RITSUMEIKAN 立命館大学



最新号


▼▼EVENT(スポーツ/学芸)▼ ▼

【1】[1)@兵庫 2)@大阪 3)京都]
rclub/imge20240426 c_event07
硬式野球部 「令和6年度関西学生野球連盟春季リーグ戦」
1)VS近畿大学 2)VS京都大学 3)VS同志社大学
[日 時]1)5月5日(日)ー5月7日(火)2)5月18日(土)ー5月20日(月)3)5月25日(土)ー5月27日(月)
[場 所]1)ほっともっとフィールド神戸 2)南港中央 3)わかさスタジアム京都
[入場料]有料
[その他]スカパー!プロ野球で全試合無料配信
https://baseball.skyperfectv.co.jp/kansai/
詳細はコチラ≫

【2】[@京都]
rclub/imge20240426 c_event02
ラグビー部 第20回亀岡市ラグビー祭 対同志社大学
[日 時]4月28日(日)13時ー
[場 所]京都府京都スタジアム(サンガスタジアム)
[入場料]無料
[その他]開催直前ですがご案内します
詳細はコチラ≫

【3】[@滋賀]アメリカンフットボール部 対法政大学
rclub/imge20240426 c_event03
[日 時]5月12日(日)13時ー
[場 所]平和堂HATOスタジアム
[入場料]前売り1,300円、当日1,500円
詳細はコチラ≫

【4】[@京都]立命館大学交響楽団 第131回定期演奏会
rclub/imge20240426 c_event06
[日 時]5月17日(金)18時30分開演
[場 所]京都コンサートホール大ホール
[入場料]前売り1,500円、当日2,000円
詳細はコチラ≫


▼▼研究者の「卵」インタビュー▼▼

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第3回 研究者の「卵」インタビュー
 ー患者さんの社会復帰サポートをアカデミアの視点からー
    立命館大学大学院スポーツ健康科学研究科 博士後期課程3回生
  川瀬広大さん
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3回目となる研究者の「卵」インタビュー。今回は、理学療法士としての実務経験のあと、大学院に進学された異色のキャリアをもつ川瀬さんのお話を伺います。どうしたら患者さんにスムーズに社会復帰いただけるか?現役の理学療法士だからこそ、川瀬さんの研究に取り組むスタンスは、常に社会実装を意識したものです。そんな川瀬さんに、現在のご研究、そして将来展望を語っていただきました。
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岐阜県出身です。理学療法士になろうと考え、近隣の平成医療短期大学に進学しました。そもそも理学療法士を目指そうと思ったきっかけは、祖父が脳梗塞になって倒れたときに、病院でリハビリを受けて、元の生活に戻るところまで回復したのを見て、「人間の回復力というのはこんなに高いのか」というのと同時に、社会生活から外れてしまったとしても復帰するために助けられる仕事があるんだ、そういった仕事に就きたいと思ったからです。
なぜ短大に行ったかというと、少しでも早く現場に出たいという思いからです。3年制の短期大学を卒業しましたが、その当時から研究者になりたい気持ちが有り、就職と同時に4年生の大学、日本福祉大学の通信学科に4年次編入しまして、そこで理学療法士として勤務しながら学位を取得しました。3年間、現場の知見を学びつつ、現場でも患者様を対象に研究に取り組んでいました。この経験を通じて、研究者としての知識や考えをもっとしっかり学ばないといけないと考えて、病院に入職して6年目に入る年に立命館大学スポーツ健康科学研究科の修士課程に入学、2年間で修士の学位を取って、博士課程に進学して今に至ります。

