RITSUMEIKAN 立命館大学



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▼▼研究者の卵インタビュー▼ ▼


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第2回 研究者の「卵」インタビュー
 ー大学院生活での修行を経て企業研究者へー
    立命館大学大学院生命科学研究科 博士後期課程3回生
  茂山 友樹さん
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前号からスタートした、研究者の「卵」インタビュー。今回は、まもなく大学院生活を修了し、一人の研究者としての巣立ちを間近に控える、生命科学研究科博士後期課程3回生の茂山友樹さんにお話を伺いました。課程修了後は東レ株式会社に就職され、活躍の舞台をアカデミアから企業に移される茂山さん、大学院生時代は多くの学会表彰を受けるなど顕著な業績を残されています。そんな茂山さんですが、実は、6年前にも立命館CLUBのインタビューに登場いただいています。その時はなんと、トライアスロン部の部長としてのインタビューでした。当時から大学院への進学も考えておられた茂山さんに、“いま”、そして“未来”を語っていただきました。

2017年の茂山さんインタビュー記事はこちら
https://www.ritsumei.ac.jp/rclub/magazine/article.html/?id=126#article05

Q 茂山さんの現在の状況、RARA学生フェロー同期の皆さんの状況を教えてください。
現在、博士後期課程3回生で、先日学位論文の公聴会が終了しました。(無事に学位を取得して)4月からは、東レ株式会社に研究職として就職する事が決まっています。RARA学生フェローの同期のメンバーとは、お互い多忙ですし、研究領域が異なっているので、日常的に連絡を取り合っている訳ではないのですが、彼らも僕と同様に企業に研究職で就職するメンバーが多いです。

Q RARA学生フェローとして活動してみて、他分野大学院生との交流、支援制度について、如何だったでしょうか?
RARA学生フェローの活動を始める前の博士後期課程1回生の前半は、同期とのつながりが少なかったのですが、RARA学生フェローに選ばれて以降は、RARAオフィスが主催するセミナーやグループディスカッションなどで顔をあわせる機会が多く有りました。違う分野の大学院生と、お互いの研究の進め方や考えを意見交換出来たことは非常に良い刺激になりました。
支援制度について、もちろん RARA学生フェローに支給される月額18万円の研究活動支援金、年額34万円の研究費のサポートがあった上でのことですが、個人的に大変重要だったのは海外での研究活動支援制度(海外イマージョンプログラム)です。これは、一回の渡航で50万円まで支援いただけるものです。この制度を使って渡航した院生は成果報告会でその内容を報告するんですが、この報告を聞いて、「僕も行ってみたいな」と強く思いました。そこで、以前から交流の深かったインド工科大学ハイデラバード校の研究室に3週間行かせていただき、向こうの研究施設で研究活動を経験してきました。コロナ禍明け直後なこともあり周りに日本人はおらず,日本語をほぼ一言も話すことのない3週間でした。この経験は研究者として国際的に活躍できる自信となり,後の国際学会での英語発表への挑戦にもつながりました。
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Q 研究室を選ばれた動機、配属後の印象、大学院への進学決意についてなど、諸々お聞かせください。

私は、堤治教授が主宰する「高分子材料化学研究室」という研究室に所属しています。30名近くのメンバーが在籍している大変活発な研究室です。高校時代から有機化学をやってみたい気持ちが有り、その中でも材料、特に僕のやりたかった事に近いような分子の設計から材料の機能を構築していくという点に学部4回生ながら強く惹かれて、研究室を選びました。研究室に入ってみると、その空気感というか、研究活動の一連の流れを見た時に、「あー、これを職として続けていきたいな」と思いました。なので、4回生の結構早いタイミング、前半には修士課程への進学は決めていました。その後、研究を進めていく中で、自分で新しい材料を創ることを極めていきたいなという気持ちがどんどん強くなり、博士課程への進学を決めました。
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Q 研究していて、いちばん楽しい時はどんな時でしょうか?

