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教員紹介

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古徳 直之 古徳 直之
古徳 直之
教授
Naoyuki Kotoku
所属学科
薬学科
研究室
生命薬化学研究室
専門分野
化学系

経歴概要

出身大学院・出身大学他

1998 大阪大学薬学部製薬化学科 卒業 2003 大阪大学大学院薬学研究科 博士後期課程 修了

研究者になったきっかけ

研究者になったきっかけ

学生時代に祖父がガンで亡くなったのをきっかけに、ガンを治療するための新しい薬を作りたいと思い、大学では薬学部に進学しました。自らの手で新しい分子を作り出せる有機化学に興味を持ち、有機合成系の研究室を選びました。研究室では非常に優秀な先輩方に恵まれたのですが、一方でこの先輩たちに少しでも近づけるよう頑張らなければ、社会に出てからも通用しないという危機感もあり、大学院に進学して、実験に明け暮れる毎日でした。今から思えば、この頃の経験や思いが、非常に大きな財産となって今につながっている気がします。とは言いながらも、あまり計画的な行動ができない性分で、こんな研究者になりたい!という明確な目標があったわけでもなく、とにかく実験・研究が楽しくて、気がついたらそのまま大学で研究を続けていた、というのが正直なところです。

研究について

研究分野・テーマ

有機合成化学の力を使って生命現象を制御する

有機合成化学の最大の魅力は、自らの手で新しいモノを創り出せることにあります。ただ創るだけでは面白くないので、有機合成を「目的」ではなく「手段」と考え、創ったモノで何ができるのか、どう役に立つのか?という段階まで踏み込んだ研究、有機化学的アプローチで生命現象の制御や解明につながる研究を行っていきたいと考えています。薬学においてはその目指すべきゴールの一つが「創薬」ということになるので、少しでもそこに貢献できるような分子を見いだせれば理想だと思います。

学生へのメッセージ

古徳 直之 学生へのメッセージ 古徳 直之 学生へのメッセージ

学生へのメッセージ

有機化学は生命化学の根幹を担う"Central Science"というべき学問なので、有機化学をきちんと身に付けていれば、どの研究分野にも役立つことになります。薬学部では、有機化学を中心に物理学や生物学なども学ぶので、まさにサイエンスの中核を担う人材として社会で活躍できる能力を身につけられるはずです。もちろん薬剤師を志す人たちにとっても、大半の医薬品が有機化合物である以上、その性質や薬効、安全性などを考える上でも、有機化学は必要不可欠なものです。単に薬の名前と対称疾患を覚えるだけでなく、分子レベルで何が起きるのかを考えられる有機化学的視点が、薬剤師に求められる能力だと考えます。 講義や実習では、基本的なことを分かりやすく教えることで、有機化学に興味を持ち、深く掘り下げて勉強するきっかけを学生さんに与えてあげられるよう心がけています。研究面では、やはり実験科学なので、「とにかくまずはやってみよう」という気持ちで取り組める人と一緒に、役に立つ面白い研究をしていきたいと思います。

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