Q.ご専門、今、進められているご研究の内容をお話いただけますか?
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私の専門は、リハビリテーション科学とバイオメカニクスです。私の本業は、理学療法士です。主にご病気になられた方、よくあるのは脳梗塞や転倒による骨折で手足が不自由となり、これまでの生活が出来なくなってしまった方を今までの生活あるいはそれに近い形で社会生活に戻る支援をしています。社会生活に戻るリハビリテーションのプロセスでは、動作の再獲得がとても重要となります。特に私が専門とするバイオメカニクスは、人の動きのメカニズムを理解する学問であり、リハビリテーションで重要とされる動作の再獲得に応用が可能です。私は、リハビリテーション科学やバイオメカニクスの研究を通して、より短い期間で社会生活へ戻る手段を開発することや身体に不自由があったとしても安全かつスムーズな動作が可能な方法を開発することに取り組みたいと考えています。
現在は、高齢者の転倒予防に着目しています。高齢者は若い人と比べるとなぜ転びやすいのか?そして転びやすいという事実に対して、どのようなアプローチが有効なのかを検証して、新しいリハビリテーションのプログラムを開発する研究を今は行っています。

Q.リハビリプログラムは、すでに社会実装されていると思います。川瀬さんのご研究はどう違うのでしょうか?
リハビリテーションにおける動作解析は、実はあまり進んでいないのが現状です。専門用語で「エビデンスレベル」というのですが、理学療法の分野における「こんな運動しましょう」というもののエビデンスレベルは、実は結構低い状況です。というのはどういった運動や、どういった体の使い方の指導がその人の症状をより改善するのかということが、実はあまりよく分かっていないんです。そんな状況下で理学療法士は手探りでやっているというのが現状です。
そういった手探りのトレーニングを続けていくよりも、もっと明確に「こんなリハビリの内容が、さらにその人の悪くなった部分を改善できるだろう」といったことを、しっかりとエビデンスを貯めていく作業が今は必要でして、その中でより効果的、かつ、よりエビデンスレベルの高い治療戦略、プログラムを開発することが僕のミッションだと思って取り組んでいます。

Q.今この瞬間も、日本中で多くの方がリハビリをされていると思います。取り組まれているのは、経験則に裏づけられたレベルのリハビリということでしょうか?

そうですね。そのような認識でいいかと思います。もちろんトレーニングによる効果は科学的に認められている部分もあります。しかし、具体的なリハビリテーションの内容が決まっているわけではないため、「もっと有効な別の戦略があったかもしれない」等、非常に心苦しく思うことも多くあります。そのため、もっと多くの方が適切で効果的な医療を受けられる世界を創りたいと考え、私は研究に取り組んでいきたいと思い、頑張っています。幸いにも短期大学で学んでいた時期に、動作解析に関する研究に取り組まれていた先生に師事する期間があったので、理学療法士としてライセンスを取って働き出してからも、その先生から「この目線を忘れるな」という指示をいただいたのが、今の考えを持つに至ったきっかけでしょうか。

Q.大学院卒業以降、また現場に戻られることを考えておられるのか、それともアカデミアに残ることを考えておられるのか。そのあたりはどういうイメージですか?

少し悩んでいるところも有るんですが、アカデミアに残ることを考えています。ただ、社会実装を目指した、そういった部分にちゃんと活用できるような形でアカデミアに残って活躍できればなと思っています。その中でも、理学療法士の分野に寄り過ぎると、研究成果を活かせる範囲が限定的な内容になってしまう事が、私はちょっとネックだなと感じています。一方で立命館のスポーツ健康科学部で展開しているような、文理融合で広い学問領域での研究を進める方が、多くの方に貢献できるようになれると思っています。つまり、多くの方に貢献できるような研究成果を出して、それらからもう少し小さな、それこそご病気になられている方などを助けていくような別の活躍もできるのではないかと思っています。
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Q.ありがとうございます。実は私の父が1カ月前に脳梗塞で倒れ、今左半身が麻痺している状態なんです。年齢は80歳です。当初はお医者様から「歩けるところまで頑張りましょう」と言われていたのが、先日は、「車いすに自力で乗れるようになったら御の字だね」と。もちろん状況にもよると思いますが、父の場合は小さい梗塞と言われたんですが、医師がそういう判断をした以上は、理学療法士の皆さんのリハビリでどうこうできる話ではないんでしょうか?
こういったことは正直、多いです。ただ私は、これ以上、良くならないとは言いたくないです。私は、理学療法士資格とは別に脳梗塞の方をリハビリテーションすることに特化した資格も持っています。基本的に重大な脳の損傷があった場合、回復が難しいというケースは多いです。しかし、その中でもトレーニングの方法によっては歩行まで回復される方は少なくないです。状態にもよるわけですが、諦めてはいけない部分だと思います。また、先ほどお話したように、全ての方が、高いエビデンスレベルのリハビリテーションを受けられていない可能性もあります。私は、そこをなんとかしたいと思ったのが大学院に入った一つのきっかけでした。将来、私は、リハビリテーションプログラムの開発とともに、どこにいても誰もが質の高いリハビリテーションを受けられシステムも開発したいと考えています。
 