そうですね、フラスコをふったりしていて新しい発見があったときが一番楽しいです。恐らくその現象自体を世界ではじめて見つけることになるのは、実際に反応させたり観察したりしている自分自身なので、その瞬間にいちばんの醍醐味というか楽しさがありますね。「よっしゃー!」って思います。後から付いてくる結果にはなりますが、学会での賞を通して自身の発見の面白さが認められたときにも喜びを感じます。

Q 大学院に進学されるタイミングなどで、他大学大学院への進学は考えられなかったのでしょうか?
正直に言うと、修士課程から博士課程に上がるタイミングでは、他大学大学院への進学も考えていました。その理由として、立命館には博士課程院生が少ないというのが一番に挙がります。生命科学部を例に挙げると、学内進学者は学部全体で毎年2桁を満たしません。ちょうどその頃、研究関連で東京工業大の研究室と日常的な関わりが有ったのですが、その研究室だけで5、6人の博士課程大学院生が所属していました。そんな環境下での研究活動を目の当たりにして強い憧れを持ち、他大学、特に博士課程大学院生の多い国公立大の大学院への進学は真剣に考えました。本当に悩んだのですが、「今の研究テーマを続けたい」という気持ちを最優先し、立命館の博士課程に進学しました。当時は挑戦的な研究を担当していたのですが、修士でその研究の芽が出るところまで進めることができました。今の研究室の空気感も好きでしたし、この研究をさらに深く極めたいとと考え、立命館の博士課程に進みました。
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Q 4月からは東レ株式会社で研究職につかれるということで、大学での研究内容と東レで取り組まれる内容は密接にリンクするのでしょうか?また、実際に学位をとられて入社するわけですが、例えば学部卒で入社する大学生、修士課程を修了して入社する大学院生とは、求められるものも違う、いわば即戦力の研究者として入社されると思うのですが。どういったお仕事をされるのでしょうか?
どこまでを密接と言うかは難しいですが、、、僕の専門は高分子化学という分野ですが、共にそこには含まれる、マッチしています。高分子の中で何を扱うかまでは一致していないですが。おおよそ、博士課程で学んできた知識については役立つかと思います。学部生、修士の大学院生との違いについては、入社してみないと分からないところはありますが、特に同じ大学院生でも、修士卒の院生とは求められる知識や研究の取り組み方は違う事は覚悟したうえで入社します。

Q 企業に就職されると、より社会実装にちかいところでの研究が前提になってくるかと思いますが、その点でお考えはいかがでしょうか?また、企業で「どうなりたい」かについてもお聞かせください。
もちろん、社会実装を目指して取り組んでいきたいとは思いますが、僕が就職先を選んだ一番の理由が、東レが、新しい材料、新しい商品を創ることはもちろんですが、新しい現象などにも着目している企業なので、そういう意味では、院生時代と同じく、自分が最初に観察・発見できるような現象を企業の中でも見つけられたら良いなと思っています。東レは部署にもよるのですが、業務時間の1割から2割を、「アングラ研究」、自分の主な業務と関係のない、いわば好き勝手や研究をして良いという制度があったりしますので、研究者及びその自主性を大事にしていただいている企業だと感じています。
「どうなりたい」かについては、学位を取得して企業に就職する立場だからこそ出来ることをやっていきたいと考えています。博士課程では、観測した化学現象のメカニズムを突き詰めていく力を得られたと自負しています。本当に言葉を選ばずに言うと、「企業でアカデミア(大学、大学院)のようなことをしたい」と強く思います。その上で、やはり発見した現象を突き詰めた上で商品にまで落とし込んでいきたいと考えています。

Q 立命館で良かった、立命館だからこれができたがあればお願いします。
私が選ばれている RARA学生フェローをはじめとした、博士課程の大学院生に対する支援制度は本当に手厚いと思います。私が知りうる限りでは、私立大学の中では、トップ3に入ると思います。実験装置についても、私学の研究室ではなかなか所有できない高価な装置を複数の研究室で共有・利用出来たりなど、非常に恵まれていると思います。学会を見ていてもそうです。学会にたくさん出てきている大学、そうでない大学は、明確に分かれるんですが、立命館大学は学会の中では存在感がある大学です。それだけ先生方、学生のアクティビティが高いと言うことですし、また、学会参加に対しての援助策も充実していると言うことでもあると思います。まとめると、ソフト・ハード両面での支援が充実している立命館で研究できて本当に良かったなと感じています。

