく伸びたとは言えないが、韓国語を使わなければならないという環境で学んだことで確実に成長したことは実感できた。今回の実習で韓国に対する関心がさらに高まったとともに、韓国語を勉強することにもさらに意欲的になった。自分はここまでできるということを知ることができたということは、自信にもつながったし非常に大きな収穫であったと感じる。この経験を今後の学習や学生生活に大きく活かしていきたいと考える。

 

レポート② 

 私は東アジア現地実習に参加して、本当に良かったです。2週間現地で生活をおくり、学校へ行って授業を受け、毎日出かけて様々な文化に触れ、また友達を作ることもでき、このままずっと韓国にいたいと思うほど、とてもよい最高の経験ができました。実習に行く前は正直2週間も海外に行くなんて初めてで少し不安でしたが、実際韓国にいってみれば、楽しいという気持ちが大きすぎて、まったく心配不要でした。授業に関しては、まさかの上のクラスで、みんなのレベルが高くて焦りましたが、先生も面白くて説明も分かりやすかったので、なんとか授業についていくことができました。授業で習ったフレーズを買いものするときに使って通じたときはとってもとっても嬉しかったです。初めて韓国に行ったときにはトイレどこですか?これはいくらですか?ぐらいしかしゃべれなかったのに、今回2回目の韓国では、ここで食べたいのですがよいですか?この服の白色はありますか?といったかんじに韓国語で聞くことができ、前回よりも確実に韓国語を話した回数は増えたし、本当にわずかではあるけれど力がついたなと感じることができました。実際に現地で言葉が通じるとすごく感動するし、書いてある文字が読めたり、意味が分かると嬉しいなと思いました。また、それと同時に、当然のことながら自分の実力はまだまだ全然だなとも思いました。せっかく話しかけられたのに、相手の言っている意味が分からなかったり、言っていることが分かっても自分の言いたいことが言えなかったりと悔しくもどかしい思いもしました。トウミさんや日本語を学んでいる韓国の学生はとても日本語が上手で、日本の文化についてもすごく物知りで、驚きました。彼らと一緒に話をするときはいつも日本語で、それで普通に会話が成立しており、あるとき、せっかく韓国に勉強しに来たのだから、韓国語で会話してみようとなったとき、つまり彼らと同じ状況になったとき、私たちはタジタジで何度もゆっくり話してもらったり、ところどころ日本語で話してもらってようやく、なんとかだいたい分かる程度の会話になったという感じで、年もあまりかわらない同じ学生であるのにこんなにもれっきとした差があるのかと思うと、彼らはすごいなと思うと同時に、もっともっと勉強しないといけないなと思うしかありませんでした。やはり勉強にたいする姿勢や勉強量も違うし、そういうところは見習わないといけないといい刺激を受けました。トウミさんや現地の学生と交流できたのはすごくいい経験になりました。文化体験や自由行動でもよい思い出をたくさん作ることができました。

 私は最初の週末にコンサートに行けたのがすごく印象に残っています。ロッテファミリーコンサートという5組ぐらいのグループが出るコンサートで、蚕室の競技場みたいなとても大きな会場で、生で初めて好きなアイドルを見れたのがとても嬉しかったです。会場は屋外で、椅子に座って観ていたのですが、トリのグループになるとみんなが一斉に椅子の上に立って観だしたのに私たち日本人は驚きました。椅子の上に乗るだけでなく、椅子の横の手を置く部分にまで乗り出して観ている周りの観客に笑いました。そうしないと観れないので私たちもそうやって観ていました。楽しすぎました。また、韓国での食は充実しまくりでした。毎日肉ばっかりで野菜不足だなと思っていたら案の定、韓国に来て数日で数キロ太っていてびっくりしました。辛い物とか味の濃いものを食べるのと、ごはんをたらふく食べてから、甘いものを食べるという流れができていたのがきっと原因です。2週間もあったので、ほんとうにいろいろなものを食べることができました。どれも美味しかったのですが、日本に帰ってきてからもずっと食べたいと思っているのが、タッカルビです。ユガネという店のタッカルビは滞在中3回は食べました。今でも早く韓国に行って食べたいと思うほどです。カンジャンシジャンで食べたニラのチヂミもまた食べたいです。夏だったのでピンスも何回も食べました。日本でもっと韓国料理の店を増やしてほしいなと思いました。

 本当に現地実習のことを思い出したらきりがないほど、思い出を述べてしまうので、このへんで終わらせますが、この現地実習はそれほど価値のあるものだったということは間違いないです。本当に楽しかったです。もし、少しでも興味があるという人がいたらは絶対に行ってほしいなと思います。心からおすすめします。