令和3年度介護報酬改定シンポジウム開催

 2021年2月27日(土)14時~17時に「令和3年度介護報酬改定シンポジウム」をZOOMによるオンライン方式にて、30数名の参加を得て、開催しました。2020年1月からの新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、介護の施設および事業所は大変な状況の中で利用者に対するサービスの継続を余儀なくされています。この間、現場においては様々な取り組みが行われていますが、収束がなかなか見えない中、現場の職員の疲弊は蓄積し、各法人の経営が継続できるかどうかに関する不確実性は高まっています。このような中、2021年1月18日の社会保障審議会・介護給付分科会にて令和3年度介護報酬改定案が了承されました。今回の介護報酬改定が新型コロナへの対応を含め、今後の介護施設・事業所の業務運営や介護事業を営んでいる法人の経営にどのような影響を及ぼすのかについて、議論を行いました。
 中井孝之氏(シルバーサービス振興会常務理事、立命館大学OIC総合研究機構客員教授)が「令和3年度介護報酬改定に関する審議報告と今後の方向性について」というテーマで約1時間講演し、その後、光山誠氏(医療法人敬英会理事長、立命館大学医療介護経営研究センター客員研究員)と井口健一郎氏(社会福祉法人小田原福祉会 特別養護老人ホーム潤生園施設長)が15分ずつコメントを行いました。そして、中井孝之客員教授、光山誠客員研究員、井口健一郎氏によるパネルディスカッションを行い、さらに、参加者からの質疑応答を活発に行いました。なお、司会は肥塚浩(医療介護経営研究センター長)が務めました。多数参加されていた介護事業関係者にとって、今回の介護報酬改定がコロナ下という厳しい事態の中で、どのように取り組んでいったら良いのかに関して、示唆に富む内容であったと思われます。