Q.転倒防止に焦点を当ててと言っておられたと思いますが、今もフォーカスされているんでしょうか?
 現時点で、若い方とお年寄りの方では体の使い方、特に歩いているときのふらつきが若い人よりも高齢者の方のほうが大きい事は分かっているのですが、ただ「大きい」というところまでしか分かっていません。どこが問題で、それが何故起きているのかに研究として取り組んでおり、現在、論文を執筆しているところです。この成果を出したうえで、ではその弱い箇所に対してどのようなことがリハビリテーションとしてできるのかを、次の研究として考えています。
歩行補助具の中でも最も一般的に使われるものは杖です。「杖は支える面が広くなるので安定する」とはよく言われているのですが、本当に安定していると言えるのでしょうか。人が歩くということは不安定の連続となります。杖を使って歩いたとしても杖が地面についている時間もあれば、浮いている時間もでてきます。そのため、状況によっては不安定なタイミングが出現します。支持する面が変化する歩行の動きを考えると、お年寄りによく見られる横方向へのふらつきは、杖で減らすことができているのかでしょうか。また、高齢者のふらつきの原因となる身体の動きの特徴を杖はサポートできているのでしょうか。実は、これらはよくわかっていないです。このような問題意識から現在、私は高齢者の方を対象に実験に取り組んでいます。この研究の成果は、新しいリハビリテーションプログラムに活用できると考えています。もし、杖が高齢者の転びやすさを軽減する効果があることが分かれば、これまで「転ぶのが怖いから家から外出したくない」と思っているような、閉じこもりの人を助ける1つの手段になると考えています。更に、何かしらの補助具、特に杖等を使いながら安全に活動量を増やしていけば、家の中に閉じこもっていた方々の活気を取り戻すことができるのではないかと考えています。そのような観点から頑張って取り組んでいます。
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Q.様々なキャリアを積まれてから立命館に来られたわけですが、立命館のスポーツ健康科学研究科を選ばれた理由を教えてください。

長野明紀先生に師事したいという思いが特に強くありました。私は、人の動きのメカニズムを理解する研究に取り組みたいという想いがありました。長野明紀先生は、人の動作生成や運動制御のメカニズムに関する研究に精通されており、スポーツ科学の分野だけでなくリハビリテーションの分野など幅広く先駆的にご活躍されていました。そのため、ぜひお話を聞きたいと思いアポイントを取りました。実は入学前にも1、2年、大学まで来て、ラボの見学や長野明紀先生とディスカッションをさせていただき、立命館大学に進学することを決めました。長野明紀先生に師事したいという思いに加えて、スポーツ健康科学研究科の強みである文理融合も動機として有ります。理学療法士は人文社会学的な知識も必要です。そのため、スポ健の特徴である文理融合や人文社会学の先生からもアドバイスをいただける。またはそういった知識を学べる。そういうところに魅力を感じて志望しました。