Q 立命館大学としては、皆さんのような博士課程の大学院生を増やすことが、大学の研究力向上に繋がると考えています。茂山さんには、是非そのロールモデル的存在になって欲しいと思いますが、後輩の状況は如何でしょうか?茂山さんの後を追ってきていますか(笑)?また、博士課程にまで進学するとなると、様々な面で保護者の方の理解が重要になってくるかと思いますが、茂山さんの場合は如何だったでしょうか?
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実は、僕が研究室の中では日本人第一号の博士課程の学生なんですが、僕の2学年下の後輩もそれに続いて博士課程に進学しています。現在、修士1回生の後輩にも一人、博士課程への進学を考えている大学院生がいるので、これからは安定的に博士課程に進学する大学院生が研究室から出てきそうで、本当に嬉しく思います。
家族との関係で言うと、僕の場合は、勝手に博士課程に進学しました(笑)。それも金銭的な支援が充実しているからこそ押し通せたと思います。自分でお金のやりくりだけすることは伝えて、あとは本当に好きにやらせてもらっています。修士課程までは衣食住の全てで頼りっきりでしたが、博士課程進学以降は、RARA学生フェローなどの大学からのサポート、また民間の給付型の奨学金も受給しているので、おそらく修士課程を終了して企業に就職したメンバーと比べても遜色ない援助があります。学費についても博士課程中は学内の給付型の奨学金を受けていたので、金銭のことは気にせず、研究に集中できていました。

Q 最後に、自然科学系の下級生、特に「大学院進学ってどうなの?」と興味を持っている層へのメッセージをお伝えいただければと思います。
僕の気持ちとしては、博士課程に進学する学生の数が増えて欲しいと考えています。今後10年程度で、博士の価値は日本でも大きくなっていくのが僕の予想です。おそらく、これから立命館の博士学生への支援体制はより一層充実すると思いますし、これを使わない手はないと思います。実際にRARAオフィスのスタッフの皆さんも、大学院生である僕の意見を聞いて、それを制度に反映していただいたりしています。研究そのものについてはもちろんですが、その環境・制度設計についても、創り上げていくプロセスに参加できる素晴らしい環境だと思います。
最近、目標地点に最短距離で到達することが良しと言う風潮があリますが、そこだけを追求せず、じっくりとやりたいことをやれば良いかと思いますし、これが出来るのが大学・大学院です。思う存分、大学生、大学院生生活を良いものにしていただければと思います。


▼▼輝く学生インタビュー▼ ▼

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第219回 輝く学生インタビュー
ーいま、この瞬間を全力でー
 立命館大学体育会女子陸上競技部マネージャー(渉外主務)
 小畠 緋奈乃さん(スポーツ健康科学部3回生)
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このコーナーでは、立命館でいまを精一杯頑張り、輝いている学生や団体を紹介します。今回は、いま最も「ノリにノッている」体育会クラブの一つである、女子陸上競技部のマネージャー、小畠緋奈乃さんにお話を伺いました。チームとしては昨年の関西インカレを制し、個人としても、パリ五輪を目指し奮闘している山本亜美選手をはじめ、全国屈指の選手たちが集う立命館女子陸上競技部。そんな集団をまとめ上げている小畠さんのお話に耳を傾けてみたいと思います。

愛知県名古屋市出身です。私自身も高校までは陸上競技をやっていました。高校卒業の時に、大学では絶対にマネージャーをやるって決めていました。私は浪人をしているのですが、その時には立命館の陸上が強いのをわかっていて、立命館の陸上部でマネージャーがやりたくって受験勉強に打ち込み、立命館大学に合格しました。受験の時は、ほぼ立命館しか受けませんでした。

