2006 京都薬科大学薬学部製薬化学科 卒業 2008 京都大学大学院医学研究科医科学専攻修士課程 修了 2012 京都大学大学院医学研究科医学専攻博士課程 修了
学部生の研究室配属では有機系の教室で卒業研究に取り組んでいましたが、その頃、分子標的治療薬が注目されており、大学院では、新規治療標的を見いだすような研究をしたいと生物系の大学院に進学しました。学位の取得後は、「次はこういう領域とも融合させて、これまでの研究に広がりを持たせよう」と考えているうちに、ここまで来てしまいました。
スプライシング制御を起点とした細胞内シグナル伝達機構の解明と創薬への展開
機能性タンパク質のスプライシングアイソフォームが織り成す細胞内シグナル伝達の制御機構に迫り、スプライシング制御を起点とした治療標的創出を目指しています。
生物の仕組みはまだまだ未知のことばかりです。ヒトは予想よりもはるかに少ない遺伝子によって生体を構成しています。この複雑かつ精妙なメカニズムを解明するなかで、疾患の新たな治療標的を見いだし、創薬につなげて行ければと考えています。
研究室生活を通じて、社会性を身につける
卒業研究では多くの時間を研究室で過ごします。学生とは明るく、楽しく、熱く(!?)有意義な時間を共有したいと考えています。 進路希望が研究職ではない学生が大半かと思いますが、卒業研究の一つの意味合いは、研究室生活を通じて、社会性を身につけるトレーニングでもあります。 実験がうまく行かなかったとき、何が原因なのか、どう改善すべきかを考える”脳”は、薬剤師の業務であれ、どんな仕事にも活かされる思考回路なのです。 一生のうちに卒業研究でしか研究に接しないかも知れませんが、「社会人脳」を鍛える期間にしてもらえれば幸いです。