Q.RARA学生フェローとして活動されての感想をお聞かせください。
資金面での援助は、やはり大変助かっています。実は修士課程のときは週5で理学療法士の勤務をしていて、研究活動との並行が本当に大変でした。博士課程に進んでからはRARA学生フェローとしてのサポートを受けることで、研究に注力できるようになりました。現在は、基本的には研究活動が中心となっていますが、リハビリテーションの臨床現場の課題抽出のために、少しの時間、患者様と関わらせていただいています。そういった面では研究に非常に時間を割けるようになりました。
RARAコロキアムという勉強会的なものがあるのですが、そこに来てくださる先生が本当に素晴らしくって、今後の博士学生に求められる社会実装や、産官学連携の重要性を非常に強く押してくださるところなど、貴重な学びになっています。一般の博士課程在学生でRARA学生フェローに選ばれていない方はそういった情報は入りくいため、これは本当に強みだと感じています。RARA学生フェローになったことよって、金銭的な補助があることに加えて、このように今後研究者にとって必要なスキル、考え方を学べる環境をつくっていただいているところが、RARAの素晴らしさだと感じています。
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Q.大学院修了以降の、ご自身の展望をお聞かせいただけますか。
もちろんアカデミアで活躍していきたいというは前提条件としてあるのですが、冒頭でもご説明したとおり、より社会実装に向けた、または社会の多くの方が、私の研究成果を活用していただけるような成果を出すことが私のミッションかなと思っております。そのため、年代を問わず、幅広い人にとって有益な成果を出していけるような研究者になれるように精進したいと思います。


▼▼卒業生インタビュー▼▼

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卒業生インタビュー
 ー私の原点は立命館、そして今も立命館と関わっていますー
  学校法人立命館評議員、立命館大学校友会副会長、立命館大学東京校友会会長
  保険共済サービス株式会社 代表取締役社長 茨木紀夫さん
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立命館を卒業後ビジネスの第一線でのご活躍に加え、校友会活動にも熱心に取り組んでおられる茨木紀夫さんにお話を伺いました。学生時代の思い出から社会人生活でのご奮闘、そしてそれを支えてくれた校友会活動まで、多岐にわたってお話を伺いました。
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私は、熊本県立濟々黌高校を卒業後、立命館大学経済学部に入りました。せっかく九州から出してもらったので、積極的に資格も取ろう!そう考えて、税務経理研究会というサークルに入りました。名前の通り、先輩方は税理士・会計士・国税専門官など、会計系のスペシャリストになられる方々が多かったのですが、学んでみたら私自身はそこまで興味を持てなかった(笑)。そこで、その代わりに…でもないですが、運営の方に力を入れて取り組みました。そのままだと名前が固すぎるかな?と『ZEIKEN』というサブネームを使ったり、メインの定期的な勉強会はしっかり運営しつつも、それ以外に、お楽しみ会やテニス、合宿など一緒に楽しめる活動の機会を増やしたり、とあの手この手で工夫をした結果、当初20名くらいだったメンバーが一時期は150名くらいまで増えました。実は私の妻もそのサークルの先輩です(笑)。

Q.就職先に日本生命を選ばれた理由をお聞かせください。
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         高校生時代の茨木さん

私が中3の秋に、母が心筋梗塞で倒れ亡くなりました。家族揃って自宅で夕飯を食べていたら、母がバタンと椅子ごと倒れる時に横で私が支えましたが、みるみる顔色が変わっていって…。それを見て『あぁこれが人が亡くなる瞬間なのか…』と衝撃を受けたあの日のことが、まるでつい昨日のことのように鮮明な記憶として残っています。救急車を待つ間も、父は母を居間に移して懸命に心臓マッサージを続けていて、私はどうしていいかわからず呆然としていた、ちょうどそんなところに、日本生命の方がやってこられたんです。私はもう藁にもすがる思いで、その女性に状況を伝えました。その方は、以前にも何度かうちに来られて、母ともやりとりがあった方だったらしく「あなたが受験生であることやお母さまの心臓がお悪いこと、お父さまも持病をお持ちの事など、いろんなお話を聞いておりましたよ。この状況であなたはがすべきことは、とにかく、しっかりすることです!」そう言われたあとに、今やるべき事を色々具体的にアドバイスして下さいました。そして、こういう時にはすぐに必要なお金も出てくると思うから、とお金まで貸してくださったのです。我が家の家計は全部母が管理していたので、すぐにどこに何があるのかわからなかったし、その後、心労と男やもめの生活になったこともあって、ひと月もたたないうちに父も入院してしまった(幸い二週間ほどで退院できましたが)。弟と二人で過ごした時期など、あの時のお金がなかったらいろんな場面で困ったと思います。本当にありがたいことでした。その後、状況が落ち着いたタイミングでお金を返しに行くために、初めて日本生命の営業部というところに足を踏み入れました。お礼と共にその後の近況を伝えた僕のために、そこの方々がみなさん泣いてくださった。見も知らない僕のために。そんな母と同年代の方々を見て、「こんな職場でこんな方たちと働いてみたい」と思ったのです。あの時の感謝とそんな思いはその後も強く心に残っていたので、就活の時に日本生命の営業管理職のコースの門を叩きました。面談で中学時代のそのエピソードを話したところ、「こんな素晴らしい話は、一つの営業部だけでなく、6万人近くいる日本生命の営業の人達全体に伝えたい」そう言われて、総合職のコースに移ることとなりました。