Q 小畠さんの陸上部内でのご担当を教えてください。
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立命館の陸上競技部には、男子部と女子部があるのですが、私は女子部、その中でも、短距離・フィールドパートに所属しています。短距離・フィールバートと長距離パートは、練習時間や内容、予算なども完全に別です。私は女子部の短距離・フィールドに所属していますが、練習は男子部と女子部が一緒に行うので、実際の日々の活動としては、長距離以外の男女全部を担当しているイメージです。練習中の仕事としては、タイムを計ったりや選手からの依頼対応など、雑務と言ってしまってはあれですが、本当に何でも対応しています。競技会、大会については、登録や学連との調整などの諸準備・選手のサポートなどを行なっています。陸上部では伝統的に、マネージャーだけが主務や渉外の役割を行うのでなく、選手も含めたメンバー全員でこれらの業務を分担しています。現在私は渉外主務と広報の立場を担っています。主務は、渉内主務と渉外主務の2人がいて、渉内主務はスポーツ強化オフィスとの調整など立命館内部での連絡・調整、渉外主務は学生連盟との連絡・調整などの学外組織との対応を行うという分担になっています。私が担う渉外主務は、大会へのエントリー、補助員の要請対応など業務は多岐に渡ります。もし、一つ書類提出ができていなかったら選手が試合に出られない事態に繋がりかねないなど責任のある立場なので、大会主催者などからの連絡メールを常にドキドキしながら確認しています。先輩方から聞いていたよりずっと大変で、ずっと忙しいですね。

Q 現在の立命館女子短距離・フィールドパートは、世界レベルで活躍されている山本亜美さんはじめ多くの選手が活躍されている、学園でも花形パートですが、それゆえのご苦労はありますか?
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よく、「マネージャー大変だよね」などと聞かれるのですが、私自身はすごく楽しくやらせてもらっています。私が、基本的に物事をそんなに辛いと思わないタイプというのも有りますが、もちろん選手達みんなとも仲良くやっています。渉外主務の仕事もあり、大会中は忙しくて辛いんですが、それは当たり前の事なので、忙しくて辛いことも「込み」で、楽しいです。
難しいことで言うと、部内の連携が難しいですね。例えば、大会で一つ変更事項があったとしたら、その連絡をメンバーに流して、次のアクションを的確に100人以上の部員全員にしてもらわないといけないのですが、自分の一言が、自分の一本のラインメッセージがその起点になるので、その指示ひとつ取っても、しっかり考えて行わないといけないので、ここはすごく難しいです。
指導者との連携という意味では、それぞれのパートを担当するコーチとは、選手が個別に連絡を取っているので、そこは問題ないのですが、監督やOB/OGの皆さんとのチーム運営などに関わる連絡、相談は私たちが行うので、そこには気を使います。
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大会中の監督との打ち合わせ風景

Q 小畠さんの、現在の活動を通じたゴールはなんでしょうか?
私が1回生に入学した時に先輩に言われた、「チームが日本一になりたいなら、マネージャーも日本一のマネージャーにならなきゃいけない」と言うのが根底にあり、その上で、チームが目指している目標に達するための最高のサポートができるようにと言うのが、私の今の目標です。チームが目標達成できたら、自分も目標達成できたんだなって感覚でしょうか。

Q チームとしての目標としては何をおいておられるのでしょうか?
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今年は、関西インカレ3連覇、全日本インカレについては、これまでは毎年1位を掲げていたんですが、現実を見て、「来年度に繋げていかないといけない」とメンバーで話し合って、今年は「3位」を目標にしています。メンバーの地力をつけないと3位には入れないと考え、現実と目標のバランスから設定しています。長い目で見て、今年は地に足をつけた目標を立てて、現実を見てしっかり進んでいこうと。今後の立命館のために、今年はしっかりと現実を見て進み、来年以降の学年がそれを受け継いで進んでいくと、そんな観点で目標を立てました。

