第9回介護経営研究会の開催

 2024年2月10日(土)に、立命館大阪梅田キャンパスにて、第9回介護経営研究会を、「介護保険の未来を考える」をテーマに開催しました。中井孝之客員教授(シルバーサービス振興会常務理事)による講演のあと、杉村和子氏(社会福祉法人聖徳会副理事長)、馬袋秀男氏((株)グッド・シェパード代表取締役社長)、光山誠氏(医療法人敬英会理事長)、蓑原哲弘氏(厚生労働省老健局介護保険計画課長)がパネリストとなり、肥塚浩(医療介護経営研究センター長)がコーディネーターを務めました。
 中井客員教授は、「介護保険制度の変遷の振り返りと令和6年改正」と題して、これまでの介護保険制度の主な改正の状況、社会政策の転換としての介護保険制度(保護から自立支援、介護サービスの標準化)、令和6年度介護報酬改定の概要などについて講演されました。
 パネルディスカッションでは、社会福祉法人経営者、老健施設経営者、民間企業経営者、行政者のそれぞれの立場から介護保険制度が発足して以降をどう見ているのか、介護および介護保険制度の未来をどう構想するのか、未来を構想する上で、特に何が重要なポイントなのかなどについて意見交換を行いました。意見交換は、介護の技能と標準化、対人サービス提供者の専門職性、人材確保・育成の現状と課題、DXの推進とLIFEの評価、地域包括ケアシステムについての理解、介護サービス市場における新しい価値提供、介護政策の在り方とやり方の議論など多岐にわたる論点を巡って、行われました。