Q.その後、楽天へと移られるわけですが。
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日本生命では、仕事というものをイロハから教えていただいきました。一緒に働いた先輩方や今もずっとつき合ってくださっている大先輩方、それに一緒に笑ったり泣いたりした同期やかわい後輩たちまで、本当に「人」で仕事をしている素晴らしい会社だったなと思っています。会社自体には何の不満もありませんでしたが、40歳になった時にふと、定年まであと20年かぁと考えたら、あれ?…と、そのまま日本生命で過ごしていく自分がイメージできなかった。ちょうどそんなタイミングで、楽天の三木谷オーナーや副社長とお会いする機会があって、お話しをしているうちに、新しい世界で、今持っていることが活用できればいいな、との思いが湧き、思い切って転職しました。日本生命時代は単身赴任だったので、転職することで家族がまた一緒に住めることも大きかったですね。家族が、特に息子たちがとても喜んでくれましたからね。
楽天に入社してみると、「ベンチャー企業というのはこんなに風通しがいいのか」と驚くことばかりでした。隣の部署の部門長や役員にもすぐ話ができるし、提案をすると「じゃあ、明日からやろう」と早いスピードでいろんなことが進んでいく。三木谷さんに話ができるタイミングもとても早くて、「いいんじゃない」という一言ですぐ実現できたり、なんてことも度々ありました。ベンチャー企業の圧倒的なスピード感や成長、新しいビジネスのスタイル、そういったものに直に触れられた、という意味でもとても勉強になりました。また、そこで働いている人たちは、なにより、若い人も同年代の連中も楽しい仲間が多かった。なので、楽天での11年もまた、日本生命とは違う面での本当にいい経験ができたなと思っています。楽天でも保険事業立上げから携わったのですが、保険といいつつ、業務範囲は金融事業全般でしたので、銀行や証券などのメンバーたちといろんなことを考えたり、それから、楽天グループとして、楽天市場や楽天トラベルなどのメンバーたちと様々な企画を創り上げたりと、そんな経験も得難いものだったと思います。
じゃあなぜ、そんな中で楽天から転身したのか?と聞かれることもありますが、これもまたある時期にふと、とても若い会社なだけに、若いメンバーたちに私たち世代がしてあげられることは、もう少ないのかな?と個人的に思ったことと、「楽天」の名前がついていることは看板になることもあるけれど、逆に仕事をするうえでやりにくいこともでてきたりもすることから、保険の仕事も、自分がやりたいことに比重をかけて活動することも、もっと自由にしてみたい、と思い始めて、そんな環境を求めて今の会社を創りました。

Q.立命館の校友会活動にタッチしたきっかけを教えてください。
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           東京校友会総会