Q 目標に向けてのアプローチについて、目標を達成すれば全て良しとするなら、授業そっちのけで競技力向上に集中と言った極端な考えも出てくるかもしれませんが、陸上部の皆さんは、もちろん、当たり前のように授業に出て、文武両道をされていると伺っています。このあたりについてお聞かせください。
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選手達は、「イヤイヤで 笑」とは言っていますが、そもそも両立できるタイプが多い気がします。立命館を進学先に選ぶ時点で、しっかりと両立をしないといけないと分かっているからでしょうか。あとは学生同士でしっかり指摘しあい、そして助け合うことが出来ていると思います。監督やコーチから指摘される前に私たち学生同士で言い合えていると思います。システム的に管理する感じではなく、個人ベースでお互いに指摘し合う文化があり、例えば、出来ていないメンバーがいたら、結構きつく「ちゃんとしな、今そんな事していて、何になるの」って指摘をしたり、不安な様子の下級生については、「あの子、本当に大丈夫かな?ちょっと、みんなで見ていてあげよう」って感じで情報共有したり、など。

Q 現在、立命館の女子陸上競技部の特に短長パート(400m、400mH)は非常に競技力が高いですが、これは、高校生のトップ選手が入ってきているからなのか、立命館の環境がそうさせているのか、きっと両方の要素だと思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか?
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もちろん、山本亜美に代表されるように、トップクラスの選手がそのまま成長を遂げて、日本のトップを走り続けている選手もいます。環境という観点では、「みんなで1位になろう」と言うチームの雰囲気があると、ある外部の方に言っていただいた事がありますが、本当に「チームみんなで」と言う思いが強いです。みんな口癖のように「立命館のために」と言っています。それに縛られすぎて、例えば調子が悪いのに無理して試合に出たりするのは本末転倒だと思いますが、本当に、誰ひとり取りこぼしなく、置いていかれて孤立するメンバーがいないようにということをモットーに、代々のチームをつくっています。亡くなった前監督が本当に「チーム、チーム」と言う教えを大事にされていたと言うことで、その教えが脈々と受け継がれているのだと思います。

Q ライバルとしては、どう言ったところになりますか?
大学でいうと、園田学園女子大学の存在が大きいです。園田女子も立命館と同様、オールラウンドにどの種目も強いです。甲南大学もすごく強い大学なのですが、短距離に集中されている感じです。短距離は本当に強いです。

Q 女子陸上部に所属されているみなさん、そして小畠さんは、卒業後の進路をどのようにお考えでしょうか?
入学時は、スポーツのことを学びたいからスポーツ健康科学部、栄養をはじめとした食のことを学びたいから食マネジメント学部といったイメージで学部を選択した選手が多いです。スポーツ健康科学部では保健体育の教員免許が取れるので、私の学年のスポーツ健康科学部所属の部員は全員が教職課程を履修しています。「自分は小学校の先生になる」と決めて教職課程を履修している選手もいますが、それだけでなく競技引退後のセカンドキャリアとして指導者になりたいということで教員免許取得を目指していたりなど。新卒での就職には繋がらないけれども将来のことを考えて履修している選手が多いですね。食マネ所属の学生は、就職活動では、飲料メーカーや食品系を受けている選手が多いですし、実際先輩方でもそう言った企業に就職された方がいらっしゃいます。
社会人でも競技を続ける選手は意外に少なくって、1学年で1、2人だったりします。私たちの学年でいうと、山本亜美だけかもしれません。。ただ、先輩の様子を見ていると、社会人になって一回引退したけれども、「やっぱり陸上したい」と再開するケースもあります。長距離パートのメンバーは、多くが実業団に入って続けますが、短距離フィールドパートでは本当に少ないです。入学時点から、「学生生活の4年間で陸上は終わり、やりきる」と決めて取り組んでいるメンバーが多かったりします。
私自身は、元々はスポーツ系の企業を受けようと思っていたんですが、今は、業界にこだわらず、会社の雰囲気であるとかそういったところを中心に見ています。今もそうですが、小さい頃から人と関わる事が好きで、ずっとそんな活動をしてきたので、これを活かせる雰囲気の会社に入れたらいいなと、漠然とそんなイメージです。