日本生命での最初の転勤で大阪から福岡に引っ越したのですが、新天地の飲み屋で、ひょんなことから立命館の先輩に出会い、その方に誘われたのが福岡校友会との出会いでした。妻も校友ですから(笑)夫婦そろって校友会の集まりに出かけ、そこで出会った先輩方に、地域のことを色々教えてもらったり、実際に色々な所に連れて行ってもらったり、と、とても可愛がってもらえたことに今でも感謝しています。福岡でのこの、学生時代とは違う『新しい立命館』との出会いがとても新鮮でした。その後も転勤で、佐賀、東京、福島、と動く中で、知り合いもいない初めて足を踏みいれる土地土地で、校友会の方々との新しい出会いがあって温かな交流があって、そんなつながりがとてもありがたかったです。福島では、校友会活動のお手伝いもするようになりました。当時、それがご縁で地元のロータリークラブに入れて頂いたり、校友会の宿泊イベントには、会津の旅館に家族みんなで参加させてもらったり、と行く先々で立命館の校友会にお世話になりまして。会社とは全く違うつながりとおつきあいをさせて頂けたことは、私の人生において、とても大きくて楽しいものでした。
同じ名前で語れるものがあるだけで親近感もわくし話もしやすくなる。僕らのように転勤していく仕事だと特に、仕事以外は人間関係も希薄になりがちで、そんな中でも、一つ同じワードがあるだけでこんなにもよくしていただけるのか、と何度も感動もしました。逆に僕らも校友の方々に対して、何かできることはないか?と、それぞれが優しい気持ちでつながることができるよな、と感じることもよくあります。これが、絆、ですかね。

Q.現在は、校友会本部の副会長、そして東京校友会の会長をされているわけですが、東京校友会の現状をお聞かせいただければと思います。
立命館を卒業した新人の6割が、まず東京にやってきていると言われています。立命館は本当に全国津々浦々から学生が集まっていますので、おそらく、多くの方が卒業後に初めて東京で生活をされるケースじゃないかなと。そのため、昔の私がそうであったように、知らない新しい土地に不安な気持ちをお持ちの方もいらっしゃるだろうし、特に若い方に多いのではないかな?と思っていることもあり、まずはその層へのサポートを心がけています。
また、そこから時間が経って我々のような管理職世代になると、今度は自分の今の働き方を見つめ直したり、自分探しのようなことをされる方もおられる。そうした世代の方々には、そのヒントとなるような着眼点を与えてくれる場としても、校友会は担えるものがあるのではないか、と。損得のないところで話してくれる校友会活動の場は、まさにそういう人たちへの、一つのお助け場所になるのではないかと思っています。そのきっかけとなれるよう、一歩踏み出してもらいやすいように、ゆるやかにいろんな形でつながっていけるようにと、ワイン・ゴルフ・サウナなど、やる気のある方達にどんどん新しいサークルをつくってもらっています。
また、新たなチャレンジとして「立命館大学校友会首都圏経済人クラブ」という団体を立ち上げました。
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    「立命館大学校友会首都圏経済人クラブ」発足会

我々は、立命館の東京における知名度は関西に比べてまだ低いと認識しています。しかし、そんな中でもすでに頑張っておられる先輩方がたくさんおられますので、これを生かさない手はない、ということでスタートしました。先輩方は異口同音に、「そういえば、自分たちはまだあまり後輩に目を向けていく事が出来てなかったね。そうだね、ぼくらは、そういうことを言う立場になってるよね」とおっしゃって下さっています。そんな先輩達からお話を直接聞ける機会をつくれれば、東京、関東におられる方々のネットワークが広がり、それぞれのビジネスチャンスの拡大や母校へのサポートに資する会の骨格が作れるのではと考えています。
この会には、ベンチャー企業の経営者も集っています。自分で新しいことを切り開いていく若者が出てきているなかで、そんな若者の多くから、「つなぎ方が分からない」との悩みを聞きました。自分たちの活動を知って欲しいが、その“ハブ“がないという声をあちこちで聞いたので、であれば、この会は、彼らの新しい取り組みを応援してくれる先輩たちと繋がれる場にもなれると考えています。そしてその先では、ベンチャーで成功を納めたメンバーが核になりながら、若手の会もつくっていければと思っています。

Q.ありがとうございます。先ほどから母校立命館のお話も出していただいていますけれども、今のお立場になられて、母校立命館をどのように見られているでしょうか。
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学園と校友会が非常に近く、ともに課題に取り組めていると感じています。他の大学の校友会や同窓会には、学園とは別個の独立した存在になっていて、同窓会のみで何かをしようとするところも多い。立命館は、そうした意味では、「立命館」という一つの名の下に学園もAPUも校友会もみんな含まれて、みんなが同じ夢を、同じ方向を見られている。そのようなところが圧倒的な強みだと思っています。

Q.ご自身の話に戻ります。これからの茨木さんの将来展望について、どのようなことを考えておられますか?
仕事に関しては、自分の会社ですから定年はありません。だから、いずれは孫にも頼れるリッチなじいさんと思われる存在になれるよう(笑)、身体が動くうちは、まだまだしっかりと働き続けたいと思っています。具体的に、保険についてはある程度やり尽くしてきた中で、お力になれることも多いかと思っているので、みんなのよろず相談屋のようなことをやっていきたいと思っています。そうした立場から、より多くの様々な人たちと、若い人や新しいことを考えている人たちと、ずっと一緒に仕事がしたいと思っています。
校友会については、個人的には、上が詰まった組織は活性化しないので、新しい風も必要だと思っています。だから、東京校友会も、どんどん次の世代にいろんなことを渡していくべきだと。次の世代を担える人たちの意見を尊重しながら、どんどん仲間を増やして、そのなかで、「次」をやってくれる人が出てきたら速やかにバトンを渡し、僕はまた他のことをやろうと思っています。全国には、やらなければいけないことが山ほどあるなかで、東京がある程度目途がつくのであれば運営自体も誰かに任せればいいと思っています。どこかに固執することなく、東京で出来たことを横展開するためにも、もっと動いていければなと考えています。
あとは、やはり東京で立命館の知名度を上げるために、何か尽力できることがあるのであれば、そちらのほうも頑張っていきたいなと思っています。

Q.最後に、現役の学生へのメッセージをお願いできればと思います。
皆さんの中には、やりがいに満ちた日々を送っている人たちだけではなく、もしかしたら、今は大学で「もやっ」とした時間を過ごしている人もいるかもしれない。ですが、この学校で過ごした時間というのは、後に振り返ると、必ず、かけがえのない財産になります。だから、まずは立命館での学生生活という時間を大事にして、その立場を存分に味わってほしいなと思いますし、保護者の方には、それを応援して頂ければな、と思います。保護者の皆さんも学生のみなさんも、のちに、「あの学校に行って本当によかった」と思えることがたくさんあると思います。立命館は、学生にも保護者の方にも「選んでよかった」と言ってもらえる大学だと思いますので、ぜひ自信をもって、楽しんで学生生活を過ごしてもらえたらと思います。
そして、卒業後は校友会が待っています。校友会本部にお問い合わせいただければ、地域の校友会に、色んな団体に、必ずつながります!より新しい広いつながりを手に入れられるべく、みなさんのご参加をお待ちしています。




▼▼第255号読者プレゼント▼ ▼

今回は、これからの季節の必需品「立命館オリジナルマグボトル」を3名様にプレゼントします。
rclub/imge20240426 e_present01
プレゼントをご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
なお、プレゼントの抽選結果は次号でお知らせします

 <応募締切:5/27(月)>

【パソコンの方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekcs-56c4828b83b7298508e5197dc24b61ce

【携帯電話の方はコチラ】
https://reg34.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=mbsd-oekbt-021bc76cab8b8dee6fb681ad47bb33dc

 ※上記フォームがご利用できない場合は、下記必要事項を明記のうえ、
  立命館CLUB事務局までメールにてご連絡ください。

 応募先:立命館CLUB事務局(rclub@st.ritsumei.ac.jp)
 応募必要事項
 (1)名前: (2)プレゼント送付先住所: 
 (3)電話: (4)今回のメルマガ内容に関する感想:
 (5)プレゼント発表時の氏名公開:可  否
  (否の場合はイニシャルで表記いたします。
   ご希望のペンネームがございましたらご連絡ください。)
▼第254号読プレ当選発表▼
多数のご応募ありがとうございました。254号の読者プレゼントの当選者発表です。
プレゼント到着まで今しばらくお待ちください。

・まっちでーさん(兵庫県)・ひーめさん(大阪府)・ふじよしさん(京都府)

次回のご応募もお待ちしています。

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次回の配信は5月31日(金)です。お楽しみに。
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