Q さいごに、これまでの活動から得た経験、そして将来の夢や目標についてお聞かせください。
これまでの自分の選択として間違っていなかったのが、「強い部活に入ったこと」だと思っています。強いところでやらないと学べることも少ないと思って、立命館を選んだので、そこは間違っていなかったなと思います。組織が大きくなれば全てが大きくなりますよね、大きな組織の動き方を学べたり、そして自分自身が管理・運営する立場で活動できている事は、きっと自分の将来に役立つことだと思っています。
私自身は、「将来、こうなりたいから、今こうしよう」と考えるのではなく、とにかく目の前の事に全力投球するタイプで、将来のことを考えても1年先くらいまでしか考えない感じでずっとやってきました。なので、将来を選択する上では、“今の自分”にあった進み方をすることを考えています。陸上部に入ったおかげで、自分が“出来ること”が増えたので、今は、この増えた“出来ること”を活かして行きたいなって、本当に漠然とした状態です。
と将来を展望したような発言をしましたが、実はつい先日鹿児島での6泊7日の合宿から帰ってきたばかりなんですが、合宿が大変すぎて(笑)。正直に言うと目の前のことで頭がいっぱいです(笑)。

今が、これ以上ないくらい忙しくって、今がこれ以上ないくらい大変で、そして、何より、今がこれ以上ないくらい充実しているので、今は1日1日そこに懸命に向かい合っていますし、チームの目標達成に向けて、これからもそんな日々を積み重ねていきたいと思います。私の場合は、その積み重ねをやり抜いてはじめて、自分の将来も見えてくると思うので。


▼▼イベントの紹介▼ ▼

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第12回 東日本大震災追悼企画「3.11いのちのつどい」を開催
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立命館災害復興支援室は、第13回 東日本大震災追悼企画「3.11いのちのつどい」を、3月9日(土)13:00から、立命館大学国際平和ミュージアムにて開催いたします。
立命館災害復興支援室は、東日本大震災発生直後の2011年4月に大規模・広域・複合型災害の支援窓口として設置し、これまでに延べ約3000人の学生・生徒・児童・教職員がボランティアや、企業・自治体と連携した復興支援プロジェクト、フィードワークを経験し、学んできました。本企画「いのちのつどい」は、震災で犠牲になった方への鎮魂と復興を願うとともに、追悼の意味を込め、東北をはじめさまざまな震災への向き合い方を考える機会として開催しています。
開催12回目となる今回は、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日代表の伊藤礼樹氏をお招きし、紛争や自然災害により発生する難民の国際的な現状と「いのち」の話を語っていただきます。
2 部では、安斎育郎国際平和ミュージアム名誉館長をコーディネーターとし、当室が取り組んでいる福島県の原発災害地域の状況を紹介します。東日本大震災の被災地域では復興計画が終了するなど復興が進んでいる中、福島県浜通りの原発被災地域は未だに広範囲の帰還困難地域を抱え、これから復興に着手する地域であり、被災地で原発事故の悲惨さとその闘いを伝承するために設置した「伝言館」に係る地元の方に、これまでの取り組みと現状をご紹介いただきます。

■イベント概要
日時:3月9日(土)13:00ー15:00
場所:国際平和ミュージアム 1階「中野記念ホール」
参加費:無料
詳細はこちら:

<本件に関する問い合わせ先>
立命館災害復興支援室
〒604-8520 京都市中京区西ノ京朱雀町1 TEL(075)813-8282

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立命館大学アカペラサークルSong-genicsから「バリバリ」と「リメンバー」がハモネプに出場
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放送局・番組名:フジテレビ『全国ハモネプ大リーグ』
放送時間:3月2日(土)21:00ー23:10

詳細はこちら:

*放送日時・内容が急遽変更になる場合もあります。


▼▼第253号読者プレゼント▼▼

今回は、「立命館オリジナルマグカップ」を3名様にプレゼントします。
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2020年製ですが、素敵なデザインのマグカップです。
プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします

 <応募締切:3/25(月)>

【パソコンの方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekcs-56c4828b83b7298508e5197dc24b61ce

【携帯電話の方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekbt-021bc76cab8b8dee6fb681ad47bb33dc

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)

▼第252号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。252号の読者プレゼントの当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・A・Mさん(大阪府)・佳世子さん(徳島県)・Y・Fさん(秋田県)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回の配信は3月29日(金)です。お楽しみに。
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